ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「ロミオ&ジュリエット」@ACTシアター 2017/2/2ソワレ、2/4マチネ・ソワレ

東京公演折り返して全体的にすごく良くなってきている!!通っていても毎回楽しい!ってなるの凄い。2月に入ってようやく大野ロミオを観劇。

 

2/2マチネ:古川、生田、矢崎、小野、広瀬、宮尾

2/4マチネ:大野、木下、馬場、小野、渡辺、大貫

2/4ソワレ:古川、生田、矢崎、平間、広瀬、宮尾

 

●2/2マチネ

広瀬くんのティボルトが良くなってる!!1/29マチネのときに歌いかた変えてきたなぁとは思っていたのですが、まだ"広瀬くんの"ティボルトとしてはまだ出来上がっていない感じがしていて。広瀬くんだけでなく大ちゃんも「いつ切れるともわからないティボルト」に重きを置いているように見えて、ジュリエットの「あの強くて優しい従兄が…!」という台詞に共感できなかったんです。もうねーこういうの!待ってた!ちょっと遅ゴホォゴホォッ ジュリエットを見つめる目が優しくて切なくて、「禁じられた恋」に縛られて苦しんでいて。「ティボルト」と「本当の俺じゃない」、ジュリエットを想っているときの優しい甘い声!そう!これが広瀬ティボルト!!!と興奮した。

矢崎ベンヴォーリオ、好き(何度でも言う。2幕冒頭にロミオがジュリエットと結婚したことを知ったところにロミオが客席側から登場→ロミオが「やぁ!」って感じでベンに手を伸ばすんだけど、矢崎ベンは戸惑いながらも手を差し出すんですよね。「嘘だよな…?」とまだ信じることができない感じ。馬場ベンは手を差し出すことができないんですよね。衝撃が大きくて頭のなかの整理がついていない。

古川ロミオはいつ見ても美しくて儚くて美しくて。あ、バルコニーでの場面でいくちゃんジュリエットとキスするとき今まで手で隠していたと思ったんだけど、この日はジュリエットと手をつないだままキスしてて「ふぉっ!!」ってなった。(木下ジュリエットとはいつもそういう形でキスしてる)。あ~美しい~。

この日は小野マーキューシオの死と矢崎ベンのどうやって伝えようと岡パパの娘よで涙腺危うくなって、最後の両家の和解でぶわっときてしまった。最後のエメは何度見ても泣く。

カテコの世界の王はロミジュリ・モンタギュー夫妻・キャピュレット夫妻・ロレンス神父と乳母のペアで踊ってた~可愛い~。そして歌のフェイクは古川くんが御自ら!誰も歌いださなかったからかな?(笑) いいもん見れた!

 

●2/4マチネ

大野ロミオ初めまして。ずっと古川ロミオを観ていたのでとても新鮮でした。森のなかを歩いていった大野ロミオは恋人探しのついでに木登りとか釣りとか虫を見つけてきゃっきゃっしてそう(イメージ)。仲間たちとすくすく健康的に育ってきたんだなぁと感じる。古川ロミオは「こいつは俺らが守ってやらないと」ぐらいの心意気をマーキューシオとベンヴォーリオは持っていそう(イメージ)。出演が発表された時はいろいろと大丈夫なのか、と言われておりましたが思った以上に歌えていたし踊れていたと!努力されてきたんだなぁ。ただ、死との踊りの場面は…コンテンポラリーってセンスいるもんね…(暗。バレエっぽい動きがあったりするから、その辺は古川ロミオで見慣れていると「……頑張れ!」と思ってしまう。大野ロミオは太陽みたいなロミオだなと。明るい。ジュリエットと恋に落ちるときも猪突猛進!突き進め!と勢いがある。大野ロミオはキスシーン、がっつりしてる感じだったんだけど、いくちゃんジュリエットのときもそんな感じなのかな?いくちゃんファンのメンズ生きてる?大丈夫??古川ロミオはジュリエットを宝物のように大切に丁寧に触れている感じだから、美しさで言えば古川ロミオかなぁ(贔屓目もあるが。

この日は主役2人以外もしっかり見よう!と心づもりをして観劇したのですが、大貫さんがとてつもなく素晴らしかった…!!美しい踊りをしているとは思っていたのですが、もうね、観れば観るほど素晴らしい。空気のようにヴェローナの街中に溶け込んでいる「死」。徐々に存在感が出てくる過程がぞわっとする。宮尾さんは持って生まれた肉体が雄弁というか、「ここにいます!」と存在感がはっきりしているような?個人的には大貫さんの死が好きです。死については長くなりそうだから別記事で書く(予定。

(→死について書いた 2017/2/9追記)

ta-ma27.hatenablog.com

 

この日はなんといっても大ちゃんティボルト!いつの間にこんなに良くなってたの!?幕が開いた週にしか観てなくて、久しぶりではあったんですが。上にも書きましたが、広瀬くんも大ちゃんもティボルトの狂暴なところに重きを置いているようで、しっくりこなかったというか心に爪痕が残らないというか、もっと良くなるはずだよと思っていたんです。ほんとに!こういうの!待ってた!!大ちゃんティボルトは成就しようがない恋に苦しんでいて、でも掟を破ることはできないから諦めてはいる。だからただただジュリエットを守ることだけをしてきた。ジュリエットがあんなに純粋に育ってこれたのはティボルトのお陰なんだよ…小さい頃からずっとジュリエットのナイトだった。「ティボルト」や「本当の俺じゃない」が哀愁に溢れていてとても良かった!!ティボルトが死んだとき初めて悲しくなったよ。これが大ちゃんティボルト…!Wティボルトがよくなっていて興奮した。

木下ジュリエット、霊廟の場面でロミオに抱きつく流れが自然で好き。いくちゃんジュリエットは死んでいるかを確かめるためにロミオの胸に耳を当てるんだけど、木下ジュリエットは愛しのロミオが起きるのを待っていてくれた!→抱きつく→心臓が動いていない、っていう流れ。一気に突き落とされる。

そういえば馬場ベンは大野ロミオに対しては頬っぺたぺちぺちしてなかった。あれは対古川ロミオだけなのかな。確かに大野ロミオとマキュ・ベンは「俺たち友達♪」って感じだから、ちょっと違うか。

この日のカテコの世界の王は大貫さんがドセンできれっきれに踊ってた!!! 笑っちゃうくらいきれっきれで最高だった!! 

 

●2/4ソワレ

久しぶりの平間マーキューシオ!まだ2回目。なんでこんなに会えないんだろう(平日ソワレか土日の民なだけなのに)。噂には聞いておりましたが、髪の毛が青くなってた!前回は銀髪っぽい感じだった。というか男性陣は地毛率が高いんですか…?ウィッグだったら最初っから青色ですよね…?なぜ…??青色の人こそウィッグ必要でしょ…??

小野マーキューシオがずっと続いていたので、すごく新鮮。小野さんはキャンキャン吠える感じだったけど、平間さんはギラギラしている感じ。刹那的に生きているように見える。決闘の場面、なぜだか切なくなる。

広瀬ティボルトも上り調子でとても良い~。前から思っていたけど、「憎しみ」の後にたつきママに囁くように台詞言うのずるくない?ずるいよね??決闘の場面、「自由に愛する権利などない」という彼の絶叫が辛い。ジュリエットへの秘めた想い、"禁じられた掟"に縛られていた自分、ロミオは軽々と"敵の娘"と結ばれたというのに自分は…という悔しさ切なさが溢れていて苦しい。ティボルトが良くなると段違いに良くなる。

そして古川ロミオですよ。回を重ねるごとにすごく良くなってきてない??死との場面、息するの忘れるくらい見入ってる。一つ一つの表情と動きが見事にリンクしていて。美しい。ティボルトを刺した後、茫然自失としているのだけど、大公が「ヴェローナⅡ」を歌い諭し、嘆いているのを聴いて古川ロミオが徐々に震えだしてくるのが苦しい。自分がした罪の大きさに潰されそうになっている感じがして。「ロミオの嘆き」の歌いだし「世界のーーー」がね、好きなんですよ…。東宝さん、CD出しましょう??

カテコの世界の王は宮尾さん!!満を持してガウンを脱いだかと思ったら、バレエをご披露!!やっぱ凄いわ…人ってこんなに高くジャンプできるのかとかこんなに回れるのかとか、感嘆する。バレエも観てみたいなぁと思わせてくれる。

 

この日は古川くんと大野君、Wロミオのアフトクつきでした。二人とも話す内容がふわっふわしてて、古川くんも「これ大丈夫?」って都度言ってたけど、大丈夫ではなかったと思う(笑)

とりあえず大野くんはロミジュリ大好きすぎるし、古川くんのことも大好きなんだなっていうのはとても伝わったよ!

・4年間毎日ずっと車の中でロミジュリのCDを聴いている大野くん→古「それ、4年間飽きずに聞き続ける拓郎が凄いのか、そうさせるロミジュリの楽曲が凄いのかどっちなんだろうね」→大「どっちもかな!」。

・エリザでは同じ楽屋だったけど、今回は楽屋は別々で良かったと思っている古川くん→古「拓郎に楽屋が汚いって暴露されなくてすむから」→大「今は食べかけの飴を鏡の前に置いてないからね」→古「まだ食べれるじゃん!エコだよ!」→大「それでも汚いですけどね」→古「俺のMAXを汚いっていうな」

・ロミオ以外でやりたい役は→大「ゆうたさんがロミオで~~ジュリエット♥」→古「それ、大阪で期待していいの」→大「えっ?」→古「前、優くんがジュリエットでやったんだよ。バルコニーのシーン。」→大「え、どこやる?エメ?エメ?バルコニー??あ、ひばりは?ひばり!衣装とか準備しなくていいじゃん」

・古川くんはマーキューシオとティボルト挙げてた。

 

↑ニュアンスです。あとはWキャストのこととか、カテコで誰がやるかはスケジュールが書かれてて、該当の人がどうするか考えるっていう話をしていたかな。 

 

あんなにあったロミジュリのチケットが!!あとこれだけしかない!!悲しい