ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「貴婦人の訪問 THE VISIT」@シアタークリエ 2016/11/20

プレビュー公演を観た後、「もう1回観たい…!」と思った貴婦人の訪問。スケジュールをどうにかこうにか調整(というかもろもろキャンセルして)して観に行ってきました~!予定をキャンセルしたかいあった。やっぱり楽曲がどんぴしゃ好み。

 

ちなみにプレビュー公演の感想↓ 

ta-ma27.hatenablog.com

 

結末を知ったうえで観るとより楽しい。そして初見では「……ん?」と引っかかっていたけど、スルーしたところの意味に気付く。楽しい。 

 

以下、気にせずネタバレ。

 

街に降り立ったクレアがヨハネス(牧師)にかける言葉。「死刑囚の言葉も聞いてらっしゃるの?」→牧師をはじめ街の人たちは「この国では死刑は廃止されました」って何言ってるんだというような返答をするんだけど、これはアルフレッドが死刑囚(私刑囚)になったときにあなたは彼の話を聞くことになるでしょう、という意味が含まれてたんだなぁとか。

 

クレアのペットの黒い豹が逃げ出して、街の人が総出で駆逐したときの「銃声が2発聞こえたけど」というセリフ。これ、クレアがアルフレッドと恋人同士だったときに彼を「私の黒い豹」と言っていたことと関係してますよね?2発っていうのはペットの豹だけでなくアルフレッドも街の人に殺されるという暗示なのかな。想像楽しい。

 

登場人物の服装が心変わりしたところから高価で質の高いものに変わっていくのを今回の観劇で逐次確認できた!アンサンブルの女の人、一幕までは上の服だけ新調してるけど、下は最初のままというちぐはぐした感じだったんだけど、二幕では上下とも綺麗な服になってて。牧師も二幕から質の良さそうなものに変わっていた。最後の最後に衣装が変わったのが校長と妻のマチルデ。警察署長は真っ先に高価な服になっていたなぁ。逆に最後の場面のクレアは上着も着ず、着の身着のままというような服装(それまでは基本的に高価な服装)。面白い…。

 

1幕ラストでクレアとアルフレッドが和解しちゃう…?と思った後の「死んでも許さない…!」というセリフ。初めて見たときは「え…!?」という驚きと、「それでこそクレア!!」という安堵感だったのだけど、クレアの心境がいまいちわからず…。でも今回はアルフレッドの自分への愛が深いことを知ったがために余計裏切りが許せなくなったんだろうなぁというのを感じた。しかもアルフレッドは結局マチルデと結婚してるし。やっぱりアルフレッドはクズ男です(確信)。

 

今回、マティス市長のアドリブというかアレンジ増えた?くすりと笑うような感じが増えたような。個人的にはオチャメな感じが少なかったプレビュー公演の方が好み。

  

しかし、プレビュー公演よりも涼風さんの迫力が増してて、全身鳥肌立った。凄い…!

演出もスポットライトを効果的に使っていて、かっこいいんだよなぁ。電話のところとかガスマスクのところとか。本当にかっこいい。私の好みにどんぴしゃ。

 

悲劇的な最期を迎えるけど、カテコでは涼風さんと山口さんが腕を組んでてとてとと歩いてくるのがとっても可愛い。そして捌けるときに2人で「せーのっ!」ってタイミング合わせてヒゲダンスを披露してくれる石川さんと瀬奈さんなw

 

ほんっとに素晴らしいので、たくさんの人に観て欲しい。

もう1回観たいんだけど、残りの日程で行ける日がクリエ千秋楽しかない…。さすがにお譲りないだろうなぁ。うーん。

ということで東宝さまは貴婦人のCD出してください。よろしくお願いいたします!!!