ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。(主に舞台の感想)

「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」@東京芸術劇場プレイハウス 2019/1/20マチネ

略してグレコメ。


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音楽・詞・脚本・オーケストレーション:デイブ・マロイ

訳詞・演出:小林 香

出演:井上芳雄生田絵梨花霧矢大夢小西遼生、松原凛子、水田航生はいだしょうこメイリー・ムー、原田薫、武田真治

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先人(言い方)から、「人物相関図は頭に入れておけ!置いてきぼりにあうぞ!」(意訳)と強くアドバイスをいただいたので、公式をチェックしておいた。あと念のため、げきぴあの特集を見てから臨みました。見といて良かった…先人たちありがとう(真顔)

 
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2017年トニー賞の装置デザイン最優秀賞を受賞していたのを覚えていて、客席はどんなふうにするんだろう?と発表されたときから気になっていた演目。そしてコメットシートなる座席が販売されましたが、わたしは(見世物になるのは嫌だ…)と思い普通のS席を抽選申し込みしてチケげっと。G列なら程よく近くで見られていいかもと呑気にしてたら、「G列最前だよ?^^」と教えられてビビるわたしw ナビザちゃん、あなた最前列とか用意してくれるのね…?

 

BW版がこんな感じ↓

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日本版がこんな感じ↓

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BWと違って、日本のコメットシートは埋もれている感じかな?でも演者がちょこちょこ降りて席に座ったり、絡んだりしてたのでそういうのが好きな人はめちゃくちゃ楽しいかも。小西アナトールが通りすがりに何人かの女性の手の甲にキスしたり(キスされた人たち生きてるかな?^^)、しょうこマリアが「結婚相手見つけた!」と男性を立たせて、父親のボルコンスキー(武田さん)に見せたりしてたw  

イマーシブ(没入型)と呼ばれる形式のため、コメットシートだけでなく、演者さんたちの客席降りがひっきりなしにあって、わたしのアドレナリンは常に放出されてました(最前通路側)。知ってたけど、みんな!顔が!小さい!綺麗!間近で見ると、造形の違いに改めて衝撃を受ける。いくちゃんって本当に美少女だし、はいださんも霧矢さんもお美しい。こにたんは遠目で見ても至近距離で見ても美しい。並外れのイケメン。ものすごいイケメン。知ってたけど凄かった。

こにたんに見下ろされたことあります?こにたんに目の前30cmのところに立たれたことあります?わたしはあります(突然のマウント)。一番奥の扉から待ってましたとばかりに登場してくるんだけど、そのあと舞台上から客席通路に走りながら飛び降りてくる流れだったんですよ。わたしの脳内「こにたんが…こにたんがこっちに向かって走ってくる…走って……走って……アアアアア」でした。ちなみに呻いているのはわたしの真横を空を切って着地した瞬間です。もはやスローモーション。芳雄さんとか他の演者さんがほんと目の前にいるんだけど、こにたんアナトールの残像に心を奪われる始末。基本的にアナトールのモブ女になっていたので終始テンション高めで観ていました。

 

作品名が「ナターシャ・ピエール~」とあるように、ピエールよりもナターシャの場面が多め。いくちゃんナターシャは自分がみんなから愛される存在であると信じて疑わないところとか、若さゆえ暴走してしまう感じとかは凄くはまってた。手紙ちゃんと受け取れて良かったね?^^また毒飲むのね?^^とか思ってごめんよ(ジュリエット←)。ヒロインというよりも物語を動かしていく主役の立ち位置だったけど、経験値が高いからか臆せず板の上にいる姿は安心感すらあった。綺麗な声なので、今後はもっと感情豊かな歌になると良いなぁ~。

こにたんはひたすら美しかった。アナトールはこにたんしかいないと思うほどの出で立ち。ただ、ソロ曲の高音が…!

個人的に霧矢さんのエレンがかっこよくて美しくて凄く好きだった!「チャーミング」が観劇中、一番テンション上がった曲。いくちゃんナターシャがテケテケ後ろをついていっちゃうのわかる。そうそう、エレンってアナトールの妹なんですよね、姉かと思ってた申し訳ない←。兄と妹でそんな絡むか?ってほど風紀が乱れているクラーギン家。

芳雄ピエールはほぼピエールの小部屋に籠ってた。小部屋にいないと思ったら、コメットシートの中に移動して飲んだくれてたり。小部屋にいるときのピエールの行動がちまちましてて可愛くて、他の人の物語が動いているのにピエールが気になってしまったw マトリョーシカ並べをしたり、机の上にマトリョーシカ(大)を置いて、その子に向かって乾杯して飲んでたり、馬の頭(人形)がついた棒に跨がって乗馬してるふうに飛んでたり、目が離せない。可愛いなピエール。でも周りが酒だ恋だと遊んでいる最中、真面目に生きなければと勉学に励む(そして勉学が何に役立つのかと苦しむ)ピエールの姿がどうにも愛しくて苦しくて。同じ時間軸で観るからこそより伝わってくる、ピエールの居づらさとか、自分という存在が他人に影響しないのではないのかとか、もがいてもどうにもならないんじゃないかとか、なんかそういう気持ちがわたしの人生にもリンクしてきて苦しくなった。だからピエールがナターシャに想いを伝える場面は歌ではなく台詞だったからこそ、「彼の中で紡いだ言葉」として聞こえてきて胸を打った。ここのいくちゃんナターシャの表情も凄く良かった。

そのあと空に現れたグレートコメット(彗星)の輝きがあまりにも美しくて泣きそうになった。演者も見たかったんだけど、演者とともにグレートコメットを見上げることを選んだ。あの輝きは人生の転機を照らす光なのかな。

 

と、観劇後は楽しくて余韻にも浸っていたのですが、グレコメってソングスルーなのに難曲が多いし歌詞も聞き取りづらくてですね…何て言っているのかがわからないことが多々あって。げきぴあの記事にもあるように、自分のことを歌っているのに三人称にしていたりと訳詞が文学的。何て言っているのかわかんないけど、向こうの方では盛り上がっているという状況によって置いてきぼりになるリスクが高い。せめて歌がうまい人でお願いします…となってしまった。わたしは特にバラガの場面でそうなってしまって、「今、どういう状況…?ナターシャの家にみんなで向かってるってこと?なになに?向こうめちゃくちゃ盛り上がっているけどなに?手拍子すればいいの?」となった('ω') そのほかも言葉が聞こえてこないことが多くて、スンッ('ω')となってしまった。

聞こえてこない詞('ω')

わたしは舞台が近い席だったから楽しめたけど、そうでもない席だったらこここまで楽しめたかはわからないなぁというのが正直なところ。でもまぁ楽しめたからいいか!←