ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「ロミオ&ジュリエット」@ACTシアター 2017年1月分

ついこないだ初日を迎えたと思っていたのに、気が付いたら東京公演の折り返し!連日、赤坂ヴェローナに通っております。1/21~26はフランケンとのマチソワ。フランケンで諸々消耗→ロミジュリで回復、というのを繰り返していたw

もう2月に入ったけど、とりあえず1月分をまとめて!

 

1/21ソワレ:古川、木下、馬場、小野、渡辺、大貫

1/22ソワレ:古川、生田、馬場、小野、広瀬、大貫

1/26ソワレ:古川、生田、矢崎、小野、広瀬、宮尾

1/29マチネ:古川、木下、馬場、小野、広瀬、宮尾

 

ロミジュリ、2回目以降とても楽しくなる(もちろん初回も楽しかったけど)。ロミオはまだWキャストで観れていないのですが、その他のキャストは網羅。しかし、マーキューシオの平間さんとはなかなかお会いできない。

 「AED」「既読スルー」も個人的には馴染んできたというか何も感じなくなったので、突っ込むことはいたしません。むしろ客席で笑いが起きてると、「良かった…!」と安心する(何者)。最近AEDのわちゃわちゃが楽しみになってきている部分すらある。

 

●1/21ソワレ

ロミオとジュリエット以外が個人的初日からの役替わり。ベンヴォーリオの馬場さん、良い…!!矢崎さんとはまた違ったベンヴォーリオ。これぞWキャストの醍醐味。2人ともに言えるのだけど、ベンヴォーリオって周りと違って地に足がついているというか、唯一観客が同じ目線で見ることができる立ち位置で役的に難しいと思うんだけど(ほかの役がキャラ濃すぎなので)、めちゃくちゃ良い。「どうやって伝えよう」の苦しさと決意が胸に迫ってくる。「死」の大貫さん、宮尾さんと同じ振り付けなのに印象が全然違った。大貫さんはまさに影。気が付いたらそこにいる。「憎しみ~エメ」からどんどん存在感が出てくる様が圧巻。

古川ロミオの美しさ、凄いね。「ヴェローナ中の女を振り倒したお前」っていうベンの台詞、説得力ありすぎる。バルコニーの場面とか神父様の場面とかで喜びが溢れるとき、(> <)って顔するの可愛すぎない?この顔文字のまんま。

やっぱり初回は色々衝撃があったようで、見落としていたというか脳の処理が追いついていなかったのが多々あったと判明。ロミオと死の場面、めちゃめちゃ良い…!!(初見は「古川くんと宮尾さんがコンテンポラリーを踊りだしたぞ。綺麗だなぁ。あ、ダッシュして捌けていった…!」っていうくらいのあほな感想しか持ち合わせてなかった)(ひどい)。古川くん、バレエの基礎がある方だから体の動かし方が美しいんだよなぁ。180cm越えの彼がふわっと持ち上がったり、音もなく飛んだりしていて。でもその美しさの中がロミオの苦悩や恐怖で満ちていて、息をするのを忘れる。

今日はトートダンサーをされていた小南さんと田極さんを見つけようと意識を向けたら思った以上にすぐ見つかったw そして小南さんってこんなお声だったのね!という発見。想像していたよりも声が高かった(ちなみに小南さんはティボルトに「この写真撮ったのお前か」と詰め寄られて「いや、こいつです」って答える人)。

大人組の歌唱の安定感たるや。岡パパの「娘よ」はやっぱり泣いちゃう。そしてラストの「何故」「罪人~エメ」でも泣く。

  

●1/22ソワレ

初めましてのいくちゃんジュリエット。ほっそい!ちっこい!華奢!!お人形さん!!!という衝撃。現役アイドルのビジュアル凄い。圧倒的なビジュアルの説得力。そりゃあヴェローナ中の女を振り倒してきた古川ロミオが一瞬で恋に落ちるわけだ。古川ロミオを生田ジュリエットの並びが美しすぎて眩しい。きらっきらしてる。「天使の歌が聞こえる」とかすごくない?2人とも天使だよ?失礼ながら幕が開くまでは歌唱大丈夫かな、という不安もちょっとあったのですがしっかり歌えていて良かった!それにしても可愛い声。それが逆にパリスと結婚させられようとするとき、両親に放つ「嫌よ!」の台詞がまだ少女感が出てたのが惜しい。16歳っていう設定だから問題ないんだけど、個人的には木下ジュリエットの台詞の言い方とかが結構好みだなと。

後から友達に言われて気付いたのですが、いくちゃんジュリエットとのキスシーンはがっつりロミオの手で隠しているのですね!宝塚!すごい宝塚!!ひばりの場面はいくちゃんファンのメンズは生きているのだろうか…?わたしは死が出ている段階からがっつり双眼鏡構えてるけど。ほんっと美しい体。

ティボルトは広瀬くん。ビジュアル良いね~。ティボルトはキレッキレにやるのが主流なのかしら…?大ちゃんもおんなじ感じだったような。常に目を見開いて、イライラしている感じ。「ティボルト」の高音のところはちょっと苦しそうだった。頑張れ…!

ベンヴォーリオの馬場さん、良い。モンタギュー家一派と一緒にいるとき、後ろや脇の方でいろいろ遊んでいて思わず目で追ってしまう。世界の王のとき、古川ロミオとETみたいに指を突き合わせてるよね?可愛いね?馬場ベンはロミオに対して母性を感じるベンヴォーリオ。ふわふわしてるロミオをずっとお世話していたんだろうなぁという風景が浮かぶ。

そしてこの日はちょうどいくちゃんの20歳のお誕生日だったようで!マチネでお祝いしていたそうなので、ソワレはなさそうかなと思ったらしっかりやっておりました。カテコの世界の王でメインの男性陣が一人一本お花を持って順に贈呈して、ラストはたつきママからの贈呈でハグ。古川くんが「メンズの皆さん!今日は何の日かお分かりですね!」→客席メンズ「生田誕生日ー!(生誕?)」でまさかのC&R成立。「君らコンサートちゃうで!」と思ったけど、まぁそこはご愛敬ってことですかね。その後、全員で乃木坂46制服のマネキンを踊ってた~。可愛い。下手側の席だったのもあって、正面が大人組の方々だったので、踊りだしたとき思わずそっちに目がいったのですが、岡さんとかたつきさんとかさかけんさんとかも振りが完璧で、腕を伸ばす角度とかきれいに揃ってて「これぞ…!ミュージカル畑の役者の強み…!!」と興奮しました。古川くんもいくちゃんも可愛かった~~。最後幕が下りる間際に踊りだす古川くん可愛かったし、それに合わせて踊りだすいくちゃんも可愛かった。いいもの見れた!いくちゃん、20歳おめでとうございました!ありがとうございました!

  

●1/26ソワレ

この日は上手前方の席。手持ちのチケットは下手側が多かったので、貴重な上手側。今回オケピないから、ステージと客席の距離感が異様に近くて、チケ取ったときは前方っていう意識はあんまりなかったんだけど、実際席に着くと近い。肉眼で見える世界ありがとう。演者の熱気と圧をとても感じる。

この席に入るからには見たかった、ティボルトを刺すまでの古川ロミオの顔。凄かった…!マーキューシオの死で深い悲しみのなかにいたのに、目のなかに青い炎が一瞬で燃え上がった。怒りと憎しみの炎。とんでもないもの観た気分。そこからの「憎しみ~エメ」の弱りきったロミオが苦しい。でも美しい。

1/22のときに、「い、いまのは…!?」と思ったのが仮面舞踏会のときにロミオとジュリエットが踊るシーン。振り付けのなかに相手と組んだ手の下から古川ロミオがジュリエットの顔を覗き込んでるのは見えていたんだけど、この日はいくちゃんジュリエットとがっつり目を合わせていてとても良かった…。いくちゃんもしっかり目を合わせてた!天使かな。

ベンヴォーリオの矢崎さんは初日ぶり。軽率に「……好き!」ってなる。馬場ベンは母性のような温かみを感じるんだけど、矢崎ベンは強い絆で繋がった幼馴染、という印象。馬場くんはティボルトを殺したあととか茫然自失となっている古川ロミオの顔をぺちぺち触ってぎゅっと抱きしめてあげている。母。対して矢崎ベンはぐっと抱き留めている感じ。あーーーどっちも好きです!「どうやって伝えよう」が友達を想って苦悩するベンヴォーリオにこちらも苦しくなって泣きそうになる。「この俺しかいない」の時の目と声が力強くてとても好きです。

カテコの世界の王は1789メンバー( ;∀;)。と言いつつも観ているときは「古川くん!広瀬くん!岡さんも!あ、さかけんさんも!!」とメンバーは認識していたんだけど、何括りなんだろう?と思っていて(おい)。帰り道で調べたよね~というか友達が調べてくれたよね~。大ちゃんブログで教えてくれてありがとう!1789の再演は2018年ですよね?(定期)

 

●1/29マチネ

この日は下手前方の席。東京公演で最も舞台に近い席。やばい。ロミオの登場シーン、古川ロミオがけっこう近いところを通ったんだけど、美しすぎて光りすぎて、ぽかーんとしてしまったよ?圧倒的な美を前にすると人は表情を失う(自分)。遠めに見ても顔ちっちゃいなぁスタイルいいなぁと思っていたんですが、近くで見ても顔ちっちゃくてスタイル良くて、「凄い…」としか思えなかった。1/26よりも2列しか前になってないのに、圧が!舞台からの圧が!!指数関数的に上がるんだけど!!ほぼほぼ肉眼で観れる幸せ。ロミオと死の場面、どうしても双眼鏡だとロミオを追っかけてしまうので肉眼で2人が画角に入ってくるありがたみ。踊りだけじゃなくひとつひとつの表情がすごく良いんだよなぁ。苦悩と恐怖とジュリエットへの愛。ダンスのクオリティも日に日に上がっているんじゃないでしょうか。

上手側なので「マブの女王」のときのロミオとベンのわちゃわちゃがよく見えたのですが、馬場ベンがなんか古川ロミオの脛を蹴ったりしていたwあれはいったいwwとりあえず可愛かった。

小野マーキューシオ、観れば観るほど良い。観劇初めの方はキャンキャン吠えてるのに、死の間際に急に良い人でてきたな!と頭の中に「?」が出てたんですが、そこに至るまでの表情しっかり観て!!(先日、ACT近くの飲食店でご飯していた時に隣に座った若い女性へのメッセージ←) ベンヴォーリオもティボルトもマーキューシオも、先頭切って争い事を起こしているけど、全員心の底では「憎しみを憎んでいる」んですよ。決闘の場面でベンやロミオに説得されている時、すごく悔しそうなつらそうな表情を時折見せていて「わかっているんだけど、こうすることしかできない自分」が伝わってくる。だから死に際の「俺は憎むお前の家を」がとても辛いし、「ジュリエットを最期まで愛し続けるんだ」が本当のマーキューシオの想いなんだよね。小野マーキューシオ、すごく良い!

広瀬ティボルト、徐々に良くなってきたかな…。あともうひと踏ん張り頑張れ…!!

 

 

2月も観劇重ねてるからそこら辺の感想も合わさっちゃってる部分あるけど、気にしない。ロミジュリ楽しいからみんな観に来なよ~~と勧めたくなる。(フランケンとか真悟とかはちょっと好みが分かれそうだから)

当日券、立ち見券もありますので、と座長の古川くんがカテコの挨拶で毎回仰ってるので気になる方はぜひに。