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ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。

「エリザベート」2016@中日劇場 その3 ~大千秋楽~

終わりましたね。長い旅路が。

わたしは今年のエリザベートしか知らないけれども、2015年に3か月、2016年に4か月。1つの作品のこれだけのロングランって凄いなぁと改めて。

有難いことに大千秋楽を観劇することができたので、以下感想。

・10/23マチネ:花總、城田、田代、京本、山崎、香寿

 

大千秋楽というある意味特殊な状況下で各キャストが集大成を、という熱意を感じる舞台だった。その中で花總シシィは日々の公演と同様にエリザベートととして今日も生きていた。無邪気な少女が孤独を深め、最後には死を求めてしまう。年を重ねる過程がとても丁寧で、美しくて。孤高の皇后だったんだなぁと改めて思う。「私だけに」の自我を見つけた表情、「私が踊るとき」の自分の生きる道を見つけて"勝利"したときの表情、精神病院での自分の孤独の深さに苦しむ表情、そして最後にトートを受け入れたときの安堵の表情、そのひとつひとつが美しかった…。

 

城田トート。帝劇と比較すると本当に”化けた”トートだった。登場のシーンから「わたしが好きな方のトート…!」と嬉しくなった。今日の城田トートは心の機微がよりわかりやすく演じられていた気がする。シシィと初めて出会うシーンで心奪われる表情とか、体操室で高圧的に迫るところとか、もう…好き。今日も「最後のダンス」で「さー!」のところをキー上げていて全身の毛穴が開くほどの興奮(わたしのね)。あ、そういえば今日のしろたん、アイラインがいつもより濃いめだったような。子ルドとの場面、ものすっごいぎょろっとした目で見つめていた。銃を子ルドの手から引き抜くときのぎょろつきはんぱない。「こんなの初めて見た」というような、ものすごく興味津々!!って感じで時間をかけて取り上げてた。独立運動の場面も大我ルドルフをものすっごい「獲物」を見ているかのよう。怖い。好き(え。

大我ルドルフ。友達とも話したのだけど、いろいろ詰め込まれていたルドルフだったかなと。個人的主観から申しますと、ルドルフとしての完成度から言えば芳雄トート千秋楽の10/16マチネが本当に本当に良かったのです…!!!今日のマチネは、今の大我さんのルドルフへの思いに溢れた演技だった。一番驚いたのは闇広でキーを上げてた。トートに迫られる前の「しーばーらーれてー」の「れてー」のとこ。大我さん、凄っ…!となった。と思ったら、公演後ありがたいツイートが。

Wルドルフ…!!!!大千秋楽だからこそできたんだろうなぁ。

話を戻しまして。独立運動では階段を降りて前に出た後、眼を閉じてすっと顔を上げて次に目を開いたときには覚悟は決まっていた。闘志に溢れる目。

蟄居を命じられるところ、絶望感に溢れていた。「父上…」が今にも壊れそうな繊細な少年のようで。ママ鏡、「ママは僕の鏡だから」怖い。そうであると信じ続けた彼のアイデンティティが崩壊する様。最後しがみついたあと、花總シシィは断固拒絶、ではなく、息子を助けたい気持ちが少し見えた気がした。それでも最後は腕を引っこ抜いた。

マイヤーリンク。ママにも見捨てられ絶望に溢れているところに「死にたいのか」。死の舞の美しさ。銃を受け取ったとき、「安らぎ」を得たようなほっとした表情からの自死を決意した顔をしての死の接吻。その後、正面を向いたときもほんの少し安らかな表情をしているように見えた。ここの表情が色々詰め込まれたような気がしたんだよなぁ…。

 

いくさぶルキーニのキッチュリプライズ。先週は「憎悪」に満ち溢れていたんだけど、今日のキッチュは、もちろん憎悪もあるのだけれど、どこかやるせなさや悲しさ、虚しさなどが垣間見れた気がした…すごく良かった。 

香寿ゾフィーの凄みがはんぱない…本当に怖い…。「皇后の務め」の「ダメよっ!!」が本当に怖くて怖くて、シシィもそりゃぁ逃げ出すよ…。

そして博多座から中日劇場までシングルキャストとしてやられた万理生フランツ。観客の心配をよそに、毎公演毎公演、全力のフランツを演じていた。全力でシシィを愛していた。悪夢でルキーニに突き飛ばされたあと、けっこうな勢いで吹っ飛んでたけど、本当に体大丈夫だっただろうか…。今日の公演、トートに釘付けになってたから、フランツのラストフライを見れなくて公演後にだいぶ後悔した。

あ、そういえばエーヤンのところ、大我さんがあんまり見えなかったから革命家たちを見ていたのだけど、いつも以上に熱が入っていたような(階段を上るのがギリギリだったような??)。エルマーが発砲した後、城田トートが革命家たちを暗示にかけるようにするとき、広瀬シュテファンの暗示のかかり方がとっても良かった。カフェのシーンよりも「かかっている感じ」がとてもしていて。

 

カーテンコールではしろたんが登場していくさぶとハグ…!!とりあえずここでわたしの涙腺が決壊。

以下、ニュアンスのカテコ挨拶。

・大我ルドルフ:エリザベートのオーディションが20歳の誕生日でした。何もわからない中、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、観客の皆さんに支えられて、気持ちよく千秋楽を終えることができました。エリザベートに出演したことで、ミュージカルの楽しさを知ることができたので、またこれから地道に少しずつ努力して色々な作品に出たいと思いました。

・香寿ゾフィー:去年よりも少しでも大きく見せられるようにやってまいりました。まだまだゾフィーという役を深められると思いましたので、またいつかゾフィー役で戻ってこれたらと思います。

大我さん、舞台ではしっかりと芯のある声をしていたから、カテコでの高くてソフトな声のギャップにびっくりしたw そして香寿さんもめちゃめちゃ怖いゾフィーだったのに、カテコでは優しい声でギャップ…!!!となった。

・いくさぶルキーニ:今までは大我くんのルドルフのような役をやることが多かったのですが、30歳という節目にルキーニという役に挑戦させてくださった小池先生はじめスタッフの皆様に感謝いたします。

・万里生フランツ:僕自身、2か月以上のロングラン公演というのは初めてで、途中までは佐藤くんとWキャストだったんですが、数えたら全125回中106回やっていたんです。今年、フランツ・ヨーゼフ没後100年、またハプスブルグ家滅亡から98年です。今年ウィーンを訪れたのですが、いまだにエリザベートが国民に愛されていることを実感しました。そのような愛される作品に出られたことを感謝いたします。

・城田トート:去年トートをやっていたときにすでに今年の公演が決まっていたのですが、どうにかしてやめれないか。ずっと考えていました。いや、笑い事じゃなく。僕のキャパシティを遥かに超えていました。来てくださる皆様に満足していただけるトートができているのか、不安でした。カーテンコールの皆様の笑顔と拍手でここまでやってくることができました。今では、またトートをやることができたら、と思っています。

しろたん…!!!!!!(号泣)

いや、今年の帝劇のカテコ映像見てもらえればわかるんですが、このあと3会場回りきれるんだろうか…??と不安になるくらいネガティブだったんですよ…!!!それがまたやりたいって言ってくれるなんて!!!(号泣)(※誇張表現ではなく、本当に涙腺崩壊していた)博多座で何があったのかわからないんですが、とりあえず博多座ありがとう!!と言いたい。梅芸から中日にかけてのこの飛躍ぶり。すごい。しろたんが褒めてっていうから、全力で褒める!!本当に本当にお疲れさま!!!しろたんのトートがまた観たいです!!!

そして花總シシィ。花總さんがしゃべりだしたときから涙声で、私も涙垂れ流し。

 ・花總シシィ:6月に帝国劇場で始まり、博多座梅田芸術劇場、そして中日劇場と大千秋楽を迎えることができました。小池先生、上垣先生(※指揮者の方)、出演者の皆さん、スタッフの皆さん、各会場のスタッフの皆さん、そして何より毎日劇場に来てくださる皆様に支えられてここまで来ることができました。本当にありがとうございました。皆様の心に何か一つでも残るものがあるように、と演じてきましたが、楽なことではなく大変な日々でしたが、皆様の笑顔が何よりの励みでした。本当にありがとうございました。

花總さんのシシィを見ることができるのは最後なのかな…と薄っすらおもっていたからなおさら涙が止まらない。しろたんもそうだけど、タイトルロールの重圧、人気公演の重圧、凄まじいものがあるんだろうなぁ…。美しくて気高いシシィを魅せてくださって本当に本当にありがとうございました。

 

花總さんとしろたんの2人でのカテコ1回目。しろたんが投げチューしたあとに、花總さんも投げチューを手のひらをふーっと吹いて客席に振りまいてくれた!2回目に出てきたとき、下手の袖から乱入者が!と思ったらいくさぶがダッシュで2人のもとにwwそして颯爽とはけていったwww素で驚いていたしろたんと花總さん。その後、しろたんが花總さんに向けて自分のほっぺを指さして、花總さんがほっぺにチューしてあげてた~。3回目は最後に2人で熱くハグ!!

 

素敵な旅路に参加することができて、本当に楽しかったです。

キャストの皆様、スタッフの皆様、本当にお疲れさまでした。

また、いつの日にか。

 

おまけ。

可知さん大好き…!!!!w