ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。(主に舞台の感想)

「ロミオ&ジュリエット」@梅田芸術劇場 2017/3/4ソワレ(大野・矢崎・小野・広瀬 千穐楽)

マチネの木下ジュリエットに引き続き、ソワレはジュリエット以外のWキャスト千穐楽

 

3/4ソワレ:大野、生田、矢崎、小野、広瀬、大貫

 

最初で最後の大野ロミオ×矢崎ベンヴォーリオ。頭殴られたような衝撃だった…。ベンヴォーリオ担のわたし泣いた…。こんなにはまる組み合わせだとは思ってなかったよ!!

 

大野ロミオはやっぱり太陽みたいな存在だな~。朗らかで周りを照らしている。そしてわんこなロミオ。ベンもマキュも「守ってやらなきゃ…!」という使命感を持っている。馬場ベンは古川ロミオも大野ロミオも変わらずみんなのお母さんなんだけど、矢崎ベンは大野ロミオのときにちょっとお兄さんみたいになるんですね…(古川ロミオのときは同い年の幼馴染感が強い)。知らなかった…すごく良い…。

 

冒頭の「ヴェローナ」、矢崎ベンヴォーリオが好きです…!と毎回思う。ヘラヘラしてるけどかっこいいんだよなぁ。めんどくさそうに踊りだすのたまんない。生まれたときから敵がいる、というときの表情が怒りや憎しみではなく、厳しい顔。そういえばマキュをティボが追いかけて、それをベンが追いかけるとき、矢崎くんはセットの足場を使って飛んでるのがなんか好き(笑) (馬場くんはジャンプしない←東京の初めのほうはしてた気もするんだけどどうだったっけかな…)

 

いくちゃんジュリエット、歌がうまくなったよなぁとしみじみ思った。圧倒的なビジュアルは変わらず。広瀬くんのティボルトも東京公演に比べるとぐっと良くなった。ジュリエットを想うときの優しい顔と声が切ない。

 

AEDは大野ロミオが後ろを向いている間に矢崎ベンが小野マキュにしっかりアイコンタクトしてた。世界の王のとき、モンタギューダンサーたちが「ひゅー!」とか「ふー!!」とか盛り上げてて高揚感がいつも以上にあった。みんな楽しそう~。

マブの女王の冒頭で女性ダンサーが踊りながら絡むとき、矢崎ベンが大野ロミオに向かって投げちゅう連発してた(笑) 可愛いなおい!

 

綺麗は汚い。 UFOの話のときに、小野マキュ「おい、ベンベン!」→矢崎ベン「…?ベンベン?」何気ない会話が可愛いマキュベン…。2階から鏡をもらうとき、矢崎ベン、敢えて落としたような気がしたんだけどどうなんだろう?

 

神父さまのところがもう自由すぎてwwwシャンプーハットが本当に登場するとは思ってなかったよ!(笑) 大野ロミオに被せちゃうしねw しかし、今時のシャンプーハットってああいう感じなんですかね?わたしのイメージだとピンクとか青色で波打ってるやつなんだけど、サンバイザーみたいにボタンがついていてサイズ調整可能で波打ってなかった。シャンプーハット被った大野ロミオ、頭頂部しか洗えなさそうだった。神父さまに抱きつくところは真剣トーンだったんだけど、客がくすくす笑っちゃっていて、これまでの流れを知っている身としてはどっちのテンションで観ればいいのか迷ってしまった。だけど、最後ロミオが立ち去るときに呼び止めて、シャンプーハットをプレゼントしてたのは普通に笑ってしまった(笑)。そういえばアロマオイルの前にガムテが置いてあったのはうっかりですかね?

 

結婚式の場面。先週3階で観劇したときに気がついたのですが、「死」の影がロミオとジュリエットの二人だけでなく、神父さまと乳母の二人にも影がかかっていて。梅芸はACTよりも舞台横幅が広いせいなのか、照明の位置がそうなってしまっただけなのか。死の影が3方向に伸びていて、二人だけでなくヴェローナの人たちにも不穏な影が忍び寄っているように感じた。

 

2幕冒頭、大野ロミオを引き上げる矢崎ベンの手はすぐに離された。戸惑い。大野ロミオの行く末を案じているかのよう。 

決闘の場面がもう凄かった。ロミオのことが頭から離れず考え込んでいる矢崎ベン。そこにティボ登場。小野マキュが喧嘩を売り始めたから彼を止めようと少し下に降りたんだけど、モンタギューの若者たちの様子がおかしいからまた上がって鎮めようとした。だけど小野マキュがいよいよキャピュレットの若者たちに絡み始めたから下に降りて彼を止めるベン。ベンヴォーリオって防戦はするけど、自ら攻撃は仕掛けないよね…好き…。

小野マキュが刺されたあとの悲しみに沈んでいるところでロミオがティボを刺してしまう。このときの矢崎ベンの衝撃、そしてロミオによる復讐に悔しさと悲しみ。「代償」での怒りに震える様子。この流れが苦しい(わたしが)。震える大野ロミオをひしと抱きしめるんだけど、「なんでこんなことになってしまったんだ」というよりも「なんでロミオを守ることができなかったんだろう」という自責の念にかられているかのような。そして大人たちの争いから彼を守らなければという使命感。古川ロミオのときのような同じ目線で生きてきたというより、大野ロミオの場合はちょっとお兄ちゃんなんだよな。

 

「憎しみ~エメ」は大野ロミオの憎しみが爆発していた。自分の中に「死」がいるようには見えなかったんだけど(あまりにも朗らかロミオだから)、自分の中の「憎しみ」を憎んでいるのはすごく伝わってきた。大野ロミオは3回観たんだけど、その中で一番良かった。

 

ひばりの場面はいくちゃんジュリエットがとても良かった…。大きな目から涙がぽろっと流れ落ちる様がもうね、美しかった。その涙を大野ロミオが頬を包み込みながら親指でさっと拭ったのがナチュラルすぎて、大野くんはモテ男なんだな…と頭の片隅で思った。そして去り際のキスのリップ音が激しくてジュルッって音がしてたけど、いくちゃんファンのメンズ大丈夫だった?(笑) すごい心配してしまった(笑)

 

「狂気~服毒」の矢崎ベンが周りの狂気に翻弄されながらも必死に止めようとするさまが辛い。そして「どうやって伝えよう」がもう苦しくて…ベンヴォーリオの心中を考えると辛くて…。これまで大野ロミオはいろんなことを矢崎ベンに相談したり、話してきた情景が浮かんできて。ロミオの復讐を止めることができなかった悔しさが、背中越しに伝わってきた。息をするのもつらかった(わたしが)。最後にロミオに伝えるのはこの俺しかいない、と顔を上げたときの表情が…うぅぅぅぅ(語彙力)

マントヴァでロミオにジュリエットの死を伝えて「一人にしてくれ」といったロミオにもはやわたしは怒りをぶつけてしまってたからね(え。「この街から光がなくなった」と太陽のような大野ロミオを想ってマントヴァまで来たベンに対して、ジュリエットのことしか考えられず、ベンに去るように言ったロミオに。痛めのベンヴォーリオ担にレベルアップ。

その後の「ロミオの嘆き」は矢崎ベンの「どうやって伝えよう」でぶん殴られた余韻で涙が止まらなかった。ごめんよ、大野ロミオの記憶があんまりないんだ…。

 

「なぜ」からの「罪人~エメ」もひたすら泣いてた。 霊廟で横たわるロミオに駆け寄り頬に触れてその冷たさに驚いて動けないベン。そんなベンの肩をつかんでどかすモンタギュー卿。「なぜ」の終わりに神父さまとベンが舞台中央で座り込んでいるんだけど、母親たちの「二人は愛し合っていたのよ…!」の言葉で、「俺にはやらなければならないことがある」という表情を矢崎ベンがしているんですよね。それは「どうやって伝えよう」の最後の表情と同じで。マキュもロミオも失って、悲しみの底にいるはずのベンヴォーリオが先頭に立ってみんなをまとめる姿に涙腺決壊した。ベンヴォーリオには幸せになってほしい…ウウッ。

 

涙腺崩壊したままカテコ。矢崎くんの挨拶が印象に残ったのでメモ(ニュアンスです)。

「『どうやって伝えよう』という曲が大好きで。初演をやられた浦井さんのCDを聴いていて、この曲から伝わってくるものは何だろうとずっと考えていました。今日千穐楽を迎えて、それを体で理解することができたと思いました。家でも歌ってやろうと思います。」

感想を長ったらしく書いたけど、言葉では表せないところがたくさんあって。でも矢崎くんのベンヴォーリオが素晴らしかったというのは私の体と心に刻み込まれました。ほんっとに素晴らしかった…!!

 

大野くんも小野くんも広瀬くんも矢崎くんもみんなお疲れさまでした!!好きな役者さんが増えました!!