ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「紳士のための愛と殺人の手引き」@日生劇場 2017/4/9マチネ、4/13ソワレ

わたしの!春の!現場祭り~!!!に突入しました4月です。

フランケンでどっぷりはまった柿澤さんの舞台。勢いでそこそこチケット取ったから、幕が開くまでこちらもドキドキしてたんですが(笑)、楽しい!面白かった!!とすっきり爽快な気分で劇場を出ることができました。

 

4/9マチネ・4/13ソワレ:モンティ役 柿澤

 

モンティの回想録として物語が進むので、舞台セットも本を見開きにしたものが奥にあって、そこからいろんなセットが現れてくる形。飛び出す絵本みたいな感じで可愛い。オケの人たちは舞台上手の奥まったところにいて、客席からもちらっと見える。

 

音楽はクラシカルな感じだけど、これ歌うのは物凄く難しい曲ですよね??モンティで言えば、「これしか音がないのにこれだけの言葉を入れ込むの…!?」って驚いた。特に湖の場面での「ポケットに毒」。3拍子でリズムは優雅なんだけど、単語に対する音が全然足りない。よく口が回るな~と。初日は柿モンティは丁寧に歌っていたのをオケの人たちがうまい具合に合わせてくれていたように感じたけど、13日のソワレはかなりスムーズに歌えてたかと。

フィービー演じる宮澤さんもこれまた難易度が高い曲ばかりで、オペラのようなソプラノ。初日はけっこう癖があるかなぁと思ったけど、2回目はぐっと耳なじみが良くなっていた。シベラ演じるシルビアさんはアルトで、2人が一緒に歌うところはソプラノとアルトが綺麗に重なっててとても良かった~。

 

主役の市村さんは流石なエンターテイナー。8役を演じるんだけど、どの役もキャラが濃くて、出落ちになっちゃうかもしれない危険性もあるのに、ずっと面白い。そしてそれぞれの役が全部違うんですよね~当たり前なんだけど凄い。個人的にはレディ・ヒヤシンスが好きなんだけど、モンティと酒を酌み交わしてくれるヘンリーも推します。

市川さんは早替え大変だろうなぁと思うんだけど、同じくらいアンサンブルさんたちもかなり大変。12人でそれぞれ何役やってるんだ!?っていう。1幕冒頭と2幕冒頭でアンサンブルさんメインの曲があるんだけど、曲も演出も好みで嬉しい。可知さんと折井さんはパッと見で判別できるくらいになりました(笑)

 

モンティの回想録なのでモンティ自身が物語を進めるし、ダイスクイス家の人々を殺すときも出ているので、かなり出ずっぱり。9割以上モンティが舞台上に出ているのでは…?しかもずっと歌ってるし、めちゃめちゃ柿澤さんを満喫できた…至福…。これモンティ役目当ての人はたまらないのでは。チケ代のコスパ良すぎる。

1幕の柿モンティはとりあえず可愛い。あの柿澤さんが可愛いんだよ?すごくない?(お前) 椅子の上で体育座りする柿澤さんは可愛すぎて保護したくなる。あとシベラの部屋に入る前に嬉しくてぴょんぴょん跳ねているのも可愛くてな。それがどんどんと地位が上がってくるにつれて自信がついて纏う雰囲気も変わってくるんだけど、2幕くらいになるといつもの(?)柿澤さんになってくる(笑) 自信に満ち溢れた役、凄くお似合いですわ。

2人の女性が鉢合わせになりそうになる「シベラ」~「結婚します」の流れがドタバタで可愛い。13日のソワレはその場面でベストを着ようとしたら裏返しで、表に直して着なおしたんだけど時間が足りなくて、ものすごい胸がはだけたままだったww 表も裏も白いからね!わかんないよね!w

 

分類すると「コメディ」なんだろうけど、ものすごく難しい曲を歌って真面目に演じながら面白いことをしてくれているので、物足りなさとかないんですよ。今後、どういう風に変化していくか楽しみです!

 

話の展開やその他の演出についてはネタバレになりそうなので、追々書きたいと思います。

チケットまだあるから、ふらっと観に来れるよ!!(宣伝)

 

追記

初日の柿澤さんの挨拶ざっくり(ニュアンスなので悪しからず)

「昨日はWキャストのウエンツくんの初日をグランドサークルの席から観ていたんですが、素晴らしくて。昨日の夜から緊張してて、一幕終わったあとに市村さんと抱き合って『大丈夫だったよ』と声をかけてもらったんですが、ふと下をみたら社会の窓が全開でした。それくらい緊張してました。僕はけっこう人を殺す役が多いんですけど、次回のデスノートでもあれなんですけど、こんなに楽しみながら人を殺す役は初めてです。市村さんファンの方、ごめんなさい。」

自覚してらっしゃる!ww