ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。(主に舞台の感想)

「フランケンシュタイン」@日生劇場 2017/1/9、1/21マチネ

2017年の現場初めです!

って書き始めたけど、なんだかんだ下書きを寝かせてたら3回目の観劇を終えて2週間ほどたってました。

いや~満足!満腹!

1/9、21マチネともにかっきーかずきペアでした。

ビクター/ジャック:柿澤、アンリ/怪物:加藤

 

1/9は柿澤×加藤ペア初日。予習をせずに挑んだのですが、一幕の初めからラストの場面までジェットコースターのように一気に駆け抜けていった、エネルギーに満ち溢れていた、そんな舞台でした。1幕:80分、2幕:80分なのですが、80分間ずっと緩むことなく飽きさせることなく、あっという間だった。静かな場面もあるんですけどね、それでも客席にエネルギーがバシバシ投げられてくるんですよね…。ずっと殴られてる感じ←

 

かっきーは以前WOWOWで放送していたデスノートを見たときに、想像以上に歌がうまくて、引き込まれた経験があるので、とっても楽しみにしていました。生で聞くとずっと良い…!!フランケンの曲って結構難しいと思うのですが、低音から高音までしっかりと声が出ていて聴いていて気持ちが良い。そして2回目で、わたしかっきーの歌とても好きだね?という思いに至る。全力でかっきーの歌を聴こうとしているね?息を止めて聴いているね?これは沼の合図かな…ズブズブ…

 

※以下、がっつりネタバレ。

かっきービクターとかずきアンリの組み合わせ。アンリはビクターのことを「太陽」と言っているんだけど、逆だと感じた。アンリの明るさでビクターが輝けたんだよ。

幼少期に亡くなった母親の死を受け入れられなくて、神を恨んだ少年。そして父親を亡くして、神はだれも救ってくれない存在になちゃったんですね。そのときは"創造主"という大それたことは考えていなくて、純粋に「誰かを救いたい」という気持ちだったんだろうなぁ。でも神に対する「絶望」が根底にある。アンリが自分の罪を被って死刑が決まったとき、アンリの首という新鮮な材料が手に入る研究者としての欲と、大切な友人に罪を被せてしまうことへ呵責で悩む場面、1/9は研究者としての欲がもっと出ていた感じがしたんだけど、1/21は大切な友人を失いたくないという人間としてのビクターがより出ていたように感じた。

 

2幕のジャックは下衆すぎて!びっくりしたわ!おまえさん、そこまでやる…!?やっちゃうの?っていうね。あそこまで振り切れるかっきーあっぱれ。2回目からはなんだか癖になってくるからかっきー怖い←。かずき怪物に「下手くそだな」といってたかと思ったら1/21は「お前、噛むな噛むな」とか言っているし、闘技場の女性が近くにいるとすぐ腰狙うし、ゲス澤…と思いました(笑) エヴァ様を「エヴァちゃぁん」って呼べるのがとてもかっきージャック。

 

1/22マチネであっきーを観劇して(その感想は追々…)、かっきーとの違いが鮮明にわかって面白かった。かっきーのビクターは周りの人たちを小ばかにした態度をとっているなと。小さい頃、街の人に"呪われた子供"と言われた経験から、少しでも自分を大きく見せたくなったのかな。「ドイツの女性は~」のくだり、あえて下世話な話をしてやろうというふうに見えて、ジャックの姿がちらついた(笑)

 

加藤くんのアンリ。強い信念と哲学を持っているビクターに"恋をして"、"太陽"と言っていたけど、ビクターは姉のエレンも理解できなかった自分の理想を理解してくれるアンリがいたから輝きが増したんだよ。泣かないで見送ってとか言うなよ~涙 加藤くんは微笑みながら死を受け入れるのが上手すぎてさ…くぅぅ。かっきービクターが顔をぐちゃぐちゃにして泣いててさ、少年のときにこんな風に泣けなかった彼が時を経て素直に泣けるまでに成長したことを思うと…くぅぅ。怪物として生まれたときの加藤くん、可愛い。チェーン見つけたとき、「音が鳴るものがある!」みたいな感じで投げては取ってを繰り返している。ビクターにそのチェーンが巻かれたときは楽しそうな顔してて、「あ、この瞬間から記憶が始まったのね…」と思うと、もうちょっと、もうちょっと時間がずれていればかっきービクターは彼のことを「怪物」とは思わなかったんじゃないかな…つらい。

 

はまめぐさんはお初だったんだけど、歌うますぎて畏れ多くなった。凄い。平伏したくなる。エレンとビクターの別れの場面、涙が止まらなかった。何度見ても泣いてしまう。留学に旅立つシーンを再現しているけど、エレンが語るすべてが「これから本当に1人になるビクター」を指していてつらい。もうかっきービクターが少年のようにぐちゃぐちゃに泣いててさ…エレンのこと大好きなんだよね…うぅぅぅ。最後、抱きしめようとするけど抱きしめられない現実。舞台のセットで額縁のようなものがいくつかあるんですが、ここの場面はその額縁がちょうど十字架のようになっていてハッとした。

それとは対照的なエヴァの残酷さ。裏切ったカトリーヌに対する仕打ちが怖すぎた。めっちゃ怖い。ぼろぼろになった怪物を捨ててしまおうとジャックと話した後、はまめぐエヴァ様が観客をすーっと見て「どこにだって怪物はいるんだから」と面白そうに言っていたんです。この話は怪物が復讐のためにビクターの愛する人たちを殺めていくんですが、街の人々のほうがよっぽど恐ろしい。父親を亡くした火事は街の人たちが「あそこには魔女がいる!」といって火をつけたし、アンリが処刑されたときも「こいつが犯人なんだから殺してしまえ!」となったし、エレンも「こいつが市長を殺したんだ!」といって吊るし首にしたし……その狂気的な心理が怪物よりもずっと恐ろしい。こういう心理を人間は持っているんですよね…。「怪物とはなんだと思う?」と舞台の上から投げ掛けてくる。

 

音月さんはカトリーヌがとっても良かった~。人が嫌い、人がいないところで生きたい、と怪物と同じ感情を分かち合うのに、「自由」を目にした瞬間に「人として認められて生きたい」という本能的な欲求とさっきまで笑顔で話していた怪物との天秤。葛藤ののちの本能に従う様がぞわっとした。1/21は連日の公演でちょっとお疲れ気味だったのか、ジュリアの高音部分がつらそうだった。

 

鈴木さん演じるルンゲは楽しそうで何よりです!(笑) 「質問ですか?命令ですか?」のときのかっきービクターの答えが、1/9「しばかれたいんですか?」、1/21マチネ「はたかれたいんですか?」→「愛されたいんです」→「却下」。酒場で酔ったビクターがルンゲにちゅーしちゃうし(1/21は何回もちゅっちゅっしてたw)。ご飯の用意は日替わりなのですかね?1/9のエビピラフはカツカレーが良かったと返していたけど、1/21のペンネアラビアータはスルーしてたw

2幕のイゴールはもはや鈴木さんじゃなくていいんじゃない??っていうくらい台詞がない。あのメイクを幕間にして、また2幕の出番後に落とすの大変だな…お肌のケア頑張ってください…!

 

もっともっと書きたいところがあるんですが、とりあえずupしておく。後日、加筆するかも。

ちなみにわたくし、かっきーの舞台写真を買い、名古屋の大千秋楽のチケットも取ってしまいました…柿澤ビクターこじらせた…