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ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。

「Play a Life」(青猫チーム)@すみだパークスタジオ倉 2016/11/20

仕事と観劇に追われていたら、あっという間に1ヶ月経っていた。素晴らしい舞台だったので振り返る。

 

「明日は貴婦人だ~」と思いながら友達と連絡取り合ってたら、「広瀬くんのPlay a Lifeが良すぎた」という情報を入手。自分のスケジュールと体力とお金と…と悩んだけど、この先、広瀬くんがこんなキャパが小さい劇場でやることないだろうし、しかも内容も良いようだしと、友人の勧めの言葉そのままに翌日のチケット購入。

結果、観に行って正解だった。こんなに心震える良作に出会えるなんて。チケットが残っていて本当に良かった…!

 

青猫チーム:広瀬友祐、塩月綾香、嘉悦恵都 (敬称略)

 

3人だけのミュージカル。伴奏はチェロとピアノだけ。開演するまでチェロの方がBGM を奏でてくれて(通常ピアノの方らしいのだけど、この日は3公演目で疲れたからwということでチェロの方)、事前に友達から開演前に書くアンケートはやった方がよいよというアドバイスをもらっていたので、紙を頂いて「一番好きな映画」というお題の回答を書く。ふと前を見たら普通に広瀬くん始め演者のお三方がすでにいて驚いた。あんまりにも普通にいるもんだから。

アンケートがどう使われるのかよくわからないまま始まったと思ったら、初っぱなから好きな映画のアンケートが広瀬くんによって読み上げられるという流れで、わたしの「オペラ座の怪人」が一番始めに発せられて一瞬にして体温が上がった。(他の人も書いていたという現実もかなりあり得るけど、とりあえず「わたしが書いたやつ」という認識で喜んでおく)

 

日常の生活の会話を歌でおこなう。軽やかで心地よいメロディと歌声。広瀬くんの甘くて優しい歌声が素敵すぎた。至福。

そして嘉悦さん演じる教育実習生のフレッシュさと憎めないテンパり加減。見ながらキンキーブーツのローレンを思い出した。嘉悦さん、ローレン似合うんじゃないかなぁ。

 

中盤で夫と妻の関係は悟ったんだけど、そこからの話の展開が……もう、素晴らしいの一言。教育実習生が夫の家を訪問して、「すでに妻がいないこと」を確認するんだけど、思わず夫が「すぐそばにいる妻」に話しかける場面がぞっとした。「妻がまだいる人生」を生き続けようとする夫の狂気もはらんだ愛情。

その時、雷が落ちて会場全体が一気に暗転する。暗闇の中、夫の「いつもと同じ」「彼女に話しかけてもしゃべらない。姿が見えない中、生きている」(※台詞の記憶があやふやなのでニュアンスです)という言葉で、「彼はこんなにも暗闇の中で生き続けてきたのか」と、夫の悲しみと切なさとがぐわっと身体中に流れ込んできて涙が止まらなかった。小さい劇場だからこその演出だよなぁと改めて思う。すぐそこに夫の息づかいが聞こえて、気配も感じられて。悲しみがダイレクトに伝わってくる。

 

そんな夫に教育実習生が妻の言葉を代弁していくのだけど、その受け答えがとってもキュートで機転が利いていてくすりと笑えて。

 

 人は死ぬと誰かの人生に溶けていく

 

夫だけでなくわたしの心にもすとんと届いた。大切な人がわたしの人生に溶けていき、一部になっていく。まるで舞台のセットの布のように、誰かの人生が糸となって自分の人生の布に織り込まれていく。

心が震えるってこういうことなのかな。涙が溢れて止まらなかった。自分でも笑っちゃうくらい本当に涙が溢れ続けて、終演後に広瀬くんから挨拶があったときもまだ涙が出てた笑

 

プロモ動画。青猫さんチームじゃないけど。歌も本当に素敵だったなぁ。

www.youtube.com

 

 終演後にお写真OKとのことだったので。 
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 最寄り駅までの徒歩20分弱が赤くなった目を冷ますのにちょうどよい距離だった。

 

円盤化されるようです。気になる人はぜひに~。わたしも書きながら感動がよみがえって、欲しくなってきた…B席1枚の値段より安い…うぅ…

 

本当にあったかくて優しくて素敵な舞台だった。