ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。(主に舞台の感想)

「ロミオ&ジュリエット」@ACTシアター 2017/1/18ソワレ

観劇後の興奮冷めやらぬうちに書き上げたい。

なんだよなんだよすごく良いじゃないか!!イケコによる新演出版、初日を観た人たちが「既読スルー」「AED」「一斉送信」っていう単語を放ってきたから、おいおいまじかよやめてくれよ~って思ってたんですよ。いや、今も思ってるけど。でももうトータルですごく良かった!OKOK!!っていう気分です。(あ、認めた訳じゃないよ?←)

 

この日は古川ロミオと木下ジュリエットの組み合わせ初回でした。

・1/18ソワレ:古川/木下/ 渡辺/矢崎/平間/宮尾 

 

※以下、ネタバレもあるよ。

木下さん、新人さんとは思えないほど歌がうまい!!透き通った力強い歌声で聞いていて気持ちが良い。初めて恋をするジュリエットが瑞々しくて、可愛い。恋をしている時のうきうき感というか輝きが増しているのが凄いなぁ。

 

ティボルト役の大ちゃんは1789ぶりでした。粗暴だけどジュリエットを想う役どころ。高音でつらそうなところあったけど、デムーランのときよりうまくなった気が。ナイフみたいなティボルトだったなぁ。なんか基本的に男性陣は胸筋~腹筋がちらつく衣装ってのもあって、ティボルトをはじめとして皆様体をしっかり作り上げていらっしゃいますよね?ありがとうございます!←

 

ベンヴォーリオ役の矢崎さん。スカピンで一度拝見していて、その時はソロで歌うというのが少なかったので気付かなかったんだけど、歌うまい。ジュリエットが亡くなったことをロミオに伝えなければ、と歌う場面がすごくすごく良くて。演技だけでなく、歌でもベンヴォーリオの根っからの人の良さというのがとっても出ていてぐっときた。「もう俺たち2人しかいない」というのが切なくて…しかも最終的にはあなた一人になっちゃうんだよ~~と思うと泣きそうになった。マーキューシオ役の平間さん。荒くれもの。こういうイキがってる若者いるよね~っていう感じにぎらついていた。死に際のあの「ジュリエットと幸せになれよ…」(ニュアンス)っていうのが唐突すぎて、「え?あなた本当はそう思ってたの??全然気づかなかったよ!?」という感じがしたので次回以降気を付けて観よう。

 

そして古川ロミオ。美。まじ美。今まで怒れるロベピとか怒れる皇太子とか悪魔で執事しか観てこなかったのもあるんですけど、恋する普通の青年役ってこんなにキラキラするんですね。輝いていた。美。ほんとに美。何度もいうけど美。踊る曲がけっこうあるんですが、その長い手足が舞台に映えること映えること。初夜明けのお姿は美しすぎて美術品かな?彫刻かな?ってわりと本気で思いながらガン見してました。美しかったしか言ってないけど、あほ可愛いかったり、マーキューシオを失った時の小ささとか、ジュリエットに結婚してくださいと言った後の恥じらいだったり、もう観ててすごく楽しい。

 

脇を固める大人組も本当に良くてですね…秋園さんとたつきさんの両家の母。冒頭に2人で歌うんですが、ほんっと素敵。エリザのときのお風呂の歌(と私は呼んでいるけど「皇后の務め」です)の秋園さんの歌声がとても好きだったので、RJではいっぱい歌声が聴けて幸せ。ロレンスはさかけんさんイズムで愛されキャラ。若者はみんなスマホなのに、ひとりガラケーのロレンス神父…愛しい…。

あとは何といっても岡さん。泣いた。娘を想う父親の姿に泣いた。自分の子ではないけれど、娘のことを深く愛しているんですよ、娘に伝わらないんだけど。最後に霊廟でジュリエットの姿を見つけたとき、母親は真っ先に駆け寄って抱きつくんです。ロミオの父母も彼に抱きついていて、だけど1人だけ触れられないんですよ。手を出すんだけど、はっと気づいて触れることを止めてしまうその姿に涙腺ふっとんだ。(ちなみにその前のロミオとジュリエットがお互いを想って自死する場面からけっこう泣いています)

 

全体としてはやはりダンスが凄かった!トートダンサーだった田極さんと小南さんも出演されているので、追々見つけようと思います。「世界の王」とかでふと思ったんですが、モンタギュー家派のダンスって「アメリカンハイスクールミュージカル!」って感じがしたんだけどわたしだけ?実際アメリカンハイスクールミュージカルを私観たことなくて完全なるイメージなんですが、なんだかそういうふうに感じたんですよね…(笑)

あとは宮尾さんが表現する「死」。劇中、影のようにふと姿を現すのがこちらに不安を与える。最後の霊廟の場面で十字架からロミオを覗き込む姿がもう恐ろしくて。ロミオが自死したけど、ジュリエットが気付かず「ロミオが会いに来てくれた!」と喜んでいるときは姿を消していて、ロミオが亡くなっていることに気付いたところからまたすっと姿を現すんですよ…怖い…。

 

文明の利器を駆使する世界観の中で「AED」が最も客席のざわめきを生み出しましたが、舞台上から発せられる熱量でその諸々をかき消してくれた感じがあります(笑)

初回だったのもあるので、いろいろ見逃しているところもありそう。これから通う中で見つけていきたいと思います。もっともっと良くなりそうな予感!