ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「フランケンシュタイン」@日生劇場 2020年1月(柿澤×加藤)


かきかず初日、こんな頭抱えることになるとは思ってもみなかったよ!!!!いやーーーこんなことになるとは。

初演かきこににやられた人なので、かきこに優先してチケット取ったらかきかず少なめになってしまった。そもそも柿回が平日マチネに多かったのがいけない←。でもSPの日を除いたら全部で7回しかなかったから、行けた方と言えばそうなのかな…(納得はしていない)

・1/11(土)マチネ:柿澤、加藤、大矢、浅沼

・1/13(月)マチネ:柿澤、加藤、小林、山口

・1/25(土)ソワレ:柿澤、加藤、小林、山口

・1/27(月)ソワレ:柿澤、加藤、小林、山口

  

「君の夢の中で」

初演は泣きじゃくる柿ビクターを励ますために無理やり笑顔を作っていたけど、断頭台の前では共に生きる未来への未練から言葉に詰まらせて涙を浮かべた笑顔で最期を迎えた和樹アンリ。いや、こっち(観客)はそれを前提に観ているじゃないですか?特に初日。それがビクターに命を捧げる「喜び」に溢れていて。何なら裁判のときから微笑んでいるし、断頭台へ上る足取りにも迷いがなく、輝く笑顔で「夢の中でーーーーーー生きよおーーーーーーー」とスコーンと綺麗な高音。いや、ちょっと待て。待ってくれ。どうした、何があった。初日、大パニックですよ。

日生後半(1/25ソワレ以降だったかな?)、ルンゲの回想で「逃げろ ビクター連れて すべては僕がやったことにして」と歌う場面、笑っていた。自分の使命を果たす時が来たと言わんばかりの笑顔。恐怖すら感じた。和樹アンリって社交性もある(ように見える)し、周りからの信頼も得られていただろけど(推測)、どこか潔癖なところも感じられて。冒頭のワーテルローで「殺せばいい」と言うのは人間への諦めというか、自分の理想・主義に反するような社会には生きる価値がないという理想主義者だからなのかな?という気がした。それ故に自分が投げだした道を進むビクターは本当に輝いて見えただろうし、崇拝するレベルになってしまった。

裁判で柿ビクターが自らの罪を証言したときも、和樹アンリは首を小さく振ったり、証言をやめろと言わんばかりの表情をしたり。ビクターの証言が取り下げられた時にはほっと安心して微笑している。ビクターへの想いが真っすぐすぎて、眩しすぎて、怖い。日生後半(前半はしていなかった記憶なんだけど、中盤辺りからやっていたのかな?)、裁判終了時、傍聴していたジュリアに向かって微笑んでいたけど、柿ビクターはジュリアじゃどうにもならないんで…託す相手間違っているというかアンリじゃなきゃダメな子なんで…。和樹アンリはそういうところ分かってない!!!

初演のかきかずは互いに「同志」と思っていたように感じられたけど、再演では柿→和は「同志」、和→柿は「崇拝」というアンバランスさ、しかも互いにその想いのベクトルの違いに気が付いていない故の悲劇。かきこにの悲劇と違うのは、かきかずは止めることができた悲劇。ちゃんと牢獄で膝突き合わせて話していればこんな結末にはならなかったよ??和樹アンリはたくさんの人がいる中で柿ビクターを見つけたけど、柿ビクターは和樹アンリたった一人だけなんだよ??わかってる????和樹アンリがいなくなったら、柿ビクターは1人になるんだよ??????

君夢を笑顔で歌う和樹アンリの後ろで、えっぐえっぐ泣いている柿ビクター。そして泣いている柿ビクターに笑顔で「夢諦めないと」と誓わせる和樹アンリ。アンリ、お前はたった今、柿ビクターに残酷な呪いをかけたんだよ??わかってる???かきかずだと、和樹アンリの両肩を掴んでぐわんぐわん揺らしたい衝動に駆られる。

 

「生命創造の夢を叶える」という呪いをかけられ、和樹アンリによって一線を越えさせられた柿ビクター。愛おしそうにアンリの首にそっと顔を寄せる。再演で柿澤さんの「俺」と「僕」の使い分け(演じ分け)が凄く明瞭になったと思う。「俺」と言うのは「偉大な生命創造の歴史が始まる」と2幕ラストの「俺はフランケンシュタイン」と叫ぶところの2箇所だけ(だよね?)。柿澤さんは自分を「俺」と呼ぶ状態になるのがここの箇所だけというのが凄くわかるビクター像。

神よ祝福を さもなくば いっそ呪いをかけろ 新しい命よ

俺はフランケンシュタイン

ここの場面、片膝ついて十字を切る姿が本当に好き(あきビクターはこの動作していなくてびっくりした)。柿ビクターは母親が治るように神に祈ったとき以来なんじゃないかなぁ、十字を切ったの。そしてアンリと初めて会ったときの「神は信じている ただし祝福ではなく呪いをかける存在として」が効いているよね。神の呪いを祝福に変えさせてやる、という決意。この曲、狂気という言葉で言い表せがちだけど、私は柿ビクターではいわゆる狂気を感じない。自分の呪いに抗おうとした人間の決意と親友を救いたいという純真な想いが、結果として狂気的なことに繋がった。

怪物が生まれたときの子供をあやすように愛情を注いでいたのに、生まれたのはアンリではなかったという絶望。 

神よまたも呪うか 容赦もなく襲い掛かる

ここの柿ビクターの心の死に具合が堪らない。呪いにも勝てず、親友も救えなかった更なる絶望。発砲する瞬間に怪物を直視できず、目を逸らす柿ビクター。2発とも。行動と心が一致せず、怪物を殺せない柿ビクターつらい。あきビクターはめっちゃ標準合わせて発砲してるからびっくりする。

 

怪物として誕生した場面。何度見ても加藤くんの足首の関節の可動域がおかしなことになっていて観ている方が怖い。人間って足首で歩行できるんですね…?和樹怪物は赤ちゃんっていうのは初演から変わらず。闘技場で柿ジャックの凌辱も意味はわからずといった感じ。再演からだと思うんだけど、カトリーヌとの会話中にアンリの回路が繋がったような瞬間が出てるよね?「ほっぎょぐ」と発音していたのが「北…極…」と一瞬だけ。顔の歪みもその瞬間だけは消えて、アンリの顔。加藤くんすげぇな…。

カトリーヌへは慕う、という気持ちかな。初めて知った優しさ、温かさ。毒入りの水をもらうときも、こに怪物のように手を触るときに愛しさを込めてというよりも、嬉しさのあまり触れていた。チューバヤに負けたあと、カトリーヌが痛め付けられている音の意味もよくわからず、音のする方へ意識を向けている姿が悲しくなるし、「こっぢを見ないで 化物ーーーーー!」の言葉の意味もわかっていない。

和樹怪物の幼い知性が急速に発達したのは孤独と怒りによって。特に「怒り」が爆発的に生まれたんだろうなぁ。 

血は誰かの血、肉は誰かの肉

心臓は今も生きろと激しく脈打つのに

この箇所の歌いかたが凄く好き。怒りが復讐の源というのが伝わってくる。

 

エレン死後に2人が対峙するとき、あんなぼろぼろになっている柿ビクターを見ても、まだ和樹怪物は怒りを抱いている。柿ビクターがエレンを生き返らそうとするときの「僕が今助けてあげるよ」は絶対生き返らせることはできないとわかるし、彼自身も心の奥底でわかっているのでは。アンリを生き返らせようとした時のようにもう一線を越えられない。子供の頃から「助けたい=生き返らせる」という方程式しか知らない子、それを突き詰めようとした子だから。それでも怒りで復讐を突き進める和樹怪物と自分の行動がビクターを救うと信じて突き進んだ和樹アンリはやはり同じ人間だということを強く感じる。怒りが行動起因だった和樹怪物が、「傷」でその炎が鎮火しているのはなぜなんだろうとずっと考えている。うーん、満足したのかな…?満足というかやり尽くしたというか。北極でビクターに撃たせた和樹怪物が言う「わかるか、ビクター」の声の穏やかさ。ここ、柿ビクターはやっぱり撃つときに顔を背けているんですよね…。そして柿ビクターに頭を抱えられ、笑顔で事切れている姿。穏やかな笑顔。初日に観たとき、あまりの衝撃に涙が止まらなかった。君夢では笑顔で断頭台を上った和樹アンリと柿ビクターの腕の中で穏やかな笑顔を浮かべて最期を迎えた和樹怪物。

怪物の望みは「昨日初めて見た夢 誰かに抱きしめられていた 胸の丘に顔を埋め笑ってた 夢の続きを生きてみたい」。あーーーー和樹怪物は夢の続きを北極の地で、柿ビクターによって叶えさせたんだ。ラストの「俺はフランケンシュタあああああああ゛あ゛あ゛い゛い゛い゛ん」。呪いの深みに落ちてしまった柿ビクターの慟哭。和樹アンリも和樹怪物も自分の夢や望みを柿ビクターによって叶えたけど、柿ビクターにとってこんな残酷なラストがある…???2度も親友を殺したという事実が柿ビクターの心を引き裂く結末。地獄。柿ビクターにとって救いようのない地獄…。

 

フランケンで唯一の明るい場面の酒場。柿ビクターは和樹アンリともこにアンリとも腕をクロスして飲むんだけど、乾杯した後の柿ビクターのビアマグを覗き込んだかと思ったらおもむろにビアマグの底を持ち上げて無理やり飲ませる和樹アンリのアルハラ具合に悶えたことを記しておく。かきかずも映像化してくれえええええ。

 

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「フランケンシュタイン」@日生劇場 2020年1月

1月、秒で過ぎ去ったんですけど…?え?もう2020年の12分の1が終わったの?まじ??ってくらい熱に浮かされていた。北極の地獄に。

フランケンは初演で柿澤さんを観て、「わたし…この人…好きだね…??」となったきっかけの作品(その後、紳士("Gentleman's guide~")で完落ち)。再演でも色々突っ込みたいところや改善してほしいところとかはあるけど、ビクターとアンリ(そしてリトルズ)の芝居と歌の殴り合いで、そのあたりの不満を吹き飛ばしてくれた!というか狂わせてくれた!!ビクアンの力技!!!!(裏を返すとビクター・アンリ以外よ…という気持ち)。


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・1/9(水) マチネ:柿澤、小西、小林、浅沼

・1/11(土) マチネ:柿澤、加藤、大矢、浅沼

・1/12(日) マチネ:柿澤、小西、小林、山口

・1/13(月) マチネ:柿澤、加藤、小林、山口

・1/19(日)マチネ:中川、加藤、大矢、山口

・1/19(日)ソワレ:柿澤、小西、小林、浅沼

・1/23(木)マチネ:柿澤、小西、大矢、浅沼

・1/25(土)マチネ:中川、小西、大矢、浅沼

・1/25(土)ソワレ:柿澤、加藤、小林、山口

・1/27(月)ソワレ:柿澤、加藤、小林、山口

・1/29(水)マチネ:柿澤、小西、大矢、山口

・1/30(木)マチネ:柿澤、小西、小林、浅沼(東京千穐楽

 

書き出してみると自分が思っていた以上に北極詣りをしていた。

 

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音楽:イ・ソンジュン、脚本 / 歌詞:ワン・ヨンボム
潤色/演出:板垣恭一、訳詞:森雪之丞

【ビクター・フランケンシュタイン/ジャック】中川晃教柿澤勇人
【アンリ・デュプレ/怪物】加藤和樹小西遼生
【ジュリア/カトリーヌ】音月 桂
【ルンゲ/イゴール】鈴木壮麻
【ステファン/フェルナンド】相島一之
【エレン/エヴァ露崎春女
【リトルビクター】大矢 臣・小林佑玖
【リトルジュリア】浅沼みう・山口陽愛

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ちなみに初演の時の感想↓。以下ネタバレしています。

ta-ma27.hatenablog.com

  

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初演の時には「かっきー」呼びだったのが、「柿澤さん」呼びになっているのは好きが高まると一般的な愛称で呼べなくなるというあれです(あれとは?)。

 

柿澤さんの1年ぶりのミュージカルを待ちに待っていたのですが、初日に聴いたとき歌がうまくなっていて素直にびっくりした。いや、 ボイトレ通っているのは知っていたし、1年前の作品がスリルミーっていうのもあり張り上げる系の曲ではなかったのもあるけど、低音域の響きが深まっていたし、高音域も強くなっていて、ぼっこぼこに殴られた。はーーーーー好きです(直球)。柿澤さんだけでなく、加藤くんもこにたんも歌が上手くなっていて!!!加藤くんを舞台で観るのいつぶりだろう?と自分の観劇まとめを見返したら2018年の「タイタニック」が最後だった(その前は再演「1789」)。グリブラではちょこちょこ歌を聴いていたけど、その進化にびっくりした。そしてこにたん!こにたんはアナトール以来だったけど、高音部分が出るようになっていてびっくりしたし、あっきーは安定の天才クオリティだし。柿澤さんも加藤くんもこにたんも歌が強くなっているのに加えて芝居の深みも増していて、ビクター・アンリの進化と深化がすさまじかった再演。まじでありがとう。

 

各ペアの感想はそれぞれ書くつもりなので、先に各役者の感想を。と思って書き連ねたらなんか辛口コメントみたいになったね?あれな人はあれしてください。

 

柿澤さんって「愛されたいのに、自分は愛される人間ではないと思い込んでいる(だが周りは愛してしまう)」という役をやらせたら天下取れるんじゃないかと思っているんですが(贔屓目)、今回もまーーーーー本当にビクターがどんぴしゃにはまっていましたね。もはや役というより、柿澤さん本人からにじみ出る愛しさ愛らしさなのかな?うん、そうだね(解決)

柿ビクターの根底にあるのが、人間や神への怒り・憎しみから、絶望へ変化しているように感じた。そして自分が「呪われた人間」であると信じていた。柿ビクターが「呪い」という言葉を発する度に呪いで自分を締め上げている。初演はもっと尊大で自分の能力に驕り、神に挑もうとした人間の愚かさゆえの破滅(自業自得)という印象だったのが、自分への呪いに抗うために神に挑んだ結果、呪いの深みに絡み取られて沈んでしまった。「運命」と言うべきか。アンリが加藤くんでもこにたんでも悲劇になる柿ビクター…。あきビクターは初演から変わらず「天才研究者」だった。強い。光っていた。彼にとって「呪い」は「神が与えた試練」でしかなく、自分が選んだ道は間違っていないという信念を強く感じた。

そして初演から役の方向性を大きく変わったアンリ/怪物の加藤くんとこにたんに狂わされた。あーーーーそうくる?そうくるか???とそれぞれの初日を観て頭抱えた。死に場所を探していた初演から、ビクターと共に生きる未来を描いていた再演に変化したこにアンリ。そしてビクターと共に生きる未来を描いていた初演から、ビクターのために命を捧げることに喜びを見出した再演のかずきアンリ。地獄。あっちもそっちも地獄。

 

初演でも感じた脚本の粗さは再演でも変わらず。多少手直ししてくると思っていたんだけどなぁ。でもビクアン役者がそこの粗さを埋めてくれていたので、個人的には初演よりも気にならなくなった。逆に気になったのがルンゲパートとフェルナンドのパート。言い換えるとアドリブパート。坊ちゃんのご飯の支度がディナーからデザートに変わったのは良かった。フランケンの世界観でかつ丼とかは聞きたくなかったもので。あと「そんなに見つめられると…Oh Yeah、恋に落ちてしまいそうです」の「Oh,Yeah」が日生後半からなくなったのも良かった。随所で壮麻さんが良いお芝居しているからギャップというか、笑わせようとしなくても良いのにー?と思っていたのだけど、孤独になったビクター少年を笑わせようとした結果の空回りだとしたら切ない。観客じゃなくてビクター坊っちゃんを笑わせたいんだもんね。ビクターだけを見ていた人だもんね……。

そしてフェルナンドのパートはほんとにもう~~~~~~という感じで毎回観ていた。柿ジャックがカタコトのような感じで話す「小僧!」と言われるお年寄りのような感じで話す(平成さんのモノマネ)「誰のモノマネだ」っていうくだり。柿ジャックの平泉さん風のしゃべりは「小僧」と言われたことに対する返しとして、ジャックらしさがでていて個人的には全然ありなんだけど、そこからモノマネとして話を進めるフェルナンドよ。世界観守ろう?初日は「3年前からやっているが」みたいなことを言っていて、そこに3年の時間軸持たせるのーーーー????やめてーーーーーーーとなった。さすがに序盤辺りで「3年」という単語は出さなくなったけど、「モノマネお兄さん」はずっと続いていてな。そう話すと「モノマネをしているジャック」と確定させられるから本当にやめてほしい。「受ける」と思ってやっている短絡的なアドリブほど辛いものはない。そして相島さんはお歌が……3年前から全く進歩していなくて辛かった……ウウッ。 3年で着実に歌のスキルが上がったビクター・アンリを見ると、どうしても悲しくなる……

フランケンのチケットの捌け具合が悪かった原因はほぼここにあったのではないかと思うのがファン感謝祭の歌唱披露。今回唯一のプリンシパルキャストで入れ替えがあったエレン/エヴァの露崎さん。書初めで「体力温存」と書かれていたように序盤は抑えている感じが見て取れたので、それが徐々に解放されてきたのは良かった。東京楽は初日と比べ物にならないほど良かったよ!初演があのめぐさんだから、どうしても厳しい比較になっちゃったっていうのはわかっているんだけど、初演を知っている者としてはどうしてもめぐエレンの慈愛と憂いを求めてしまうのです。エレン/エヴァ、めぐさんだと「慈愛/残虐」で露崎さんだと「凡庸/粗暴」という印象。露崎エレンは普通の感覚を持った女性。普通に弟を心配して、ステファンに留学させろと言われたらそれが正しいと思い、ビクターの研究や想いが全く理解できない(というか想像つかない?)人。だからこそアンリが捕まったときに「アンリの首が欲しいの!?」とビクターを問い詰める台詞に違和感が。「あれ?お姉ちゃん、急にビクターのことわかった??」 となってしまう。露崎さんはエレンより断然エヴァのほうが好みだし、合っていると思った。めぐエヴァだと高級闘技場のような格の高さを感じたけど、露崎エヴァは「金よ、金、金、金!!!!」という言葉がめちゃくちゃ似合うし、命よりも金が大事であるという人間ということが如実に出ていた。そして闘技場の場末さというのもひしひしと感じられたし、ざらつかせた声で歌う「欲望と血の世界」は凄く良かった!!(エヴァを演じてもらうためにキャスティングされたのかなという気持ちにはなった) 地方の時にはエレンのお芝居を深めてもらえたらなぁ~!初ミュージカルでこれだけできているのは凄いことと思うし、だからこそ伸びしろはあると思うので期待したい。

ジュリア/カトリーヌの音月さん。カトリーヌめちゃくちゃ良くなっていた!ものすごく力強い。歌も強化したんだなぁと伝わってきた(初演は中盤から喉が危うかった記憶)。曲終わりに拳を突き上げていたけど、日生最終週あたりから突き上げるのを止めていて、そっちのほうが解釈合うー!となった。人間(らしい生活を送るため)になるために獣になろうとしたカトリーヌ。ジュリアはこの作品における立ち位置が難しくない?リトルジュリアは絶対に必要な存在だとわかるんだけど、大人になったジュリアの存在感の薄さよ。これは音月さんのせいとかではなく、脚本・設定の問題…。

エレンとジュリアが良くも悪くもビクターにとっての存在が薄くなったために、ビクターとアンリ・怪物の2人の物語が色濃く描かれた再演だった(そして沼に落ちていく人々)。

 

演目にぴったりな和やかな正月風景↓
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自分用メモ

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歌唱披露のときよりほんと格段に上手くなっているなぁ~~~。ってか顔が若い。

2019年現場振り返り

新年あけましておめでとうございます。あっという間に2019年が過ぎ去っていってびっくりです。2019年も色々と観劇していたのですが、仕事に忙殺されてアウトプットする時間がなく… あれこれ書き残したいと思っていた演目も書ききれず。

が、2020年は転職してプライベートの時間も増える(はず)なので、アウトプットももっとできるようにしたいなぁと思っております。

   

雪組「ファントム」

新年1発目は 雪組ファントム。歌うまトップコンビで満喫しました~感想書き済み。

 
●「スリル・ミー」 (13)

演出:栗山民也。2018年末から引き継ぎ、チケットの限り劇場に通いつめました!大阪と名古屋にも行ってきたよ。今ではすっかり世の中に見つかってしまった洸平くんと柿澤さんの舞台をシアターウエストという劇場で観られたことに感謝。成河さん×福士くんという組み合わせも最高でした。ホリプロさん、今でも遅くないから2019年版のCD出そうか?(圧)

感想書くよ…!!!(決意)


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●「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」

演出:小林香。こにたんアナトールに心奪われました。感想書き済み。


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 ●「レベッカ

演出:山田和也。大塚千弘さんの"ich(わたし)"と保坂知寿さんのダンヴァース夫人の組み合わせ。ダンヴァース夫人とアンサンブルさんたちの曲が凄く好み。ラストのカトレアの演出が、あーーーとなるやつでした。レベッカ観た後、「貴婦人の訪問」を観たい欲が出てPVとかを久しぶりに漁った。やっぱTrailerのウィーン版の演出かっこよくて何度も見ちゃう。フルで観たいなぁ(話がずれた。


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※「貴婦人の訪問」のPVです(宣伝)

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●「ラブ・ネバー・ダイ 」(2)

演出:オリジナルクリエイティブスタッフ。演者をなるべく網羅できるようにチケット取りました。

・2/3(日) 石丸・平原・小野田・夢咲・香寿・熊谷

・2/10(日) 市村・濱田・田代・咲妃・香寿・大前

一曲目のファントムの歌が凄くて、もう一幕ラストかな?と思った。セットは噂に違わぬ凄さで、B席でも楽しかった!そして楽曲のよさは流石ALWでした。ただね…話の内容が2時間ドラマみたいなのがね…残念すぎてね…。先に石丸さんのファントム見たせいもあって、市村さん、お年もお年だからこの大曲ばっかり大丈夫?とか思ってたところがあったんですが、自分を殴りたい。やっぱ市村さん凄いや。ファントムの(精神的な)醜くて汚い部分が体から滲み出てた。そしてめぐさんクリスティーヌの歌の素晴らしさよ…愛は死なずの迫力たるや。あーやさんも良かったんだけど、"歌手"としての歌唱だったかなという印象だった。咲妃メグ良かった~メグがいいと乾杯の歌がぐっと良くなる。ねねメグは私の観劇した日は調子が悪かったのか、ちょっと苦しそうだった。あとまりおラウルは品のよさがでちゃってて、子爵さまだったし、香寿さんとの並びでエリザを思い起こされたw 熊谷くんは純度100%のボーイソプラノな感じで、ゆうきくんは幼さが混じるボーイソプラノという感じかな?憲ちゃんグスタフ観たかった…


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●「プラトーノフ」

演出:森新太郎。そろそろわたしも古典を避けずにチェーホフの戯曲観てみようかなと思って足を運びましたが撃沈しました。チェーホフ初がプラトーノフだったのは避けた方が良かったのではと観劇後に思ったよ。いや、このポスターのビジュアル見たら、重厚なロシア戯曲の世界が待ち受けていると思うじゃん?ぼろぼろのつなぎの肌着をきた竜也くんが江●2:50ばりに床をのたうち回り、そのクズっぷりに客が笑うという世界だった(主観)。近藤公園さんのセルゲイ良かった~それに高岡さんと比嘉さんはとても美しかった。中別府さんはキービジュアルと全然違う雰囲気で途中までわからなかったw

4人の女性に翻弄される、というよりも彼自身が周りを巻き込んで翻弄して人生狂わしたみたいな感じだったなぁ。そして最後は2時間ドラマみたいな結末。あれ、わたしさっき似たようなこと言ってたな(1つ前の演目に目を向ける)


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●「マニアック」

演出:青木豪。音楽が耳に残って癖になるやつ。やっさんお元気そうでなにより。堀内さんがさすがの歌声だけど、歌ってる内容がwww 雑誌のインタビューで言ってたことはこういうことか!となりましたw

ラストの「うそやんwwwww」と肩透かしくらう感じも楽しかったよw

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●「キューティ・ブロンド

演出:上田一豪。可愛いさーやエルとリア恋枠すぎる平方エメット。ほんっと元基くんって心を奪いがち。惚れる。初演は観ておらず、今回の再演だけ観たんですが、話の内容としてはちょっと古い描写だなぁと思うところも。中途半端に古い価値観のところがあるから、時代にあったアップデートができるかどうかが今後再演に繋がるかどうかかなぁ~と個人的に思った。


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●「ロミオ&ジュリエット」

本当は晴香ちゃんの回も取っていたのだけど、仕事で行けなくなった悲しみ…。前回は狂ったように通ったヴェローナでしたが、今回は1回のみ。チケット取れなさ過ぎて笑った。東京公演は大貫さんシングル。

・3/2(日)マチネ:古川、葵、木村、平間、渡辺、大貫

演出:小池潤一郎。「どうやって伝えよう」の演出はまじでどうした。誰も!イケコを!止められなかったのか!?!?え!?!?ベンヴォーリオのめちゃくちゃ良いシーンを!!お前は!!一体!!!何を!!!!???案件でした。感想ググったほうが詳細は分かると思いますが、端的に言うと、悩み苦しみながらロミオにジュリエットが亡くなったことを伝えようと決心するベンヴォーリオの後ろで幼馴染3人のチェキ風写真を垂れ流すという暴挙に出ていました(言い方。演者は良かっただけにね~~~悔しいね。前回の矢崎くんと馬場くんのベンヴォーリオが大好きだった私ですが、達成くんのベンヴォーリオも良かった!古川ロミオがめちゃくちゃ良くなってたし、初めましてのわかなちゃんは歌声も澄んでいて芯のあるジュリエットがとても良かった~お芝居できるって大事。大人組も素晴らしかった。ただ、岸さんの神父がサカケンさんと同じ台詞を言うとなんとなくすべったような感覚になったことは正直に書き残しておきます(お前。


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花組「CASANOVA」

めちゃくちゃ楽しかった~~~!2019年に退団された、明日美さんと仙名さんのトップコンビの演目。楽曲がなんとなく「1789」っぽいなぁ~と思って幕間に調べたら、同じ作曲家だった!どうりで!

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●「笑う男」

演出:上田一豪。デア役はねねちゃん。祐さんのお芝居が今まで観てきた中(数少ないけど)で一番好きなやつだった!父性が溢れだしていて、ラストは祐さんに持ってかれた。あと禅さんは観るたびに「はい、好きー」となる。まぁさまの悪女っぷりも良かったし、浦井くんも良きでした。あ、清水さんと宇月さんの一座のペアの歌声が好きだった!ただ音楽も衣装も良いんだけど、なんかこう総合的な作品としての良さは「うーん…?」となった。ラストの演出で副題として「~永遠の愛~」と付けてた意味がわかった。とてもエターナルラブだったね!


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●「ライムライト」

演出:荻田浩一。ほんとこの時期仕事で死にそうになっていた中での観劇だったので、記憶がない(最低。評判良かったようです!(お前


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●「BLUE/ORANGE」

演出:千葉哲也。成河×章平×千葉哲也でのゴリゴリの会話劇。章平クリスの言動によって、差別は悪であると理性で抑えていた成河ブルースの蓋を剥ぎ取られてしまう姿。権力を使ってブルースの権限を取り上げる千葉ロバート。「普通とは何か??」と考えさせられる章平クリス。思考がぐるぐるぐるぐる回る。凄かった。

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●「レ・ミゼラブル 」(8)

これも個別で感想書きたい…!組み合わせ無限大。何度も見たくなってしまう。小野田くんは何期目のアンジョでした?(鉄板


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●「キンキー・ブーツ」

演出:ジェリー・ミッチェル(岸谷五郎)。ほぼ初演キャストのまま再演!初演の時は春馬ローラの圧倒的なオーラにやられてしまったんだけど、今回の再演は何といっても徹平チャーリーの芝居の深さよ。泣いた。

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●「良い子はみんなご褒美がもらえる」

演出:ウィル・タケット。感想書き済み。


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●「木の上の軍隊」

演出:栗山民也。感想書き済み。すっかり日本国民に知られちゃった洸平くん。また洸平くんの舞台観たいなぁ。

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●「海辺のカフカ 」(2)

演出:蜷川幸雄。感想書き済み。千穐楽の涙は忘れない。


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●「SMOKE」 (2)

演出:菅野こうめい。大人版SMOKE。九劇では四方を客席で囲んでいたけれど、シアターウエストでは三面囲みでメンステ(この呼び方でよいのか…?)は紗幕の奥にオケ。正面と上手側で2回観劇。場所によって観える景色が変わるので楽しい。昨年九劇版を観たときは物語を紐解くほうに頭を使っていて、話として面白いな~と感じていた。今回は結末を知った上で観る楽しさを求めにいったところもあったんだけど、最後の藤岡くんの海に全部もってかれた。検察に捕まえられて厳しい取り調べを受けていても、それは「詩人」として認められているからこそ。それが肺を患っているからと釈放されてしまい、詩人としてのアイデンティティが失われてしまったような抜け殻の姿。部屋に戻ってくるときの、ヒュー ヒュー と浅くて酸素が全く体に回っていないような呼吸音を聞いたときにぞくっとした。そこからの「飛ぼう!」と羽ばたく姿。泣いた。話のギミックや楽曲の強さも設定も魅力的だし、今回は役者の力もあったんだけど、こうめちゃくちゃ心が引き付けられるというところに至らなかったのが少し寂しかった。うーーーん、演出なのか。。。

 

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●「エリザベート」 (14)

演出:小池潤一郎。楽しい夏でした。感想書きます。


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●海宝直人コンサート 「I hope.」 @オーチャードホール

単純に歌がうまい。うますぎる。ゲストに光夫さんが登場して、海宝バルジャン×光夫ジャベでの「対決」を聴いて震えました。ありがとうございました。


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●「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ 」(11)

演出:三谷幸喜。愛しくて楽しくて愛おしくて。何度も追いチケした作品。感想書くよ!2019年の個人的最優秀作品賞です!!!


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●「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」

演出:高橋正徳。本当は役替わりでそれぞれ観劇予定だったんですが、台風と仕事のせいで1回のみの観劇に…!!ダンダンッ しょうがないとはいえ、悔しいものです。平方トーマスと田代アルヴィンの組み合わせ。有難いことに上手前方席だったのですが、目の前の元基くんに「元基くんかっこいい…」「足長い…」「かっこいい…」「顔が良い…」となりました(毎度のこと。何度も観て咀嚼したい作品。これも感想書きたい。

 

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●「Jesus Christ SuperStar in コンサート」

演者が豪華すぎたし、成河さんいるし、ということでチケット取りました~。日米合同キャストで全編英語歌(字幕あり)。事前にWOWOWでやっていたJCS LIVEを見ていて話の内容は分かっていたので字幕はほとんど見なかったかな。成河ヘロデの小部屋(言い方)が組み立てられたセットの上のほうにあって、気になってちらちら見てしまったw ほんっとふてぶてしい感じに座ってるけど、シモンのところかな?大げさに拍手しててマジコイツ感がとても良かったです!!

 

ジーザス・クライスト … デクラン・ベネット
イスカリオテのユダ … ラミン・カリムルー
マグダラのマリア … ジョアンナ・アンピル
ヘロデ王 … 成河
カヤパ … 鈴木壮麻
ペテロ … テリー・リアン
ピラト … ロベール・マリアン
シモン … 海宝直人
アンナス … アーロン・ウォルポール

 

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柿澤勇人FC Live Love and Rock

昼夜2部両方参加。柿澤さんの好きが増すライブでした。楽しかった!! 

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●「忘れてもらえないの歌」

演出:福原充則。成し遂げられなかった者の話だった。頑張って、時代に負けず、明るく生きて。でも何も残らなかった。共に頑張っていた仲間も最後には離れてしまった。不器用すぎる滝野演じるやっさん。インタビューされながらの回想を挟むから、いうても多少は成功するんでしょ?というこちらの期待を躊躇なくバッサリ切り捨てられるラスト。周りの騒音にかきけされながら、無理やり笑って歌う姿は観ていて心が苦しくなってくる。最後のカモンテさんの言葉が少しの救い。同じ座組での「俺節」のときは市井に生きる人たちの泥臭さや逞しさを感じて熱くなったので、今作は真逆な印象だったなぁ。

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●「ファントム」

演出:城田優。演出、城田優だよ?書いててぞくぞくする。しろたん演出お疲れさまでした!城田、愛希、木村の組み合わせで観劇。チケットがまじで取れなかったね~(気合いが足りなかった)。今年はヅカ版ファントム→LND→今作のファントムとファントム大集合な1年でしたね。しろたんエリック、想像の10倍くらいお子ちゃまで人との関わり方を知らない子だったなぁ。癇癪もちの子供で、次にいつ爆発するか分からない感じがちょっと怖かった。ちゃぴさんは2幕のベラドーナの躍りが素晴らしかった!あれは魅入ってしまう。達成シャンドンは爽やかイケメン。エリックが撃たれたところを狙って腹パンする素直さが良かったw ファントムはクリスティーヌとの話というより、キャリエールとの話が強いというかメインに感じる。岡田さんとの最後の場面、とても良かった。

 

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●「ダンス・オブ・ヴァンパイア

演出:山田和也。相葉くんと桜井さんの組み合わせ。楽しんだもの勝ちな演目。真面目なおたくなので事前に振付予習して臨んだよ!大塚さんのマグダの色気がやばかったし、禅さんは良い。ばっちは可愛い。

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●ARASHI Anniversary Tour 5×20@ 東京ドーム

これが彼らに会える最後のコンサートなのかなーと覚悟を抱えつつ参加。ひっさしぶりに地上に降りることができて、彼らを目に焼き付けようとしたけど楽しくて楽しくて。でも最後の挨拶は泣いてしまった。大好きだよ。

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●「ロカビリー★ジャック」

演出:岸谷五郎。最初、昆ちゃんと海宝くんがわからなくて気づくのにだいぶ時間がかかってしまったw 海宝くんって踊れるのね!踊る印象がなかったからすごい観てしまった。ストーリーは置いといて()、プリンシパルの面々が歌うまな人ばかりで良かった~!海宝ビル可愛かった。これ多分歌うまな人たちじゃないと事故っちゃう演目になると思われる。

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平方元基「プレミアムコンサート2019」

 ゲストにシュガーと綾ちゃん!トーク面白かったww 元基くんは歌うたっているときと普段の感じのギャップが凄すぎてびっくりするw 可愛いが詰まっていた。

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●「タージマハルの衛兵」

演出:小川絵梨子。成河さんと亀田さんの2人芝居。凄かった。別途感想書きたいなぁ。

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●ARASHI Anniversary Tour 5×20 ライブビューイング

休止の決断を「命がけだった」と言い、発表後のツアー開始前が「怖かった」と言い、ツアーが始まったら「みんな優しかった」ったと涙ながらに語るおおのさんと一緒にぼろぼろ泣いた。大好きだよ、ありがとう。

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2019年は舞台:72公演(27作品)、コンサート/ライブ:7回で、去年よりも少なかった。去年はメリポピがあったのもあるけど、仕事で手放したチケットは何枚になったんだろう…紙切れになっちゃったこもいるし。は~~~悲しい。

2020年、素敵な作品と出会えますように!!あと楽しい観劇ライフができますように!!!!

「良い子はみんなご褒美がもらえる」@ACTシアター 2019/5/3

トム・ストッパードで「俳優とオーケストラのための戯曲」とか言われたら面白そう~~と思うしかないじゃん。GW真っ只中、行ってきましたーー。

そうそう、この日の開演直前に塚ちゃんが客席に入ってきて驚いたww観劇するにしてもこんなGW真っ只中にしなくてもwww

 


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原作:トム・ストッパード

演出:ウィル・タケット、指揮:ヤニック・パジェ

出演:堤真一、橋本良亮、小手伸也、シム・ウンギョン、外山誠二斉藤由貴、他

stage.parco.jp

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75分休憩なしの一幕構成。俳優とオーケストラのための戯曲、とあったので以前NTLで見た「アマデウス」(今ならNTLiveアンコール上映やってるよ~→https://www.ntlive.jp/amadeus)みたいにオケの人たちが動き回るのかなと思っていたら、動かず演奏するスタイルだった。オケが統制された体制を現しているので、そりゃ動いちゃいけないわ。

階段が五線譜で囚人と看守が音符なのかな?どちらも同じ灰色の衣装でおたまじゃくし(=音符)みたいだった。そして階段での流れるようなダンスはオケが奏でる音楽を表しているかのよう。

はっしーイワノフは頭の中にオケがいるという妄想にとりつかれている人物だったけど、オケを観客に見せて音を鳴らしているのに加えてはっしーの佇まいで、むしろ彼だけは健やかで"正常な"青年に見えてくる。対して堤イワノフは自分の信念を守るためにハンストを続けていて、オケも見えない人物。普通とはなにか、というのも含んでいるのかな。観ながら「BLUE/ORANGE」を思い出していた。
はっしーイワノフは頭の中のオケにダメだしや文句を言っていたけど、これは想像の自由が抑制されている状況を表しているのかな?五線譜(階段)の上で音符として自由に踊っているように見えても、彼らは五線譜の外には出られないわけで。自由なように見えるけど、抑圧されている面を強く感じた。だからラストで指揮を振るはっしーイワノフは本当の想像の自由を手に入れた、ということなのかなー。

 

プログラムで大佐役の外山さんが「不条理」を含んでいる旨を述べていたけど、同じストッパードのロズギルのほうがよっぽど不条理だし、どっちかというと肩透かしな感じじゃない?と思った。でもよくよく考えてみると、不条理よりも恐怖を感じた。

あの誰もが間違っていると認識している状況で、大佐の質問に同意するということ。これって堤イワノフが最も異議を唱えていた「1+1=3」を認めていることになっているのでは。身体の自由を得る代わりに、彼は権力に同調するということで彼自身が主張していた言論の自由を失ったのでは…?2人を同室にしたのは"天才の"大佐の指示であったことを考えると、この間違えている描写は意味がある気がしていて。最後、堤イワノフは死んじゃったのかなと思った(けど、一緒に観劇していた友人は全く異なる感想だったので観た人によっていろいろ解釈ありそう)。ハンストを続けたことで身体的に(ほとんど)死んでいて、指揮を振ろうとする彼は深い思索の底に落ちていったのではと感じた。でも公式HP見返したら「解放された」とあったので生きているのは確定でいいみたい。権力の象徴である大佐に同意→自分の発言は正しいと信じる堤イワノフ→自分はオケが見えるはっしーイワノフであると信じるしかない、と考えるとラストの描写がとても怖くなる。大佐が意図的であったにしろ、なかったにしろ、どちらにしても「堤イワノフ」という存在意義を失わせているように思えた。

 

感想書くためにプログラムを読み直したり、公式HPを見返したりしたのだけど、HPに記載されている演出のウィル・タケット氏のコメントが、今の日本の現状を捉えすぎているように思えてリアルな恐怖を感じている。。(以下、公式HP引用) 

今は『Every Good Boy Deserves Favour』を上演するのにパーフェクトな時ではないかと思います。

われわれが信頼を置くべき当局が、ますますわれわれが真実ではないと分かっていることを受け入れ、信じろと言い、権力者とわれわれの間の関係はますます張り詰めたものになっています。

今日の政治状況は、この芝居が書かれた197年代の状況とは非常に異なるものかもしれませんが、われわれと真実との間の関係、われわれ個人としての自由、自由であるという感覚は、これまでになく複雑になってきています。

ストッパードの辛辣なウィットと、プレヴィンの親しみやすいが曲想的には難解な音楽の組み合わせが複雑な雰囲気を醸し出し、演劇構造の中で音楽とテキストが同じ重みをもって絡み合っています。

本作の設定は架空の、典型的な絶対主義国家ですが、自由のためにわれわれは何を放棄する心の準備があるのかについて、場所と時間の間をゆれさまよいながらじっくりと考えることができます。

 

抽象的な個所もあるけど、噛み応えのある良い作品でした。

「木の上の軍隊」@紀伊国屋サザンシアター 2019/5/18ソワレ

洸平くんの「母と暮らせば」を見逃してしまった後悔と、過去の本作の評判が凄く高かったので行ってまいりました、こまつ座さん。

とてつもなく凄いものを観た。

以下、ネタバレです。

 


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原作:井上ひさし、作:蓬莱竜太、演出:栗山民也

出演:山西惇、松下洸平普天間かおり、有働皆美(ヴィオラ奏者)

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板の上にどーーーんと植わっているガジュマルの木。てっきりずっと木の上に居続けるのかと思っていたら、状況によって降りたり登ったり。食料調達しなければいけないんだから、そりゃそうだ。幹は布っぽい素材なのかな?あんまり硬くなさそうだった。友人から洸平くんが片腕を怪我してると聞いて心配したけど、言われなければわからなかった。登るときにあんまり片腕に力入れてないかな?とちらっと思ったくらい。凄いけど、役者の皆様は怪我と病気は無理しないでくれーーーーと思ってしまう。

 

洸平くんの新兵は愛らしくほがらかな島の青年。それが後半にかけて徐々に怒りや憎しみを上官にぶつけ始めるさまが怖かった。戦争という極限状態が彼をそうさせたのかな…?と思いながら観ていたけど、食料調達時にすでに戦争が終わったことを知り、それでもなにもしない国や上官に対しての怒りだった。2回観劇していたら、そのあたりの感情の機微がよりわかったかもしれないなぁ。

そして山西さん演じる上官。威張っているけどどこか憎めない。米兵たちが廃棄した食料を口にしてから、新兵の焦燥感をよそに現状に満足しはじめる。でも彼もまた国の命令によって島に送り込まれ、すでに戦争が終わっていると聞いても国を守ることを放棄した自分は国の恥と非難されると恐れて木から降りれないと反発する。彼もまたとても悲しい人だった。

戦争を題材にしているので終始重たい話なのかなと思ったけど、前半の新兵と上官のやり取りは面白くて笑ってしまった~。それぞれ残してきた女性(上官は妻、新兵は彼女)の話はくすくす笑ってしまった。普天間さんが回想でその女性たちを演じるのだけど、どちらも可愛くて愛しくて。まぁ上官と妻との関係性はあれなんですがw 二人とも同じように家族や大事な人がいて、でも決定的に違うのはその土地に生きている人間と外から来た人間かということ。二者のどうにもならない感覚の差。

「上官は悲しくないんだ」 

新兵の自分の住んでいる土地が侵食されていく悔しさや動こうとしない上官や国への怒りに涙が出た一方、上官の"外側"の感覚もわかってしまう。今現実に起きている沖縄の問題に対して、わたしは"外側"の人間だ。

 

最後、二人が木の上にいたままガジュマルの木がまっすぐに立ちあがる。木の上から地上に降りた二人だけど、彼らの魂はずっとガジュマルの木の上に留まって、今もその土地に生きているように強く感じられて圧倒された。

守られてるものに怯え、怯えながらすがり、すがりながら憎み、憎みながらも信じる

座席にめり込んでしまう感覚だった。"外側"のわたしにもガンッと殴られるように伝わってくる想い。ラストは暗闇の中、オスプレイの爆音が響く劇場。あぁ、これが沖縄の日常なのか。こんな爆音が日常になってしまっているのか。劇場が明るくなっても、高くそびえるガジュマルの姿と爆音の衝撃で涙が止まらなくなって立ち上がれなかった。心に鋲が刺さったような感覚とともに、ラストの演出は"体"にもしっかりと残った。

 

凄かった。凄いものを観た。

 

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「海辺のカフカ」@ACTシアター 2019/5/26、6/9

スリミの感想もまとめられていないまま6か月も空いてしまった…。今年に入って配属されたプロジェクトがまーーーー酷くて心身ともに余裕がなく、色々観劇していたのにもかかわらず一向にアウトプットすることができなかった(ここで愚痴るな)。その状況は現在進行形なんですがね、このままだと心身の疲労とともに記憶も薄れていきそうなので再開していく所存。

とりあえず直近の演目からということで、柿澤さんの今年のストプレ1本目の海辺のカフカ。仕事のあおりをがっつり受けてしまい、4回観劇予定が半分に…悲しい。

 

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原作:村上春樹、脚本:フランク・ギャラティ、演出:蜷川幸雄

出演:寺島しのぶ岡本健一、古畑新之、柿澤勇人木南晴夏、鳥山昌克、高橋努、木場勝巳

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今年の2月にパリのコリーヌ劇場にて公演。今回の東京公演は「ラストステージ」。

 

事前に予習をしておいた方がよいかなと思い、食わず嫌いをしていた村上春樹の原作を購入。最初は文章に頭が慣れなかったけど、中盤からは一気に読み進めることができた。まず思ったのは、これをどうやって舞台にするの??という疑問。

以下、ネタバレあり~~ 

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初見が最前で「い、いきなりですか…??」とビビりながら着席。アクリルボックスを使っての演出というのは事前情報で知っていたけど、思っていた以上のスピードで動かしていてびっくりした。めっちゃ速い転換。これは黒子の人たち大変や…。そしていきなり目の前に現れる黒子柿さんに心臓が止まるかと思った(下部の柿澤さんのつぶやき参照)。黒マスクをしていて目の辺りしか表に出ていなかったのに眼光が鋭くて鋭くて。カフカ少年が入ったアクリルボックスをカラスが押す姿にしょっぱなからウッときた。

しっとりとした初夏の湿度が満ちた板の上にゆらゆらと揺らめくアクリルボックスとシンプルな照明。

第一声がカラスの台詞で、その芯があって真っすぐに届いてくる声になんだか蜷川さんを感じた。いや、わたし蜷川さん演出拝見したことないのだけど、「あぁ蜷川舞台だ」と感じたんですよね。タイモンを思い出した。  

2012年の初演から続投しているのは古畑くん、柿澤さん、高橋さん、鳥山さん、木場さん。カフカ役の古畑くん、28歳。舞台だと成人男性が少年役をすることはままあると思うけど、古畑くんの骨格と体つきが少年の危うさを漂わせていて驚いた。特に腕の細さ…!体が出来上がる前のか細い腕で"15歳"の説得力が凄かった。ちょっと滑舌の甘さが気になったけど、それを含めて少年の不安定さと幼さが出ていた。

白のカフカと黒のカラス。カラスはカフカを見守っているというよりも少し高いところからカフカを見下ろして傍観しているような存在だった。佐伯さんとカフカが交わる直前の場面だったかな?アクリルボックを挟んで佐伯さんの手にそっと触れようとしている仕草をした柿カラスにドキッとしてしまった。

 

原作でも好きだった星野くんとナカタさんの組み合わせ。高橋さんは星野くんだったし、木場さんはナカタさんだった!!!凄い!!!木場さんのナカタさん、佇んでいるだけでナカタさんなんですよ。ナカタさんの役って、すぐに嘘っぽくなったりわざとらしくなったりしてしまう難しい役どころだと思うのだけど、ナカタさんにしか見えなくて座席に沈み込みそうになる感じだった。星野くんもまんま星野くんで嬉しくなってしまった。

でも、でも、2人のパートが少なくて悲しかった…。舞台化するといっても原作全てを満遍なくやることはないし、むしろ全部やろうとすると冗長化して「で、結局…?」となってしまうのは分かっているよ?でもこの高橋さんの星野くんと木場さんのナカタさんをもっと観てみたかったーーーという気持ちが強くて。

 

今回からの参加が寺島さん、木南ちゃんと健一くん。冒頭でアクリルボックスに入った少女の寺島さん、瞳がうるんで不安になりながら何かを探しているような表情を観て、凄いなと思った(こなみ)。健一くんの大島さんは中性的な雰囲気が自然でとても良かった~。そして木南ちゃん!本当に木南ちゃんは今後も舞台で観ていきたい女優さん。さくらも星野くんも「リアル」を生きている感じがとても安心できる(周りの役があまりにもSF的な存在というのもある)。

 

舞台版のカフカは"父親の呪い"がなく、下巻の中盤以降ががっさりカットされていて、「入口の石、閉じなくていいの!???」とか原作を読んだからこそ色々思うところが出てきてしまった。「カフカの成長」に焦点を当てているのかなぁ。それだったら森で過ごす日々とか日本兵に会う前後とか、もっと時間をかけてやってもよかったのでは?とも思ってしまう。

それでもアクリルボックスの揺らめきと美しさが漂う中、ジョニーウォーカーの猫の件では鮮血が飛び散り、ネオンの下世話な煌めきや星野くんのポン引きの件とかは妙に生々しくて、村上春樹の文章を感じた。 

 

一番最後、カフカが東京に帰るために大島さんのもとを立ち去るとき、カラスはカフカと反対方向に去っていくんですよね。カフカが行った方をちらっと見て去るカラスに心が掴まれてしまった。あぁやっぱりこれはカフカ少年が成長した物語だったんだ。と。原作にはない、舞台だからこその演出にグッときた。 

 

 

 

千穐楽のカーテンコール、出てきた瞬間からボロボロ泣いている柿澤さんを見て、思わずわたしもボロボロ泣いてしまった。あんな柿澤さん初めて見た。キャスト、スタッフが順々に蜷川さんの写真をもって一礼(古畑くんがもっともっと!と拍手を煽ってきたときはそんなキャラだったんかいとびっくりしたw)。涙を浮かべている方も多かったけど、一番柿澤さんが泣いていたね。子供みたいにボロボロ泣く柿澤さん、凄く愛おしく感じてしまった。

柿澤さんが蜷川さんと出会えたことに感謝。素敵な作品をありがとうございました!

 

 

木南ちゃん( ;ω;)( ;ω;)( ;ω;)

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無事、全公演終了しました。
さようなら、カフカくん
その最後のセリフを
噛み締めて、放ちました。

カーテンコールの直前
袖に帰ってきたかっきーが
終わっちゃったね
って泣くもんだから
終わっちゃったんだな
って実感わいてきて
ぐしゃぐしゃの顔になりました
最後にスタッフさんが舞台上に出てきたら
オツカレサマ
ってパーカーの背中にテープで貼ってて
それ見たら
もっとぐしゃぐしゃになっちゃったよ

私は今回だけの参加だし
蜷川さんの演出は受けてないけど
みんなは7年も関わった作品で
大好きな蜷川さんの最後の演出で
その深い深い愛がだだ漏れてて
その波を受けちゃったの
だからもうぐしゃぐしゃのぐしゃぐしゃ

参加できてよかったです。
ありがとう、みなさま

 

「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」@東京芸術劇場プレイハウス 2019/1/20マチネ

略してグレコメ。


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音楽・詞・脚本・オーケストレーション:デイブ・マロイ

訳詞・演出:小林 香

出演:井上芳雄生田絵梨花霧矢大夢小西遼生、松原凛子、水田航生はいだしょうこメイリー・ムー、原田薫、武田真治

www.tohostage.com

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先人(言い方)から、「人物相関図は頭に入れておけ!置いてきぼりにあうぞ!」(意訳)と強くアドバイスをいただいたので、公式をチェックしておいた。あと念のため、げきぴあの特集を見てから臨みました。見といて良かった…先人たちありがとう(真顔)

 
community.pia.jp

 

2017年トニー賞の装置デザイン最優秀賞を受賞していたのを覚えていて、客席はどんなふうにするんだろう?と発表されたときから気になっていた演目。そしてコメットシートなる座席が販売されましたが、わたしは(見世物になるのは嫌だ…)と思い普通のS席を抽選申し込みしてチケげっと。G列なら程よく近くで見られていいかもと呑気にしてたら、「G列最前だよ?^^」と教えられてビビるわたしw ナビザちゃん、あなた最前列とか用意してくれるのね…?

 

BW版がこんな感じ↓

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日本版がこんな感じ↓

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www.youtube.com

 

BWと違って、日本のコメットシートは埋もれている感じかな?でも演者がちょこちょこ降りて席に座ったり、絡んだりしてたのでそういうのが好きな人はめちゃくちゃ楽しいかも。小西アナトールが通りすがりに何人かの女性の手の甲にキスしたり(キスされた人たち生きてるかな?^^)、しょうこマリアが「結婚相手見つけた!」と男性を立たせて、父親のボルコンスキー(武田さん)に見せたりしてたw  

イマーシブ(没入型)と呼ばれる形式のため、コメットシートだけでなく、演者さんたちの客席降りがひっきりなしにあって、わたしのアドレナリンは常に放出されてました(最前通路側)。知ってたけど、みんな!顔が!小さい!綺麗!間近で見ると、造形の違いに改めて衝撃を受ける。いくちゃんって本当に美少女だし、はいださんも霧矢さんもお美しい。こにたんは遠目で見ても至近距離で見ても美しい。並外れのイケメン。ものすごいイケメン。知ってたけど凄かった。

こにたんに見下ろされたことあります?こにたんに目の前30cmのところに立たれたことあります?わたしはあります(突然のマウント)。一番奥の扉から待ってましたとばかりに登場してくるんだけど、そのあと舞台上から客席通路に走りながら飛び降りてくる流れだったんですよ。わたしの脳内「こにたんが…こにたんがこっちに向かって走ってくる…走って……走って……アアアアア」でした。ちなみに呻いているのはわたしの真横を空を切って着地した瞬間です。もはやスローモーション。芳雄さんとか他の演者さんがほんと目の前にいるんだけど、こにたんアナトールの残像に心を奪われる始末。基本的にアナトールのモブ女になっていたので終始テンション高めで観ていました。

 

作品名が「ナターシャ・ピエール~」とあるように、ピエールよりもナターシャの場面が多め。いくちゃんナターシャは自分がみんなから愛される存在であると信じて疑わないところとか、若さゆえ暴走してしまう感じとかは凄くはまってた。手紙ちゃんと受け取れて良かったね?^^また毒飲むのね?^^とか思ってごめんよ(ジュリエット←)。ヒロインというよりも物語を動かしていく主役の立ち位置だったけど、経験値が高いからか臆せず板の上にいる姿は安心感すらあった。綺麗な声なので、今後はもっと感情豊かな歌になると良いなぁ~。

こにたんはひたすら美しかった。アナトールはこにたんしかいないと思うほどの出で立ち。ただ、ソロ曲の高音が…!

個人的に霧矢さんのエレンがかっこよくて美しくて凄く好きだった!「チャーミング」が観劇中、一番テンション上がった曲。いくちゃんナターシャがテケテケ後ろをついていっちゃうのわかる。そうそう、エレンってアナトールの妹なんですよね、姉かと思ってた申し訳ない←。兄と妹でそんな絡むか?ってほど風紀が乱れているクラーギン家。

芳雄ピエールはほぼピエールの小部屋に籠ってた。小部屋にいないと思ったら、コメットシートの中に移動して飲んだくれてたり。小部屋にいるときのピエールの行動がちまちましてて可愛くて、他の人の物語が動いているのにピエールが気になってしまったw マトリョーシカ並べをしたり、机の上にマトリョーシカ(大)を置いて、その子に向かって乾杯して飲んでたり、馬の頭(人形)がついた棒に跨がって乗馬してるふうに飛んでたり、目が離せない。可愛いなピエール。でも周りが酒だ恋だと遊んでいる最中、真面目に生きなければと勉学に励む(そして勉学が何に役立つのかと苦しむ)ピエールの姿がどうにも愛しくて苦しくて。同じ時間軸で観るからこそより伝わってくる、ピエールの居づらさとか、自分という存在が他人に影響しないのではないのかとか、もがいてもどうにもならないんじゃないかとか、なんかそういう気持ちがわたしの人生にもリンクしてきて苦しくなった。だからピエールがナターシャに想いを伝える場面は歌ではなく台詞だったからこそ、「彼の中で紡いだ言葉」として聞こえてきて胸を打った。ここのいくちゃんナターシャの表情も凄く良かった。

そのあと空に現れたグレートコメット(彗星)の輝きがあまりにも美しくて泣きそうになった。演者も見たかったんだけど、演者とともにグレートコメットを見上げることを選んだ。あの輝きは人生の転機を照らす光なのかな。

 

と、観劇後は楽しくて余韻にも浸っていたのですが、グレコメってソングスルーなのに難曲が多いし歌詞も聞き取りづらくてですね…何て言っているのかがわからないことが多々あって。げきぴあの記事にもあるように、自分のことを歌っているのに三人称にしていたりと訳詞が文学的。何て言っているのかわかんないけど、向こうの方では盛り上がっているという状況によって置いてきぼりになるリスクが高い。せめて歌がうまい人でお願いします…となってしまった。わたしは特にバラガの場面でそうなってしまって、「今、どういう状況…?ナターシャの家にみんなで向かってるってこと?なになに?向こうめちゃくちゃ盛り上がっているけどなに?手拍子すればいいの?」となった('ω') そのほかも言葉が聞こえてこないことが多くて、スンッ('ω')となってしまった。

聞こえてこない詞('ω')

わたしは舞台が近い席だったから楽しめたけど、そうでもない席だったらこここまで楽しめたかはわからないなぁというのが正直なところ。でもまぁ楽しめたからいいか!←