「紳士のための愛と殺人の手引き」@日生劇場 2017/4/29マチネ、4/30(前楽・千穐楽)
早いものであっという間に東京千穐楽。ウエンツくんのモンティも観たいなと思いつつ、柿モンティばかり通ってしまった。。。
モンティ:柿澤
あーーーもう楽しいーーーー!!って感じです。本当に。劇場を出るときの爽快な感覚。
演出とか展開については前にも書いたのだけど(下記参照)、前楽は前方開放席かつ千穐楽はかなり前列っていう贅沢すぎる空間だったので気づいた点をちらちらと書き連ねようかと。 がっつりネタバレしています。
前列で観る柿モンティ、めっちゃ可愛いしめっちゃかっこいいしめっちゃ色っぽいしでずっとボディブローくらってる感じだった。「ウッ…」って呻き声出さなくてよかった。
「A Warning to the Audience」でアンサンブルさんが「特に前のほうは危険」と歌うときに、視線をくれる~!単純だから嬉しい。わたし、どの演目でもアンサンブルさんたちの歌が好きでして。"圧"を感じるというか"厚み"を感じるというか。特に今回の紳士のアンサンブルさんたちの歌、とても良い!バリトンからソプラノまでハーモニーが美しい。それとアンサンブルさんたちの衣装も素敵だったなぁ~。数分しか出演されないところでもきちんと1着用意されていたり、衣装へのこだわりが良かった。シベラの結婚の時のグレーの衣装と喪服の黒ドレスが特に素敵だった~~!
ミスシングルがモンティの部屋に訪ねてくる場面。前楽、千穐楽ともにミスシングルの食べたビスケットが柿モンティの口に入ったようになってたww
29日マチネ:口に入ったビスケットを取ろうとする柿モンティ「ビスケット…口に入っちゃった…」→ミスシングル「それはおめでとう」
30日:ビスケットが入って口から取ろうとする柿モンティ→笑う客席→ミスシングル「どうしたの?」→柿モンティ「いや…ビ、ビスケットが口に…」→ミスシングル「それは大当たりね!」にめっちゃ笑ったww 千穐楽はさらに「こんな頭のねじが飛んだおばさん信じていいのか」のあとに「しかも口にビスケットを飛ばしたこんなおばさん!」って追加しててww
郵便配達の人とのやり取りも、封筒を舐める(しかも配達員の顔を見ながらw)→配達員がつまんで受け取る→柿「き、汚くないから!」
シベラの部屋を訪ねる前にうきうきしてる柿モンティが可愛くてな。ぴょんぴょんしてる。犬みたい。シベラの腰に手をまわした時に、指をタタンッタタンッってしててウッってなった。あと「I Don't Know What I'd Do」の曲中で「ねぇ?ねぇ?好き?嫌い?」ってシベラが早口で歌うんだけど、ちゃんと笑顔で「好き」ってオフマイクで答えてる柿モンティを見つけてしまって頭パーンってなった。シベラの気持ちが分かりすぎてさ、モンティ可愛すぎるもんね?お金ないし地位もないけど可愛いもんね?手放したくないもんね?ってなる。
そのあとの「Foolish to Think」も可愛い柿モンティ。柿澤さんって力強い系の歌が上手いなぁと思ってたんだけど、柔らかくささやくような歌い方も素敵で。もうね、何度でも言うけど私の好みにどんぴしゃなんですよ。体育座りする柿モンティからの舞台端に座って足をプラプラする柿モンティからの綱渡りするような柿モンティからの最後にビクター(お前)。いや、皆思うよね…?ビクター思い出すよね…?
エゼキエル卿の頭が風で飛びそうになったとき、29マチネはツボに入ったらしく柿モンティがフフフッって笑っちゃって、エゼキエルに「なに笑ってんですカ」って言われちゃってたw市村さんの臨機応変な対応は凄いなぁ。
ハイハースト城の見学ツアーも折井さんの「岩っ!」を間近で見れて楽しかった~。アンサンブルさんたちが額縁に顔をはめたときもちょっと視線くれる…嬉しい…(単純)。
「Poison in My Pocket」は初日と比べるとずっと滑らかに歌えるようになったなぁ。マフラーと手袋姿、可愛いよね(さっきから可愛いしか言っていないのは自覚している)。アスクイス・ジュニアを湖に落とすときに最後氷を踏むんだけど、これまでは片足でダンッて踏んでたのに、千穐楽ではジャンプして両足で踏んでた。気持ちはわかるんだけど、両足で思いっきり踏んだらあなたも氷水の中に落ちるのでは…?と思ってしまったよ?←
アスクイス・シニアがモンティを呼び出して、自分の息子のことを「人格者として育ててきたが…」と話すんだけど、それに対して「それは存じませんでした」って答える柿モンティが初日と比べて言い方が全然変わったなぁと思った。最初のほうはシニアの前で(本心は別にあったとしても)社会人として正しい答え方というか、”ご愁傷さまです"というスタンスで答えていた。でも後半になるにつれて馬鹿にしたような、厭味ったらしい感じで言うようになって、さすが柿澤さん!ってなった(褒めてる)。
ヘンリーがボートで下手から登場して「こんにちは、お魚さん~」って呼びかけるとき、ちょうど視線が上手の前方席で。「あ、わたし魚だった!」っていう気分味わえます。そして水をピッピッって飛ばしてもらえます(エアー)。わーい。
酒場でヘンリーに殴られたあとにハンカチを出して口元を抑えるんだけど、29マチネではポケットから出したときに裏地が出てきちゃったのかハンカチを咥えたままポケット直しててウッってなった。ありがとうございます(?)。ヘンリーがモンティを見る視線が日に日に熱くなっていて面白かったw
エマちゃんのフィービーの笑い方が気持ち悪くて最高です(褒めてる。エマちゃんのラジオに柿澤さんがゲストで出演された時に、モンティとフィービーが初めて会った時にモンティは一目惚れをするっていう演出と聞いていたので、注意深く見ていたら確かに!恋に落ちていた~!「Inside out」でフィービーがシーソーの脇にしゃがむ→モンティがその横に座る→フィービーすぐに立ち上がる、という流れで千穐楽ではこのとき柿澤さんがめっちゃ変顔してたw変顔というと失礼かな?wいや、でも面白い顔してたww
フィルボット男爵として現れる柿モンティがほぼ目の前にいたんだけど、めちゃめちゃかっこよくて直視できなかった。眼鏡めっちゃ似合うじゃないかよ。。。くそっ…!!
レディ・ヒヤシンスの市村さん最高かな。「Lady Hyacinth Abroad」の曲ラストで英語だと「Charity towards others is divine」のあの超高音は市村さんが歌ってるってことであってますよね??アンサンブルさんじゃないよね…??凄いなぁ…
一幕ラストの首を絞めようとする柿モンティのあの顔素晴らしいですよね。あの人を殺しそうな目!(褒めてる。
「Sibella」~「I've Decided to Marry You」~「Sibella」の流れが本当に!!大好き!!!「Sibella」の柿モンティとシベラのベットシーンがまあああ色っぽくてな!!!色っぽいというかエロい。めちゃめちゃエロい。ガン見。歌声も甘くて堪らない。そんな大人な雰囲気からのフィービー乱入でてんやわんやが可愛くてな。フィービーが帰った後に、柿モンティがドアを開けて「シベラ…」→シベラ「もう、出ても大丈夫?(嫌味たっぷり)」→柿モンティ「ハイ………ダイジョウブデス………ゴメンゴメン」って棒読みなのにめっちゃ笑ったww その後の大げさな「僕の~~~Sibella~~~」もw
ハイハースト城を訪問の場面。シベラがレディユージニアと話している最中に、フィービーが鎧をトントンっと叩いたらアンサンブルさんの顔が出てくるっていうのは以前からしていたんだけど、千穐楽はエマちゃんがアンサンブルさんの鼻をつまんでてwwしかもタイミング的にはかなりギリギリなところまでつまんでたww 遊び心良きかな。
「Stop! Wait! What?!」はめっちゃ柿澤さんで好き。「茶番もいいところだ」もめっちゃ柿澤さん。堪らん。裁判の場面で証人たちが捌けていくとき、シベラが愛おしそうにモンティを見つめているのをフィービーが見つけちゃっていたのですね。柿モンティばっかり見ていたから気付いていなかった。
「That Horrible Woman」は以前感想に書いたようにフィービーとシベラが結託している説を推したい。フィービーはシベラとモンティの関係に気付いて、彼女のことが憎いはずなのにモンティを助けるためにシベラのところにわざわざ訪ねに行ったとか考えると健気すぎない…?そしてシベラも「あんなお嬢さんと結婚するなんて…!」って思ってたはずなのに、モンティを助けるためにフィービーに協力するとか。どんだけ愛されてるんだよ、モンティ!!曲中でフィービーとシベラの立ち位置が入れ替わるときに二人が握手しながらニッって笑ってたんだよね。あーこれはやっぱり結託してるわと思った。でも「バイタ!」とかの罵りは本心だと思っているw
あ、そういえば刑務所のベットでの寝ているとき、29マチネは抱き枕スタイルだったけど千穐楽は普通に寝てた。抱き枕可愛い。
モンティは伯爵になれてフィービーとシベラも手に入れてハッピーエンドというよりも、わたしは最後に9人目のダイスクイス家の血筋の人間が出てきたようにこれからはモンティ自身がその命を狙われる立場になったということでハッピーエンドというよりは因果応報のブラックユーモアに溢れたエンディングだなぁと思ってる。
とにもかくにも紳士の曲がどれもこれも本当に素敵な曲ばかりで大好きなので東宝さまにおかれましては、ぜひ!!ぜひとも!!CDを出してください!!!!!
オリジナルキャスト版を買おうか悩んでる。このごろ仕事で遅い時間に帰ったときとか「I've Decided to Marry You」や「Inside out」を聞いて元気もらっている。あれ?どっちもフィービーの曲だ。エマちゃんの歌と本家の歌、遜色ないのでは。
(※下記リンクは公式だよ!)
千穐楽公演だったので、メインプリンシパルの挨拶をざっくりレポ。毎度のことですがニュアンスなので悪しからず。
●春風さん
稽古場では形が見えず、演出家の先生を信じて作り上げてきました。まるでジグソーパズルのようでした。その最後のピースをはめてくれたのはお客さまでした。また観たいとの感想をいただいているとも聞いております。
今回一番の思い出は若い頃、客席のあそこやあそこやあんなとこから観ていた市村さんと共演できたことです。何よりの宝物となりました。
(「あそこやあんなとこから」と仰ったとき、客席を指さしてて、市村さんの過去の出演作品も仰っていたのですが聞き取れず。。。でも客席からは「あぁ~」という声も聞こえてきました)
●エマちゃん
このお話をいただいたときは、どうしたもんかと。フィービーという役はオペラちっくな曲だったりと色々葛藤しながら作り上げてきました。でも観た方から「地でいってるでしょ?」と言われたりもしたんですが、「本当のわたしは誰も知らない」と、そこはフィービーと共感しながらできました(笑) まだ地方公演も残っておりますので、ご都合がつく方は"ぜひ"観に来ていらしてください。
●シルビアさん
(柿澤さん:続いてシベラ役のシルビア・グラブェさん…シルビア・グラブさんです。)
言いにくいですよね。稽古場でも「シベラ…じゃなくてシルビア」とよく間違えられてました(笑) わたしがこんなピンクの衣装を着るなんて(笑) でも回を重ねるごとに快感になってきて、ピンクという曲で「わたし似合うでしょ ピンク!」の「ピンク!!」が気持ちよくて。もし、再演があるときは、そのときもまだピンクが着られるようにしていきたいと思います。
●柿澤さん
昨日千穐楽を迎えたWキャストのウエンツ瑛士くんがいなければ、今の僕のモンティという役はできなかったと思います。面と向かって話すのは恥ずかしいのですが、どこかで観てるのかな?いないかな?(客席見たあとに天井に向かって手を振る)ありがとう~
(エマちゃんたちに「死んでないから!」と突っ込まれる)
僕はこの前はフランケンシュタインという舞台をやっていまして、次はデスノートをやるんですけれども、どちらも何人も人を殺していく役で、終わったあとは疲弊しているんですが、今回の紳士では終わったあとも楽しくて。市村さんを8回殺すのは爽快な気持ちでした(笑) 市村さんファンの方、すいませんでした。先ほどエマも言っていましたが、まだ地方公演が続きます。ご都合のあう方は是非いらしてください。ありがとうございました。
●市村さん
最初は8役をやってくださいと言われていたのに、稽古場に入ったら「市村さん、9役目もお願いします」と言われて、えぇ!?って思いました。この9人目のチャンシーの声がなかなか決まらなくて。後ろの扉から舞台までの歩いている間に今日はこういう声でいこうと決めて、その日その日で演じてきました。
(もっと話してたけど私の記憶がぷっつりとここで途絶えていた…)
紳士カンパニーの皆様、楽しい日々をありがとうございました!!地方公演、盛り上がると良いなぁ~。
東京前楽。
— 柿澤勇人&STAFF (@kakizawa_hayato) 2017年4月29日
しゃおら。 pic.twitter.com/TfcQcvqVTk
可愛い(言いたいだけ)