「ロミオ&ジュリエット」@ACTシアター 2017/2/12マチネ
あんなに手元にあったチケットが最後の1枚になってしまった。チケット取ったの全部去年の夏ごろなんですが、「やりすぎたかな…」って幕開くまで思ってたんです。もうね、8月の自分を誉めたい。よくやった!!クレカの請求なんのその!!
思い残すことがない。東京my千秋楽。
2/12マチネ:古川、木下、馬場、平間、渡辺、大貫
平間マーキューシオ、観る度お久しぶりですって言ってる気がする。赤坂それなりに通ったと思ったけど、結局3回しか会えていない。スケジュール組んだ人、出てこいや…!(輩) 髪の毛が銀髪に戻ってたけど、青色抜けたのかな?なんで地毛でやろうとしたのかな…?そこはウィッグじゃないの?(2回目)。
前はもっと「荒くれ者」っていう印象だったんだけど、人懐っこいというかロミオとベンのことが大好きなんだなぁと伝わってくる。大好きだからこそ「お前の家を憎む」なんだろうなぁ…。
馬場ベンヴォーリオがしょっぱなから飛ばしてたw 「いつか」の曲終わりで、ロミオを探して客席上手から登場するところ「ロミオくーん?ロミオくーん?」不意打ちで笑ったw 古川くんもフフッって笑ってたよね?w とても可愛かったです。
矢崎さんのベンヴォーリオ観ると「矢崎さん最高…!」って思うし、馬場さん観ると「やっぱり馬場さんも最高…!」ってなるから、本当にベンヴォーリオのWキャストは大正解ですね!イケコありがとう!2人ともそれぞれ違うけど、違ってもなおとてもよい。
決闘の場面も矢崎ベンと馬場ベンで立ち回り方。矢崎ベンは周囲の狂気をどうにかして止めなければと必死になだめているけど、馬場ベンは「どうしてこうなってしまったんだ」と悔しさと焦りが見える。
馬場ベンはみんなのお兄ちゃん、というかみんなのお母さん。マーキューシオが死んで、秋園モンタギュー夫人がマキュにすがり付いて泣くところ、馬場ベンが夫人の背中を擦ってたんです。彼自信も深く悲しんでいるはずなのに。どんだけ優しいのあの子は…!涙 自分よりも相手の悲しみに添おうとする。だからうずくまる古川ロミオを抱きしめる姿は母のようで、温かく包み込んでいる。
霊廟で二人を見つけたとき、馬場ベンはロミオをの顔を触れて驚いたように後ろに退いていた。彼の死が理解できない、信じられない、そんな印象。これロミオが結婚したと知ったときと同じ反応だなぁと。以前にも書いたけど、2幕冒頭にロミオが客席上手から登場して、「やぁ!」って感じでベンに手を差し出すけど、馬場ベンはその手を掴むことができない。理解できない、信じられない、信じたくない。
マントヴァでジュリエットの死を告げたとき、ロミオに「一人にしてくれ」と言われたあとの「くそっ…!」が、ここの場面をより深い後悔に引きずりこみますよね…辛い。
ちなみに、矢崎ベンは結婚したと知ったときは半信半疑な感じでロミオの手を掴む。そして霊廟で彼を見つけたときはその場から動けない。モンタギュー卿が矢崎ベンの肩をつかんでどかすほど。どっちも辛い。あぁ。ベンヴォーリオすごい好き。ものすごく長くなった。
木下ジュリエットは声が綺麗だなぁと改めて思った。パリスとの結婚を両親に強いられるときの「嫌よ!!!」が迫力あって好き。
古川ロミオ。 幕が開いたころはバルコニーでジュリエットが歌うのを聞いてるところとか、神父様が結婚式を挙げてくれるっていうときの喜びようが(> <)ってお顔してびっくりするくらい可愛かったんだけど、後半あたりは喜びかたが少し抑えめというか「男の子」になったなぁと。この日の教会でのやり取りで、さかけん神父の返しがツボったらしく古川くんが上向いて「あはははははっ」って笑いだしたw 「神父様、へんなツボに入っちゃったwww」とさかけんさんの前に崩れ落ちる→さかけん神父「ごめんごめん」ってなかなか愉快なことになってたww
ティボルトを刺して、自分のしたことに茫然としてうずくまった後、人を殺めてしまったことへの恐怖に震えが止まらない姿が痛々しい。そこからの「憎しみ~エメ」。大貫さんの死はまるで古川ロミオのなかから生まれた存在に見えた。自分の中に潜んでいた「憎しみ」。死との場面は息を詰めてしまう。
マントヴァでの「彼女なしの人生」。これまで観劇した中の記憶では、古川ロミオは顔を俯かせた状態から少し顔を上げたりしていたと思うんだけど、この日は顔を上げることすらできなかった。ずっと斜め下あたりに顔を向けていて…何というか「心が死んでしまった」と思った。ヴェローナを追放されて、「ジュリエットなしの人生なんて死刑と同じ」だった。
このときの木下ジュリエットも良かったんだよ~。ロレンス神父のところに駆け込んで相談するとき、立てずに座り込んでしまってたんです。パリスと結婚させられてしまうという少女の絶望がすごく伝わってきた。
霊廟の場面でのジュリエットと対面したときの古川ロミオ。幕が開いたときは悲しみにくれていて、声も震えていた印象だったんだけど、後半からは絶望が強くなった気がした。この日はあまりの悲しみに感情が失われた声で、だけどほんの少し震えていて、彼の絶望が感じられた。
ロミオやジュリエットが命を絶つとき、十字架にいる「死」に照明が当たって影がどうのこうのっていうのを以前書いたんだけど、
ずっと双眼鏡族だったからこの日初めて気がついた(遅い)。照明が後ろからも当たっていて、十字架の影が二人の前方に大きく現れていた。死の影が二人を覆う。結婚式では二人を橋渡しするようだった死の影が、二人の最後には十字架の姿に。
この頃は色んなものを見逃すまいと集中してたから泣くことも少なくなっていたんだけど、どっぷりとロミジュリの世界に浸っていたのか、ロレンス神父の「なぜ」から涙が出てきた。若い二人の無垢な想い。あぁ…。「罪人~エメ」でぼろぼろ泣いてしまった。以前も書いたけど、岡パパがさ…!ジュリエットの駆け寄るんだけど触れないの!彼女に触れようと手を差し出すんだけどできないの…!「娘よ」で「お前が嫁ぐときにわたしは泣くだろう」って歌ってる岡パパの胸中を思うと胸が痛い…!涙
観るごとに前よりも良いと思える舞台だった。東京my楽は思い残すことないくらい素敵な公演でした!!
赤坂にこんなに行くことはもうないのではと思ってます(笑)
大阪公演も楽しみだ~