「Beautiful」@帝国劇場 2017/8/5マチネ
面白かった!音楽が溢れ続ける、素敵な舞台でした。
キャロル:水樹奈々
キャロルとジェリー、シンシアとバリーの二組のカップル。
アッキーが小芝居挟み込んで笑わせてくるし、ソニンちゃんは相変わらずキュート!!夫婦漫才じゃないけど、阿吽の呼吸だった。
伊礼さんはダメ男を演じさせたらピカイチでは。そういえば今年の春に帝劇でも「キャロル、キャロル」って言ってたねw
水樹さんは初めましてでした。歌手のときの歌声と違っていた印象。ご自身の歌を歌うとき、少し癖というか個性があるなぁと思っていたんだけど(特に音を伸ばすとき)、それが気にならなくて気持ちよく耳に入ってきた。もともと歌がうまい人だけど、ミュージカルのために発声から練習されたのかな?素敵な歌声でした~
それぞれのカップルが曲を作るまでのストーリーを演じ、出来上がった曲をピアノで歌う→提供した歌手がショーアップして歌い上げる、というのが基本的な流れ。歌手の方々をアンサンブルさんたちがやられているんだけど、まぁ上手い!!すげぇ上手い!!!
キャロル・キングの曲ってどんながあるんだっけ?と調べないまま観劇したけど、「これ聴いたことある!」というのが多くて、知らない人でも十分楽しめた。
こんな感じ↓
個人的にはベビーシッターのエヴァが「ロコ・モーション」歌いだすところが最高に盛り上がった!!
アンサンブルさん推しの人は感極まってしまうレベル。
逆にプリンシパルの面々は歌と言うよりもお芝居がメインになってるので、「もっと歌を聴きたい…!」となってしまうかも。わたしは「アッキーの歌をもっと聴かせろおお」ってなった←
ここら辺の内容については伊礼さんのインタビュー記事がとてもよい感じ。
「帝国劇場でナチュラルかつリアルな芝居をするというチャレンジをしていますし、そのチャレンジが許されていることが嬉しい」――『ビューティフル』出演、伊礼彼方インタビュー - げきぴあ
旅立つキャロルとともにシンシア、バリー、ドニーで歌う「You've got a friends」は彼らの友情に胸が熱くなった。
舞台セットも素敵だったなぁ。
カテコはコンサートかな?っていうくらいの盛り上がりwww あんな帝劇初めて見たwww 水樹さんが何度もカテコで出てきてくれたんだけど、袖にいる共演者の方々を呼ぶときに、手をパタパタパタと凄い勢いで振って呼び寄せてるのがすごく可愛かった~
あと公演中に何度も話題になっていましたが、男性のお客さんが多いこと!幕間の女子トイレの行列、コインロッカーの前まで届かないんだよ?凄くない?奈々さまパワー恐るべし。
誰も死なない演目久しぶりだし、ハッピーな気持ちで劇場を出ることができたんだけど、家に帰ってからジェリーはなんであぁなっちゃったのかなぁと考えてしまって。まぁ単純に根がクズなのもあるかもしれないんだけど(お前)。
「一緒にいると息が詰まる」というジェリー。劇中、キャロルって曲を作ることについて苦悩することがないんですよね。「生みの苦しみ」のシーンがないのもあって、テンポよく楽しく進む。もちろん若い頃は作詞が下手だと悩んでいたけど(だからこそジェリーに惹かれた)。お互いの才能に惹かれた二人、ジェリーは自分の才能に追い込まれ、キャロルは自分の才能と「上手く」付き合うことができた。というより、自分の才能に無頓着と言うべきか。だからこそジェリーはその温度差に耐えられなかったのかな。カーネギーホールのコンサート直前にジェリーがキャロルにプレゼントした「オーケストラでの曲の作り方」(※ニュアンス)は二人が夢に向かっていたキラキラした時を忍んでいるようで辛くなった。それはもう今のキャロルには必要ないもの。
Beautifulはキャロル・キングの圧倒的な才能の話だった。
平原キャロルも観たかったけど、タイミングが合わず断念。帝劇よりも日生向きかな?と思いつつ、再演があったらまた観に行くだろうなぁ~