ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「デスノート THE MUSICAL」@新国立劇場中劇場 2017/9/2ソワレ、9/9マチネ、9/10マチネ

東京公演始まったよー!!!

新国立劇場の中劇場は真悟以来だったのですが、空間がぎゅっとしているからどの席でも近く感じる。梅芸って広いよね…。

梅芸の感想↓(ネタバレしてるよ)

ta-ma27.hatenablog.com

 

9/2ソワレ、9/9マチネ、9/10マチネ:柿澤さん

 

まずはカズさんお帰りなさい!!( ;∀;) 大病を患ったのかなとか心配していたのですが、無事に復帰されて本当に良かった!!!オケピからの登場したお姿がリュークそのもので冒頭からワクワクした。 

カズリュークはおどけているときとそうじゃないときとのギャップが凄い。

誰かと初めて会うときは毎回きちんと仰向けでスタンバイ。毎度髪を丁寧に整えてたりして笑いが起きていた。9マチネからはLと最後に会うときは準備体操してから仰向けに。バリエーションが増えてるww

妹にバッキューンされたとき、心臓撃ち抜かれちゃって、ジタバタするんだけど、10マチネはジタバタしたあとに「スナイパーかよ…」って呟いてて笑ったww

あと「Are you りんご?Are you りんご~?りんごっはどこでしょっお!」(※ミサミサの曲のメロディーに乗って)「だいどころー!」「バッキューン♥」っていう一連の流れに柿ライトが笑い堪えきれなくなってたwムフムフしながら扉閉めて息を整えようと大きく一息ついたけど、「父さんは大丈夫なの?」っていう台詞が笑っちゃってて、別所パパに「お前こそ大丈夫か?」って聞かれてしまっていたwww 可愛いなおい!

しかし怖いときの声のトーンと違いすぎて…!

「死神」としての声を出すとき、喉の奥でグルグル鳴っていて凄く怖かった。はまめぐさんのレムが音を引き伸ばすように話すのは「死神」というよりも「神」のように感じたけど、カズリュークはまさに「死神」。

そういえばはまめぐレムは東京初日は大阪と同じように片言のような話し方だったけど、9日と10日のマチネはずっと人間っぽくなっていた。ちょっとだけ言葉を区切る箇所をずらしたりしていたけど、人間との会話がスムーズ。だからかその分「愚かな愛」のドラマチックさが凄みを増している。やばい。崇めたい

リュークはライトと友達のようなフランクさがあったし、君ら仲良いね?っていう空気感があった(だからこそラストの場面が怖かった)けど、カズリュークは一定の距離は保ちつつの遊ぶときは遊ぶというまさに「ライトは暇潰しの相手」。

  

舞台の上・下手に棒があるんだけど、それが光るときはリュークしか触れていない。レムを殺す話をしているときにライトはおもむろにその光る棒に触れている、という感想をネットで発見。それを踏まえて観ると「確かに」と思うことが多々あった。

 

舞台上手はライトの部屋があって、扉の向こうには家族。 

その反対側の下手には死神が触れる光る棒。

 

一幕序盤のミサミサのコンサート帰りに妹が歌う「正義」。このとき柿ライトは舞台の中央にいて、妹の声をきちんと聞いていた。途中「夜神月」に戻れそうな瞬間が何度もあったけど、リュークがそれを許さなかった。ライトの動きを制して何かを語りかける。そのあとのライトの顔は「キラ」だった。

父親が歌う「正義」。ライトは壁の下手側に立っていて、そこに一筋の白い光が当たる。柿ライトの顔は…なんというか悟っているというか心は決まっているというか。柿ライトって父親のことを尊敬している気持ちはぶれていないと思っていて、だからこそ父の「神になれ」と彼の「神になる」の意味が真逆となっているのが怖い。父の言葉をことごとく逆の解釈をしている。このときの一筋の光は境界線なのかなと思った。上手側の「家族」から離れて、どんどん下手側にある死神が触れる光る棒に近づくライト。「神の領域」と「人間の世界」の境界。父が言う「一線を越えてはならぬ」はライトには伝わらなかった。

「愚かな愛」のあとのライトの部屋でのレムとの会話。壁の下手側には一筋の光。彼はこの境界を越えて光る棒に触れてしまった。

その一線を越えさせたのは、Lの存在なのか…?それとも己の欲…?

 

父親に関して気付いたのが、要所要所でライトと父親が対峙している構図だったこと。冒頭の「デスノート」で舞台上部にいるライトと板の上の父親。もちろん「一線を越えるな」も。そして「秘密と嘘」のときに中央にLがいて、下手に父親、上手にライト。父親とライトががっつり向き合っている瞬間があった。父親の「正義」とライトの「正義」の対峙。

(「秘密と嘘」の場面、ライトがPCを持って床に寝転ぶんだけど、ちゃんとPCの画面がスクロールで動いてて驚いた!てっきりハリボテかと思っていたからw人物相関図的な画面だった)

 

デスノにおける盆の役割って死への秒を刻む時計を表していると思っていて。リュークに名前を書かれたあと、ライトは12時(0秒)の位置から盆が回って40秒の位置で死ぬんですよね。その40秒が近づくとそこから逃れようとするライト。死から逃れられないのは自分が一番知っているのに抗ってしまう人間。 

10日マチネの柿ライト、その死へのカウントダウンが始まるとき、片足は盆にのせて動き出しているのに、もう片方の足は必死に盆に乗らまいと耐えていた…なんか凄く柿澤さんだった。

 

新宿駅での「デスノート リプライズ」とラストの「最期の時」の狂った笑いをする柿澤さんがすごく怖い。だけどすごい好き。

梅芸では「ヤツの中へ」のラストを高い音で歌っていてすごい興奮したけど、東京では歌ってない?梅芸だけの特別ver.だったんかしら。

 

わたし基本的に双眼鏡は柿澤さんロックオンなんですが、入学式のところの銀橋上手にいるてぺLを直視したときにめちゃめちゃかっこよくて、ウッとなった。ビジュアルがまんまLなのに、隈あるのに、かっこいいって最高ですよね。銀橋で上手下手でLとライトが分かれるのほんと困る。あっちも観たいのにこっちも観たいってギリギリする。

 

2日ソワレの柿ライト初日のカテコ。袖に捌けていた柿澤さんがカズさんに飛びついてハグしてた…!そしてカズさんが捌けるときに梅芸でリュークをやった俵さんが捌けるのを止めてハグ( ;∀;)めちゃくちゃ拍手が大きかったよ~~~

そのころ柿てぺは上手側で仲良く肩組んでたけど、視線が自分たちじゃないのを察して後ろを振り返ったらカズさん俵さんがハグしてたから、手でひらひらしてたw

カズさんと俵さんの2人でアフトク開催されるほど、俵さんの評判は本当に良かったんだろうなぁと思うと胸が熱くなる。どうかどうかどこかに俵リュークの痕跡を残してくれませんかホリプロさま…!!CDでもDVDでもどっちでもいいよ!(言霊

 

あっという間に東京公演折り返し。

浦井くんのライトも観たいけど千穐楽しかチケットないよ!余裕こいてたら土日なくなってたよ!!追加で1回観に行きたいけど、どうだろうか…。