ただの備忘録

未来の自分に贈る、舞台の記憶と感想

「髑髏城の七人 season鳥」@IHIステージアラウンド 2017/7/2マチネ、7/29

なにあの殺陣は。

一蘭兵衛と未來天魔王の殺陣がやばい。えげつない殺陣を生で見たい人は今すぐチケット取って…!早く!!

って下書きで温めていたら、千穐楽迎えてた~むしろ風髑髏始まってる~~観れなかった人は後悔しとき♥

 

もう衝撃でしたよ。ワカドクロ(映像)を観たときからこの人たちやばいと思ってましたけど、生で観る殺陣は予想の何倍も凄かった。

 

そんな鳥髑髏、2回観劇してきました。初回は幕が開いてから一週間も経っていない7/2で、2回目は約1か月後の7/29。2回目のほうが断然面白くなっていたし、サダヲ捨も生き生きしてた!(髑髏城あるあるだと思うけど7/2はみんな探り探りな感じがしたよ←)

 

阿部サダヲ 森山未來 早乙女太一  松雪泰子 
粟根まこと 福田転球 少路勇介 清水葉月 梶原善 池田成志

 

 

花髑髏よりも捨・天・蘭3者の背景などが追加されていて、話の流れがわかりやすくなっていた。鳥髑髏はショーアップする、ということでMKIKO先生による振り付けがあったりしましたが、うまく馴染んでいたかと。特に2幕の天蘭の口説きのやり取り。台詞で背景の説明をすると冗長に感じてしまうところを、メロディーに乗せて歌ってくれると盛り上がるし楽しい。歌の力だなぁと感じた。

皆言ってるし、冒頭でも言いましたけど、太一蘭の殺陣が速すぎるし美しすぎるしで、たまげました。(全然話変わりますが、たまげるって「魂消る」っていう漢字なんですね。うん、心持っていかれすぎて魂消えたわ) 人殺せる。あれは人を殺せる太刀捌き。なんだろう腕も刀だった。

太一くんの殺陣が異次元すぎるんですけど、それを受ける未来くんも相当凄かった。やっぱり殺陣って一人が凄くても成り立たないと思うんですよ。相手がいてなんぼ。太一くんのあの速い太刀を受けることができる未来くんの殺陣の技術があってこその天蘭。最高すぎる。わたし、この2人の殺陣だけで13000円払える。

 

花では「夢見酒」としていましたが、鳥では「信長公の血」になってましたね。個人的には公の血のほうが話の流れとして好き。口移しのあとの太一蘭の姿が恐いほど美しかった…。白い着物に赤い彼岸花の柄とか美しすぎるだろ。

 

未來くんの天魔王、新たな天魔王だった。これまでの天魔王って怖くて恐ろしい存在だと思うんですけど(主観)、「面白い」っていう新境地。7/2マチネのとき、地図を指しながらラップしたり、地球儀ぐるぐる回したりしてて、面白いんだけど笑っていいのかな??っていう躊躇いが生じてしまったwだって天魔王が笑かしてくるんだよ?('ω')

7/29はみんな伸び伸びして芝居も振り切っていたから、わたしも普通に楽しんで笑いながら観てましたww

Exactly!!

Exactly!!!

Exactly!!!!

Buuuuuuut!!!!

めちゃめちゃ笑ったwww

 

 

サダヲ捨は着流しではなく忍びの恰好。「地」の男、というのが前面に出ていた。冒頭の場面、捨が呆けた人で「どうなるん…?」と戸惑っていたら、そういうことね!あと金太郎スタイルで歌い踊る姿は別の意味でこれまでの捨像と一線を画してましたねw サダヲ捨だから成立する演出ww

 

いい意味でふんだんに「遊び」を入れていた鳥髑髏。

贋鉄斎の場面とかさ!枠に囚われなさすぎでしょwwww「ここはシモキタじゃねぇーんだよ!」秀吉の時代から一気に現代にタイムスリップ\(^o^)/

 

斬鎧剣はそう使うのかー!と興奮した。地の男、忍のサダヲ捨だからこそ、最後は短刀でというのが最高。その手段を選んだ理由に、信長公は捨のことを信用していたんだなぁとグッときた。

  

そういえば無界屋のセットに赤い風車があったんだけど、ムーラン・ルージュみたいだなぁと思った。(なにか風車使った演出があるのかと思ったけど、なんもなくてズコーってなったw)

  

天魔王でさえ遊びをいれているんだけど、蘭はひたすらに蘭兵衛だったから物語にブレがなかった。天蘭に大満足。

 

www.youtube.com

花髑髏に比べてプレス動画が全然なかった…悲しい…

「デスノート THE MUSICAL」@新国立劇場中劇場 2017/9/23マチネ・ソワレ、9/24大千穐楽

あっという間に千穐楽…から1か月経ってた。梅芸ってついこないだだったよね?あれ??わたしタイムリープしちゃった??

 

9/23マチネ:柿澤

9/23ソワレ:浦井(千穐楽)

9/24マチネ:柿澤(大千穐楽)

 

先に日替わり部分について、個々の場面については最後にまとめて。

【9/23マチネ:柿澤】

この回のてぺLがものっすごく鋭くてナイフみたいに怖かった。刑事たちと話すときの声がいやに冷たい。いつも感じていた、"ちょっととぼけたような抑揚"というのが一切なくて、怖かった。だからこそ、「ヤツの中へ」の後の「いやぁ~本当に楽しかったなぁ」の嬉しそうな声が一層際立っていた。

というか!!切望していた柿澤さんのラストの上ハモ復活してるうううう!!!!たまんねぇ!!!たまんねぇよ!!!ほんと最っっ高でした!!!( ;∀;)

 

 ●ばっきゅーん

 リ「I'mりんご~I'mりんご~?親父はりんご好っき?」→柿「好き……好きかな…」(ウイスパー)→リ「? 好き?」→コクコク小さく頷く柿澤さんw→うっかりべっしーパパと目が合うカズリューク→リ「ばっきゅーん♥」(パパに向かって)

この一連の流れにPCに突っ伏して笑っちゃう柿澤さんwww

別「何が好きなんだ?」→(ドアのところに立ちながら)柿「独り言w独り言かなww」「父さんこそw大丈夫なのww」→別「何がそんなに楽しいんだ?」→柿「思い出しwww思い出し笑いだよww」→別「勉強のし過ぎで疲れてるんじゃないか?」

 

ずっとムフムフ笑い堪えながらしゃべってて、こっちもめちゃめちゃ笑った。柿澤さん、どうにもこうにも笑いが収まらなかったようで、べっしーパパが「一線を越えるな」を歌ってる最中も目が笑ってるし、口元もムニムニしてた。おい!パパがお前を想って歌ってくれてるんだぞ!!!( 'д'⊂彡☆))Д´) パーン さすがに自分が歌いだす直前には目の色変わってしっかり歌ってたけども。柿澤さんってほんと良くも悪くもゲラだよなぁ。(まぁ可愛かったけど←)

 

●禁断症状

リ「ライトー。ライトくーん。ライちゃーん」と呼びかけ→禁断症状→柿「今忙しいんだよ。わからないかなー、リューちゃん」

ライちゃん、リューちゃん呼びがめっちゃ可愛かった。

 

●りんごわちゃわちゃ

柿ライトがりんごを左、右と移動させたのち、ペンでりんごになんか書こうとしてたwwあの場面で上手側を双眼鏡で見ているのはみんな仲間と感じながら自分もがっつり構えている。

 

てぺLが最後までナイフのような鋭さだったから、「最期の時」でリュークと目を合わせて柿ライトに向ける眼差しも今までに見ないくらい厳しかった。

 

●マイク芸

カテコで捌けるときに、刑事たちがLとの会話で使用するマイクを使って挨拶。「右手に見えますのは~小池徹平小池徹平~」「ありがとうございました~。」(車掌風)

 

【9/23ソワレ:浦井】

初めての2階席!上からの景色が新鮮だった。盆が回るのを上から見ると、ほんとに「時計」のように感じた。あとはオケピもけっこう見えるから、ミサミサのコンサートの時のオケの人たちの盛り上がりが物凄くて笑ったwwwミサミサ観ようとすると手拍子する指揮者と弦楽器の人たちが視界にがっつり入りこんでくる。1階に座ってても指揮者の人がめっちゃ手拍子してるなぁとは思ってたんだけど、オケ全体でこんなに盛り上がってるとは思わなかったw

 

 

 【9/24:柿澤】

 どの場面、どの瞬間を切り取ってもすべてが最高で素晴らしかった。

「ヤツの中へ」のラストの上ハモもやってくれたああああ!!!!最高に興奮した!!!!しかし一番の爆弾は、テニスを終えたあとのてぺLの「あ~本当に"すごく"楽しかったなぁ」。ちょっと待って…感情追いつかない…

 ●ばっきゅーん

リ「りーんご りーんご りんごは好きか」(「キラ」のメロディに乗せて)→柿「(いるから いるから)」(父親を指しながら口パクで答える)→リ「りんご好きか?……ばななか…?」→ニヤつく柿澤さんに向かって、リ「ばっきゅーん♥」→笑い堪える柿澤さん→リ「ばっきゅーん♥」→突っ伏してわらう柿澤さんwww→ドアを閉めるときに大きなため息をつきながら、柿「父さんw大丈夫なの?w」→別「お前こそため息して大丈夫か?」→柿「勉強疲れかな」(めっちゃ笑顔w)→別「たまには外に出るんだぞ」

 

●禁断症状

柿「ごめんノートに集中して全然聞いてなかった。もう一回やって」→リ「聞いてたよね?」→柿「今忙しんだよ。わからないかなー^^」

 

●りんごわちゃわちゃ

この日もペンでりんごに何かを書いていたww

 

以下、千穐楽も踏まえての全体の感想。

 

ミサミサのコンサート、大千穐楽の日は間奏のところで「みんな~!盛り上がっていこう~~!!」って台詞が入ってて、ツアーオーラス感が出てたw 「ウェーーイ!」ってレスポンスしたい気持ちもあったけど、大人しく手拍子だけしといた(そういえばキンキーは客席も盛り上がってたな、とふと思い出す)

 

2幕が始まるときに、手前に女の子が座っている影が映って、その子を囲むように大きな影がいくつも現れて消えていく。一番初めに見たとき「ミサだ」と思ったから、幕が開いたときにアンサンブルの女性ですごい驚いた。何度見ても「ミサがいる」って感じてしまう。ミサの両親が殺された詳しい経緯は述べられていないけど、「逮捕されたけど証拠が足りないからすぐに釈放された」って言ってたから、ミサがアイドルになってから事件が起こったんだろうと推測している。ミサが両親を殺されてどん底に突き落とされたとき、ミサの周りに一時は人が寄ってきたけどすぐに離れていって、誰もミサを救うことができなかった。あの影はそんなミサの孤独を表しているように思えた。だからライトが犯人を殺してくれたのが唯一のミサの救いになってしまって、ライトへ無防備な愛を捧げてしまうのも納得してしまった。

 

レムとミサが出会う場面。公演期間中にもWOWOWを何度か観てたんだけど、ふうかちゃんの目の力が初演よりもずっと強くなっててびっくりした。パンフでも語っていたけど「闇」の部分がより増していた。何度もデスノの感想に書いてるけど、デスノにおける盆は死へのカウントダウンを示す時計の役割をしていると思っていて。ライトの死については後述するけど、"その盆に乗ってしまったら行き着く先は死"なんですよね。で、「残酷な夢」の中でレムとミサが2人で両手を広げて時計回りで回る場面があるんですけど、2人は盆には乗らずに自分たちで回ってるのが対照的だなぁと感じていて。レムは最後にはライトの図りによって砂になってしまうし、ミサは結局はデスノートにまつわる記憶を失うんだけど、愛を貫いた2人は「デスノートによる死」ではなく自らが結末を選んでいる。それが自分たちで回る、ということに現れているように感じた。

 

公演期間中で一番印象が変わったのがはまめぐさん演じるレム。梅芸は話し方がもっと片言のようで、"違う世界からやってきた"という印象が強かった。それが東京公演の中盤以降、ぐっと人間味が出てきた。「人間味」って何だろうと考えたけど、やっぱり「愛」なのかなぁ。ミサが拘束されてデスノートの所有権を放棄するかと尋ねる場面でのレムが語る「デスノートという糸がなければ一方通行の愛」。これはミサとライトの関係だけでなくミサとレムの関係にも言えることで、レム自身もそれを理解しているから覚悟をもって伝えていた。その後の「よーく考えて」。梅芸の時は自分の感情がミサに伝わらないようにしたのか、抑揚のない語りをしていた。それが東京公演中盤以降はレムの引き裂かれそうな心情が漏れ出していて、胸を突いた。その問いに対するミサの「Yes」という答え。ミサはレムのことなど考えが及んでいなくて、ライトへの愛を守り通すための決断だった。そしてそれを静かに受け入れるレム。「愚かな愛」はとてもとても美しいレムの愛だった。「澄んだ空のように 今は不思議と胸が静かだ」と歌うはまめぐレムの顔は本当に美しかった。

 

べっしーパパは優しいパパだったなぁ。刑事局長という立場よりも、父親としての想いが勝っていた。ライトが最期を迎えた場所に立ち入ったときの佇まいが、息子を亡くして悲嘆にくれる「父親」だった。WOWOWの初演を見返してたら、鹿賀パパは「刑事」としてライトの亡骸を見つめているんですよね。

粧裕役のかりんちゃんは澄んだ声がとっても綺麗だった~!皆言ってるけど、「わたしのヒーロー」の曲中に突然出てくる「兄貴のように」が一向に受け入れられません!!いや、音が足りないのはわかるんだけど、ずっと「お兄ちゃん」って呼んでたやん…「お兄」くらいならまだ納得なんだけど…と再演の時にはぜひ再考していただきたい。

 

てぺLがM字開脚で登場する(by柿澤さん)「ゲームの始まり」。てぺL以外に誰がLをできるの?って思うほどL。Lそのまんま。WOWOW初演と見比べてもものすごく歌がうまくなってる。あのくいっと方向転換する動きが好き。しかしこの曲の歌詞も凄いよね。「目障りだから遊んでやろうか」「地獄を見せてやろう」「これはゲームだ賽は投げられた」。この時のLにとってキラはゲームの相手としか思ってない。Lは警察の側についているから身が保証されているけれど、「犯人を捕まえるために手段は問わない(グレーゾーンぎりぎり)」という考えはライトの「罪を犯した者には罰を」という考えと表裏一体の関係だよなぁと思う。

「ヤツの中へ」でも歌っていますが、

受け止めて 打ち返す

気が付けば お前の意識の中 皮膚の下 潜り込み

同じ目でモノを見る

混ざり合い 絡み合い 叫び出した意識が

求めてる 狂おしく お前だけを強く

止めてやる この手で 息の根を

歌詞だけ見ると何か凄いけどw、テニスをしながらお互いを探りあっている状況で「相手が何を考えているか」「自分が(相手)だったら」と相手の思考回路を廻って自分の思考回路と混ざりあってとか…なんかもう最高の心理戦じゃないですか!!?(語彙力こい)

千秋楽のてぺL、「待て自分取り戻せ 有り得ない これは私じゃない」のところがさ、本当にハッと気づいてそんな自分に驚いているように見えて、もしかしたら月とLが友達になれた世界線を想像させる。それにテニスが終わったときに「本当に"すごく"楽しかったなぁ」の台詞ですよ。L…!!てぺL…!!!!( ;∀;) 全身の毛穴が開いた。

そういえばテニスの休憩中(?)、女の子達がライトとLそれぞれにボトルやタオルを渡しているんだけど、浦イトが女の子の扱いに手慣れすぎてて驚いた。人たらし。でも飲んだ水をブッと噴き出しているときもあって最高だった。柿ライトは普通に受け取っていて人たらし感はなかったんだけど、ハチ公前でミサに刑事の名前を教えるように言ったとき、隣に座っているミサの足に手を乗せて「まだ始まってもないのに」って口説いてたのが最高だった。お前いつの間に女の子の扱いを覚えたんだ。しかも人気アイドルだぞ。これ毎回やってたのかな?千秋楽で気がついた。そしてふうかミサが柿ライトが触れた箇所を愛しそうに自分で撫でてて、「ミサーーーー!」って悶えてたわたし。

 

浦イトは自分に与えられた才能を理解して、周りの人とも折り合いをつけて生きてきたんだなぁと思った。折り合いをつけてる、というのはちょっと違うか。自分は崇高な存在だから、凡人の他者に合わせてあげている、という感じ。やっぱり冒頭の教室での場面、クラスメイトとちゃんとコミュニケーションを取っているのが、柿ライトを観続けた身としては衝撃的で。クラスの中心にいる浦イトが問題を提起することで、友人たちも「正義とは何か」を考え、それを面白そうに見る浦イト。柿ライトはさ、頭もいいし運動もできるけど、クラスから敬遠されている印象。クラスメイトが意見を言っていても、興味がなさそうなんだよなぁ。というかクラスメイトが柿ライトを面白がっている印象(柿ライトが教室出た瞬間、「正義ってwwwどうしたのあいつwww」って言われてそう)

 

デスノート」も人間性の違いが明確で。浦イトが父親に向かって歌う「心の正しき人々のために すべての悪を裁こう」。この時点ですでに浦イトは父親と対立することを予測していそう。柿ライトは父親のことは見えてなくて、デスノートという力を手に入れたことへの歓喜と陶酔。浦イトは喜びというよりも、言葉そのまま「使命」を全うすると決意している。

 

リュークとの関係性も2人で全然違ってた。柿ライトは「友達」と思って付き合っていた。所々にあるアドリブもそうだけど、「リュークが初めての友達かな…?」って思うくらい本音を言えて楽しんでる。「キラ」を歌うリュークを愉快そうに見てた。(そうそう、途中「ウアアアアア"""」ってリュークが驚かすところもカフェラテ(推測*)を噴き出して、日によってはカーディガンの袖でテーブルを拭いてたりしてたw お前ww袖で拭くなよwwwってこっちが噴き出しそうになったこともあったよ!(*コーヒーかなと思ってた時期もあったけど、カップを回す仕草をしてるからカフェラテだと思う←)

対して浦イトは「ノートの持ち主」と「現在の所有者」。けっこうドライな関係。「キラ」のときも、じっとリュークの言動を観察していた。リュークが驚かすところも首が絞められたような動きをしていてびっくりした。あれは死神の力を表現していたのかな。この関係性は「キラ」の場面だけでなく、「秘密と嘘」の死神の目の話のところの「何で!!!」という言い方や、大黒ふ頭の場面の「黙って」の台詞にも現れていた。柿ライトは友達に対する言い方なんだよなぁ。「黙って」の言い方とかシリアスな場面なのに笑い起きちゃうし。浦イトは「何で!!!!!」ってめっちゃ語気強いし、「黙って」は静かに圧してる。

 

「キラ」の最後の歌詞がこの「デスノート THE MUSICAL」の神髄ですよね。

 

自分が世界を変えたと思うか 教えてやるぜ

変わったのは名前だけだ そうだろ キラ キラ

救世主はお前じゃない キラ キラ 人間たちが作り上げた   

 

「キラ」は人々が作り上げた仮面。それが色濃く出ているのは柿ライト。人々がキラのことを非難していたら、多分柿ライトはデスノートを放棄していたんじゃないかと思う。だけど人々が称賛し、盛り上がったからこそ、「キラ」として生きることになった。浦イトはね~人々がどんなリアクションを取ろうと自らの道を進んでそう~。自分の正義を確立するために、非難されても実行に移し続けて、ある種の恐怖政治的なこともしそうと勝手に想像している。

 

そういえば大黒ふ頭でLに撃たれる箇所が柿ライトは大腿で浦イトは腹部と違っていた。腹部を撃たれている浦イトを観るたびに、「腹部は内臓あるから死んじゃうよ…!防弾チョッキ仕込んでるの!?」と思っていたよ←

 

「最期の時」の死に様も本当に対照的で。浦イトも回りだす盆に乗るときにちょこちょこと足を動かして乗らまいとしていたけど、盆に乗っているときも自分がキラであることを疑わないし、そんな自分が死ぬことも有り得ないと思ったまま死ぬ。柿ライトは足掻いている。片足が盆に乗って回り始めても、もう片方の足を必死に乗せまいと堪えている。「死にたくない」。死への恐怖に怯える、愚かな高校生。

カズさんのリュークは不気味だったなぁ。おどけているときもあるし、ライトとわちゃわちゃ楽しんでいるときもあるんだけど、どこか一線は引いている感じがした。Lをレムを使って死なせる企てを話した後、レムが横になっているリュークを静かに見つめるんですよね。このときにリュークはライトの名前を書こうと思ったのでは、という感想も観たんだけど、カズリュークはそんな優しさ備わっていないような気がして。大黒ふ頭でLとライトの対決の時も純粋に楽しんでいると思うんですよね。だけどライトがLを始末したことによって、この先はライトがノートに名前を書いて殺して書いて殺して…の退屈な日々が続くことが嫌だった、という単純な考えだったのではないかと。「飽きた」の一言に尽きる。あんなに大好きだったりんごも、ライトの懐から取ったりんご(心臓のように見える)は「何の味もしねぇ」。リュークはライトの美味しいところを食べ尽したように感じた。 

 

「レクイエム」でミサの手のひらからこぼれ落ちる砂。デスノートの記憶がなくなっても、この砂がただの砂ではないことをわかっているミサに、レムとミサの愛に少し希望を感じられた。

 

allabout.co.jp

良記事すぎて泣く。

 

<カテコ挨拶覚書>

(※いつもの通り記憶を頼りに書きだしているのであくまでもニュアンスです)

・柿澤さん:本日はデスノート千穐楽にお越しいただきありがとうございました。富山から始まり、初の海外で台湾 台中公演、大阪ときて東京公演千穐楽、大千穐楽となります。

初日に栗山さんからこれは10年に一度の作品だと言われ、それを胸にやってきました。そして3日前にも来られた際、「こないだの10年に一度は言い過ぎだった」と言われました。「これは15年に一度の作品だ」と。仰ってくれました。15年に一度の作品となると、次に僕が同じような作品にに出会えるのは44歳ってことになるので、それまでどんなモチベーションでやればいいのか、このあとの打ち上げで栗山さんに聞きたいと思います。

(めっちゃ笑うカズさん)

初演のあと、栗山さん演出のもと韓国でも上演され、またこのカンパニーで台湾でも公演を行い、この作品はアジアを始め世界でも認められる作品だと思っています。東京公演中も各国のプロデューサーがいらして、ぜひやりたいというお話もあったようです。ホリプロの社長である堀やすたか、たかやす、あれ…?(ゴニョゴニョ相談)クビになっちゃう(笑)。堀義貴社長もこの作品は世界でまた日本でも受け継がれていく作品と仰っていました。再演があった際は、ぜひまたやりたいと思っています。ただ、皆さんご覧になったように一幕の冒頭、制服姿なんですよね。それがまだ着れるか…頑張ります(笑)

デスノートのカンパニーは明日からまたそれぞれ別の道を歩みますが、デスノートという作品、またカンパニーそれぞれを愛して応援していただければと思います。本日は誠にありがとうございました。

 

もう一人の夜神月役の浦井健二くんが袖にいるんですが、呼ぶかどうかは皆さん次第です。(会場拍手)呼びたいですかー(拍手) 浦井健治くんです!

マイクないから柿澤さんのマイクでということで放った言葉「カッキー大好き!」

 

大阪公演でリューク役を勤めた俵和也くんが、一言挨拶をしたいと。吉田鋼太郎さん、石井一孝さんとそうそうたる人が一ヶ月半かけて作ったものを、彼はなんと一週間で作り上げました!彼がいなければ大阪公演を行うことはできませんでした。

 

・俵さん:(自分なんかいいですとめちゃめちゃ断ってたけど、周りに押されて挨拶)

大阪公演で石井一孝さんの代わりでリューク役を努めました。僕ができたのは、栗山さん、スタッフのみなさん、オケのみなさん、キャストのみなさんのお陰です。僕は一週間で作り上げることができました。(全員笑う)そして観に来てくださる皆様のお陰です。本当にありがとうございました!

 

・小池さん:全身ばっきばきです。シングルで頑張ったみなさんにも拍手を。



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WOWOWでの放送ありがとうございますうううう!!!!!再演のスポンサーにWOWOWの文字がなかったから、今回はないものだと思ってたよ~。

ホリプロさん、放送したとしてもDVD発売してくれていいんですよ?買うよ??再演版のCDも発売してくれていいんですよ??買うよ???(言霊)

 

カンパニーの皆様、本当にお疲れさまでした!!!楽しい日々をありがとうございました!!

謝謝!!!!

「人間風車」@東京芸術劇場プレイハウス 2017/10/1、10/7マチネ、10/9千穐楽

凄まじかった。

2時間25分休憩なしのぶっ通し。観客に休むことを許さない、引きずり込まれるような展開。前半、平川が作った童話を劇中劇のように再現しているときはクスクス笑える内容だったのに、後半からの急転直下。内蔵をギュッと掴まれてヒュッと冷えていく恐怖。

気持ちよく劇場を出ることなんてできないからな…!

 

計3回観劇しましたが、2階席・1階最前列・1階後列と席が様々で、個人的には1階後列が丁度良かったかなぁと。恐怖をある程度避けながら観ることができたので(成河さんの仰る「密度」から遠ざかる見方ですが…)。

 

 

以下、がっつりネタバレです。未見の方で観劇予定の方は観劇後にご覧ください(成河さんも前情報なしに、と仰ってたので!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生初めての舞台最前が人間風車って、凄まじくヘビーでした。逃げられない。逃がしてくれない。後半ずっとボディブローくらってました。でも初回が2階席だったのはありがたかった。初回で最前だったら恐怖で泣いてたわ、これは。

 

成河さん演じるのは売れない童話作家。自分で作った話を公園で子供たちに聞かせる青年。平川という役は「語れる」役者じゃないと成り立たない。成河さん凄いわ…。童話を語るときの平川がすごく好きだ。劇中劇もあるんだけど、成河さんの語りだけでも十分童話の内容を想像することができる。ワフー(狼酋長)のときの女性、老人、男衆の声の使い分けは成河さんの声を存分に堪能できる。子供たちは平川の話ではなく語りを聞きに来ているのでは?と思ってしまった。わたしも参加したい。

劇中劇はそれはそれで面白いんですけどね!特に小松さん・今野さん・堀部さんの面白さが絶妙。小松さんと堀部さんの姫はパッと見わかんなくて、双眼鏡で確認して噴き出したよww個人的にはオロの話で王に仕える小松さんが踏まれている足の痛みに耐える姿がおかしくてしょうがなかったww痛みで失神しそうになるあの感じ、見事だった!!星野かがやき先生が日替わりって知らなくて、完全に自分のスケジュールでチケット取ったら全部小松さんだった。1回くらい今野さん観たかったなぁ~。だけどフリスクとロウソクは毎回笑ってしまったww

 

矢崎くんはロミジュリ2017のベンヴォーリオ以来。あの可愛くて優しいベンヴォーリオはどこに行ったの???RJ大千穐楽のときに私服で登壇してわたしの目が奪われた、あのぱっつん前髪の可愛い矢崎くんはどこ????って悲嘆に暮れるくらい嫌なやつでした、小杉。TVディレクターというのが納得のチャラさと横暴さ。赤い長財布とか「ですよね!!」って思った。ベンからの小杉は振り幅大きすぎた。でもあれですね、ベンのときはだぼっとした服装だったので気づかなかったんですが、めちゃめちゃスタイル良いっすね…足長くてびっくりした。

 

良知くんはお名前は見かけたことはあるんですが初めましてでした。初っ端のケリーで出てきたとき、綺麗な顔だなぁとまじまじと見てしまった。

ミムラさん、むきたてゆで卵みたいにつるつるぴかぴかしてた!嫌悪感を抱かせないあの女子感!!「アキラ、子供になる~~o(^o^)o」をこんなに清々しい気持ちで観れるなんてと妙に感動してしまったw

そしてサム役の加藤諒くん。「大人だけど子供」を見事に演じてた。これメンタルごりっごりにやられてしまいそう…最後まで頑張って…!

 

みんな言っていますけど、中盤までは笑いながら観れるんですよ。でも平川がサムのことを面白おかしくアキラに語るところから内蔵がヒュッと冷たくなっていく。最初は弟のことをバカにされたことに怒っているのかなと思ったんだけど、2回目のときに「アキラは“業”を背負って生きているからだ」とストンと腑に落ちた。幼い頃に自分のせいで弟サムに障害を負わせてしまった“業”。アキラは30年以上その業を背負って生きてきたし、これからも背負わなければならない(サムと二人暮らしって言っていたから誰にも頼ることができない)。山際の言う「死ぬまで生きる」ことが求められる人生。「大人にならなきゃ。31歳だもん」という言葉には、サムを想う気持ちももちろんあるけれど、「大人になってもらわなきゃ自由になれない」「背負っているものを軽くしたい」という気持ちもあるんじゃないかな。必死に背負ってきた業を「おかしいでしょ?ww」って言われたら、しかもサムのことを話せる人と思った平川から言われたら、平川に対する怒りとともに自分への怒りが激しく沸いてきたのかなと感じた。平川は弟をバカにしちゃったから怒らせてしまった、くらいにしか感じてないだろうなぁ。"業"というものをこの時点で平川は知らない。

 

その後の平川の呪詛のような恐ろしい物語。もうさ、成河さんの語りって凄いじゃん?表現力やばいじゃん?その語りであんなに詳細に恐ろしい話をされたら、脳内でその光景がありありと再生される。その物語を聞かされているサムが「アアアアアアアアアアアアアアア」って叫んでいるんだけど、この「本能的な拒否感」が自分とリンクしてすごく苦しかった。トークショーでも成河さんが仰っていましたが、平川をどのくらい「天然」にするか悩んだと。ただ性善説で生きている"いわゆる天然ちゃん"であれば、こんな恐ろしい物語は作りださない。人を信じてきたからこそ、平川の世界が崩壊していく様がこちらも絶望的な気持ちになる。

 

最前で見るビル(サム)の行いは視覚的にキツかった。想像していた光景が目の前で行われるというのは止めを刺される感じ。公園で蒲田が則明の目を潰すとき、「プシュッ」という音とともに血液なのか組織液なのか液体が噴き出してたんですよ。初回のときはそんなの見えなかったから、衝撃が強すぎて「ヒッ」って声を出しそうになった。国尾の場面もゴキブリを手につかんで口に押し込めていたし、壁に押し付けたとき上から無数のゴキブリが落ちてきたのも……はぁ。極めつけはアキラの場面。額にカッターを刺して後頭部まで一気に切って溢れ出す血。もうね、ホラーですよね!!すいません!!目の前に起こったことが衝撃的すぎて書かずにはいられないんです!すいません!!そのあとにアキラの髪の毛(頭皮付)を平川に投げつけて、平川がうわって投げ返すんだけど、その髪の毛の塊がわたしの!目の前に!落ちてきたんですけど!!!髪の毛が役者の誰よりも近かった客の気持ちも考えてください!!!ダンダンッ ビルがサッと回収してくれたときはまじで感謝した。ありがとう、ビル。でもねーそのビルが持っているカッターの刃に血がこびりついててさー、ディティールの細かさにクラクラしたよー。

ダニーの話はとても美しい話だけれど、平川が「サムを死なせること」を意識して語っていることを考えるととても恐ろしい。「見届ける」と言っていたけど、平川はどこか直視するのを避けているように見えたんだよなぁ。まだ業を背負う覚悟ができていないというか。

最期の場面、PARCO版とは結末が異なるようですね。過去のはどんな結末だったのかを調べたら、公園で童話を読み聞かせをしている感じなのかな?あとアキラも殺されてない感じ?(DVDを買って見ればいいんだけど、家で見る勇気がない←) 今回は「許されない」結末。平川は童話を書くことを辞め、惨劇が起こった公園から去ろうとした。だけどそこに「魔王」からの電話。ビルと契りを交わした魔王の話の続きを作れと言う。自分の罪と死ぬまで向き合い続けるために童話を書き続けろということ。

山際もアキラも自分たちの業から逃げずに生き続けてきた。平川はその「業」の重さに、この先の未来でようやく気付くのかなと感じた。

 

観終わった後、ぐったりする。これを小劇場でやられたら、ほんっとに密度が濃すぎて逃げられない。劇場でDVDの予約もあったんだけど、家で見る勇気がありません…!(2回目) 則明の目が潰されるときの「プシュ」っていう音と光景が数日間頭から離れなくて、つらかった。

 

旅公演はまだまだ続いていますね。大千穐楽まで無事に駆け抜けられますように!

 

10/1の公演後に成河さんの1人会改めトークイベントに参加してきました。その時の内容はオケピの方がまとめてあげてくれてます↓ 

okepi.net

1時間くらいかな?成河さんって聡明でユニークな方だなぁと改めて好きになりました。落ちてたフリスク食べたときはびっくりしたよ…!!w

月組「All for One ~ダルタニアンと太陽王~」@東京宝塚劇場 2017/9/22

めちゃめちゃ面白かったよ!!!!! 

イケコ作・演出だし、ポスターはこんなんだし(↓写真参考)、とんちきモノを覚悟して観に行ったら、めっちゃ面白かった!!!!イケコ!!!!(エア握手)

笑えて、美しくて、かっこよくて、「宝塚」を思う存分堪能できたよ~~~


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(本編見ないとちゃぴさんの衣装、とんちきすぎるでしょ…)

 

月組はグランドホテルを観劇していたので、 主要な方のお顔は覚えていたのだけど、朝美さんいないね…?そして見知らぬイケメンがいるぞ…?と一幕終わった後に確認したら雪組の方とトレードみたいになってたのですね(ちなみに見知らぬイケメンは月城さん)

 

ちゃぴさんはグラホのグルシンスカヤ役での引退間際のバレリーナの諦めや疲労感からの恋する乙女のようなキラキラ感のふり幅がほんとに素晴らしくて、今回も楽しみにしてたけど、期待以上でした~~。ルイ14世役ということで、男役(?)でもあるのですがキュートで可愛くて!コメディエンヌとしての才能もほんと素晴らしい。

美弥さまは相変わらずの美しさでした。色男役がまぁ似合う。珠城さんはグラホよりも歌うまくなった?? トップ様の貫禄を感じられました。

ヅカだとアンサンブル大量投入できるので(語弊スンマセン)、酒場の場面とか銃士の群舞とか迫力が出て楽しい。

 

そ、し、て!!出てきたときから目を奪われたのが沙央くらまさん!!!!

え、宝塚ってこんな色っぽい美人さんがいるんだ!?と双眼鏡でがっつり見てしまった。幕間にどんな方だろうと調べたら男役って……え……?男役……???(混乱


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めちゃめちゃ美しくない??しかもコメディエンヌとしての立ち振る舞いがパーフェクト!!!ぐいぐい攻めるお姉さま的な役回りがほんっとに面白くてキュートだった!!

レビューのときのベージュと黒のツートンドレスに黒ボブで毛先が赤い髪がものっすごいお似合いで美しくてたまんなかった。

観劇後に沙央さんが次に出る演目も観たいなぁと考えてたら、次の公演で退団するんですの…?世知辛ぇよ。

 

途中でラップが出てきたときはロミジュリ2017が頭をよぎったし、銃士隊の衣装がデニム生地で1789が思い起こされたし、イケコを感じずにはいられないんだけど、笑えて面白くて楽しかった!!!


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 開演5分前に緞帳上がって、その時だけ舞台の写真を撮れるシステムにまだ慣れない。

「百鬼オペラ 羅生門」@シアターコクーン 2017/9/16マチネ

外国の絵本のような世界だった。

大きな場面転換やセット転換がなく、必要最低限のセットしかない。

ダンサーさんたちの身体表現で一気に世界観が広がる。

美しかった。

 

operashomon.com

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脚本:長田育恵
作曲・音楽監督:阿部海太郎
作曲・編曲:青葉市子、中村大史
演出・振付・美術・衣裳:インバル・ピント&アブシャロム・ポラック

 

Cast
柄本 佑、満島ひかり、吉沢 亮、田口浩正小松和重銀粉蝶


江戸川萬時、川合ロン、木原浩太、大宮大奨
皆川まゆむ、鈴木美奈子、西山友貴、引間文佳

Musician
青葉市子、中村大史、権頭真由、木村仁哉、BUN Imai、角銅真実

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満島ひかりちゃんが芥川の演目を演じるってのに魅かれてチケット買いました。

いやぁ凄い。

「藪の中」のときの真っ赤な洋服姿。ただそこにいるだけで美しい。「羅生門」のときのみすぼらしい洋服を着て下人を罵倒している姿さえ、その熱さに目が離せなかった。

あとはやっぱり歌が良い。「オペラ」と銘打っていますが、歌いあげるような曲ではなく、優しく哀愁のある曲たち。外国の古いオルゴールのような曲というか。それと満島さんの歌声がきれいに重なるんですよ。歌声だけですでに物語。

柄本佑くんも歌ってたし、踊っていました!個人的には歌よりも踊りのほうが好みだったな。コンテンポラリーってかなりセンスを問われると思うのですが、ダンサーさんたちに混じってお見事でした。

吉沢くんはものすごい美青年。

 


あ、そうそう「わたしは真悟」で真悟の腕をしていた引間さんもご出演されてた!

そして青葉さんも真悟で歌詞をかかれてて、真悟づいていた。

 

www.google.co.jp

 

観劇の際の注意点としては原作の内容を把握することと舞台のあらすじをちゃんと読んでからってことですかね!わたしは原作うろ覚えの状態+あらすじもさらっとしか読んでなかったので1幕終わった後、「置いて行かれている…」と焦った。2幕でどういう内容か理解できたから良かったんだけど、ちゃんと予習しといて方が良いかな?

 

上記リンク先の満島さんと柄本さんが2人で写っている写真。これがそのまんま舞台上にある。舞台美術がほんとこのまんまなの!この世界観が好きな人はどっぷりはまりそう。

蓮の場面とランプの場面は本当に本当に美しかった。

「白昼夢」というだけあって、役者が舞台袖から登場することがほとんどなかった。基本的に舞台の床から出入りしていて(←観ればわかる)、確かに"夢"っていきなり自分がその場面に行き当たるよな…と納得してしまった。

 

幻想的で美しかった~~~~ 

「デスノート THE MUSICAL」@新国立劇場中劇場 2017/9/16ソワレ、9/18マチネ・ソワレ

やっっっと浦井くんのライトを観ることができた!噂には聞いていましたが、あんなとこやこんなとこが違って衝撃だった。

 

9/16マチネ:柿澤

9/18マチネ:柿澤

9/18ソワレ:浦井

 

18マチネが中劇場での最初で最後の前方ブロック。近い。銀橋に立つとより一層近い。柿澤さんの歌とお芝居がどんぴしゃ好みということを実感する日々。なんだろうね、この内臓をぎゅっとつかまれる感じ(言い方)。あー好き!

カズさんとのアドリブが毎回楽しくてたまに吹き出している(わたしも柿澤さんも←)。

粧裕のバキューンのところ

16マチネ:カズ「狙撃兵か…」→柿「狙撃兵?ww」

18マチネ:カズ「凄腕…」→柿(もう1度どうぞ、という風に手をリュークに向ける)→もう一度撃たれるくだりをするカズリュークwに笑う柿ライトww

●禁断症状のところ

16マチネ:柿「デスノートに夢中で全然聞いてなかった。もう1回やって?」→全力で再度禁断症状をするカズリューク→柿「今忙しいんだよ。わからないでちゅかー?^^」で顎さわさわ

18マチネ:柿「全然聞いてなかった。もう1回やって?」→全力で禁断症状をするカズリューク→柿「あ、ごめん。もう1回やって?」→座ったまま「ウワー」「アー」と超テンション低く言って、動きも手のひらを開くくらい→柿「今忙しんだよ。わからないかなー^^」で顎さわさわ

●りんごわちゃわちゃ

16マチネ:右から左、左から右とりんごを取っては移動させたのち、柿ライトがりんごをかじって、そのかじったりんごをリュークに渡してたww

18マチネ:りんごを左右に移動させたのち、Macのラップトップの画面とキーボードの間にりんごを挟んで押潰そうとしてたwww想定外すぎて、噴き出したよww Mac壊れちゃうよ!!w

リュークのりんご

16マチネ:カズ「I'm りんご~ I'm りんご~ りんごっは誰のもっの?俺のものー!!ばっきゅーん♥」。笑っちゃう柿ライトw

18マチネ:カズ「I'm りんご~ I'm りんご~ りんごっは何っ色?赤色ー!!ばっきゅーん♥」。柿澤さんって笑いの閾値低いよねww笑ってるww

 

こうして書いてみると、柿ライトはアドリブ箇所そこそこあるね。アフトクでも話があったけど、浦井くんは全然日替わり部分ないんだよね。カズリュークは浦井くんでも禁断症状やるし、りんごで歌うし、毎度言うことかえているんだろうけど浦井くんは「ライト」として居続けている。そこらへんも「原作寄り」と言われる所以なんだろうか。

浦井くんで衝撃だったのが、冒頭の教室の場面と「デスノート」。教室で「正義とは」と歌うけど、歌うときにクラスメイトの顔を一人ひとりちゃんと見てるんですね。自分が口火を切って正義を語り、その後クラスメイトが各々自分の意見を語りだしていく。俵さんが「真の正義を~求めるなら~」と歌った時、浦イトが「そう!」って感じでニコッと笑いながら俵さんに向かって人差し指を刺していたのを見て、頭殴られるくらいの衝撃受けた。「世界平和を願えばいいのか」とか、その話しているクラスメイトの顔をちゃんと見て、目でコミュニケーション取ってた。浦イトって、クラスの中心にいる人気者なんだなって感じた。柿ライトはどっちかと言うと、自己主張をしている印象。クラスメイトが正義とは何かを語っていてもそこまで興味を持っていない。「自分の正義」だけが大事というか。(余談ですが、柿ライトの「正義とは儚すぎる夢のようだあ~~~woooowooow」って歌うところめちゃめちゃ好き)

 

デスノートを拾った時も柿ライトは「面白そう」、浦イトは「実験」って感じ。 なのに「デスノート」で「心の正しき人々のために すべての悪を裁こう」を父親に向かって言ってるんですよね…驚いた。この時点ですでに父親はすでに敵だったのかな…と。

浦イトは常に冷静で、リュークと話すときは基本早口で頭の中の考えがそのまま口から出てきている感じ。なのに突然声が大きくなって激高するときがあるからすごく怖い。

 

リューク「キラ」を歌ってるとき、柿ライトはすごく愉快そうに見てるよね。コーヒー(推測)飲みながら、机に肘付きながらその様子を見てる(そして咳き込むw)。浦イトはそんな感じはしないんだよなぁ…「観察」かな?「死神」という生き物の思考を観察している。

 

「私のヒーロー」の場面。浦イトは微笑みながら妹を見ている?幼いから自分(ライト)の正義が正しいことがまだわからないんだな、という感じ?でも最後ふらっと妹のほうに引き寄せられるような動きをしていて(そしてリュークに止められて)、「キラ」ではなく「ライト」の心が妹に傾いたように感じた。柿ライトのこの場面は「良心の呵責」だよなぁ。リュークに止められなければ「夜神月」に戻っていた。

粧裕の歌を聞いているときはカズリュークって(><)って顔をしてうるうるしているんだけど、ライトがいざ妹に引き戻されそうになると止めているのは、単純に「そうなったら面白くないから」だと思っていて。1週間で"これだけの人数"をデスノートに書くほどの人間なんて、そうそう出会えない。なのに妹の言葉で引き戻されるなんて、せっかく人間界に来たのにまた退屈な日々に戻る。だから止めた。そんなシンプルな考え。

 

「一線を越えるな」の父親との場面。柿ライトは、僕は父さんが思うよりずっと賢くやれる、という感じかな。浦イトは父親の歌を聞きながら、途中目をカッと開く瞬間があってすごく怖かった。やはり父親は敵なのか。もしくは父親の言葉で何かスイッチが入ってしまったのか。

Lの名前をリュークが教えない、と言った時の「何で!?!?」が浦イトめっちゃ怖い。怒ってる。「秘密と嘘」で徹平Lの後ろに回って何度も首を絞めようとする動きがすげぇ粘着質で怖い。

 

そういえば浦イトって腕時計を頻繁に見てるよね? 柿ライトは腕時計ほとんど見てなかったと思う。「40秒」に囚われてるのかな、浦イトは。

 

テニスの場面。柿澤さんストレッチの段階で開脚前屈までしだしてたw そしてやっぱり「運動ができる人」の動きだよなぁと惚れ惚れ。浦井くんはパワー系だな。ブンブン振ってる。柿澤さん、「ヤツの中へ」は梅芸以降いっこうに高いとこで歌ってくれない…!!前楽は期待していいですか…!!!(千秋楽はやらなそうと思ってるから前楽で)

 

柿ライトはデスノートを使って自分の正義を振りかざしたところを、人々が「キラ」という人格を彼に与えてしまった。だけど浦イトは彼の中にもともと「キラ」になる素養はあったところに、デスノートに出会って彼の中の「キラ」が顔を出した、という印象。だから最期の場面も受ける印象が全然違った。柿ライトは「キラ」の仮面が外れ、「死にたくない」という人間性を剥き出しにして、愚かで痛ましい姿。対する浦イトは最後まで「キラ」だった。

柿ライトは盆が回り始めるときに右足が最期のカウントダウンにならないように必死に耐えているし、「40秒」が近づくと必死に逃れようと逆走している。浦イトは盆に乗るときにちょっと堪えていたくらいで、逆走もしていなかった。自分が「新世界の神になる」のを疑っていないまま死んだ。

大黒ふ頭で、てぺLの2人に対する態度も全然違っていたなぁ。柿ライトには悲しそうな目をしていたけど、浦イトには最後まで厳しい目をしていた。

 

 

アフトクメモ書き。ニュアンスなので悪しからず。 (記憶を手繰りながら書いているので、会話の流れが違うかもだし、わたしの頭で補完して書いてるのでね!)

<16マチネアフタートーク(柿澤×小池)>

●柿澤さんと徹平くんの仲が良いことをアピールしたい司会者

①司「お互いはなんて呼んでいるんですか」→柿「徹平ですね」→司「ちょっと呼んでみてください」→柿「徹平♥」(すぐに要求を理解するかきざわさんww)→小「変な空気になってんじゃんww」→司「小池さんは何と?」→小「カッキーですね」→司「柿澤さんは徹平と呼んでいらっしゃるのに、ちょっと距離がありませんか」→小「そうですか?ww」→司「下の名前では呼ばないんですか?」→柿「仕事関係はカッキーが多いですね。中学とか高校の友人は下の名前で勇人と呼んでますが」

②司「柿澤さんはよく小池さんに電話をすると」→柿「しますね。でも最近全然出てくれないんです」→小「夜の2時とか3時とかにかけてくるんですよ!?」→柿「徹平の声が聞きたくて♥」→小「俺は聞きたくないわ!わたしシングルですからね?この人ダブルだけど」→柿「だって俺、夜からだもん」→小「知ってるけど!…そんなん知らんわ!」

●お酒のはなし

①司「富山、台湾、大阪とありましたが、お飲みになられたんですか?」→柿・小「富山…飲んだねぇ。台湾…飲んだねぇ。大阪……飲んだねぇ。」

②司「お酒を飲んだらどんな風になるんですか?」→柿「徹平は見た目が可愛らしいところがあるんですけど、飲んだら男気が出てくるんですよ。だから僕は徹平を飲まして、奢ってもらおうとしています。『いいよ、ここ俺奢るよ』って男気が凄いんですよ」→司「柿澤さんは飲まれたらどうなるんですか?」→柿「僕は楽しくなっちゃうタイプですね」→小「すごい歌いだすんですよ。飲みに行った後にカラオケ行こうって言って、翌日公演があるのにガンガン歌って。そしたら翌日『ンンッ』って咳払いしながら喉の調子が…って言ってる」→司「歌いたくなっちゃうんですか?」→小「いや、カッキー覚えていないと思いますよwすぐつぶれちゃって記憶なくすんで。本当に連れて帰るのが大変」

●再演について

司「初演からお互い変わったと思うところはありますか?」→柿「徹平は歌が安定しているように聞こえる」→小「しているようにってww」→柿「この2年で彼自身色々なミュージカル出たのもあるけど、すごく歌が安定してる」→司「Lは表情を変えずに歌うのが難しそうに見えるのですが」→小「すごく難しいです。猫背の姿勢で歌わないといけないので、背中含めて全身の筋肉を使いますね。Lは原作でも人気のキャラクターなので、皆さんの想像するLから外れないように、自然な感じで話すように、ということを意識しています」

司「小池さんから見た柿澤さんは?」→小「歌がうまくなったのと、芝居の器が大きくなったというか。土台がしっかりしたように思えます」→柿「演出の栗山さんから狂気は何百何千と種類があるとお話があって。発散する狂気は簡単だけど、内に込めた狂気をいかに表現できるかということを再演では考えながらやっています。初演の時は最後の場面は「ウワーッ」ってなって何も考えられなくて、もう起き上がれないんじゃないかというところまでやってたんです。でも今は俯瞰で見れているというか、冷静に考えられるようになりました。盆が回るときも0番、1番、2番って印を見ながら、2.5番で戻りたいってやってます。そしたらちょうど「新世界の神になるんだ」でぴったりの位置で死ねるんです」→小「毎回同じ位置だもんね。ずれないよね」

あとどこかのタイミングで、柿「盆回りながらM字開脚で登場するしね」→小「言い方に悪意あるわw」って流れがあったけどどこだっけ。めちゃくちゃ笑ったw

  

最後捌けるときは「今日はこれから徹平と飲んでいきます!」で締めた柿澤さん

 

<18マチネアフタートーク(柿澤×浦井)>

 ●柿澤さんを持ち上げる浦井さん

浦「久しぶりにかっきーのラストを袖から見たけど、あれだね、生まれたての赤ちゃんのようにわめいてたね」→柿「いやwあなたも盆が壊れるんじゃないかってくらいのたうちまわってるからね?w」→浦「いや、流石蜷川さんと栗山さんに鍛えられただけあるよね」→柿「いや、あなたも蜷川さんと栗山さんに受けてたでしょ?なんでそんなに持ち上げようとするのw」→浦「でも、最後のところ冷静に俯瞰で見てるんでしょ?」→柿「そう。初演は本当に立ち上がれないくらいだった」→浦「クララが立ったみたいな」→柿「柿澤クララwwww」→浦「僕はハイジかな。『ウワーイ』みたいな」

●見せてる?見てる?

司「お二人はWキャストとのことで、公演期間中はほとんどお会いにならないんですか?」→柿「そうですね。おはようとお疲れさまくらいかな」→浦「カッキーだいたい裸だよね」→柿「ちょ!!!それは健ちゃんがシャワー中に入ってくるからでしょ!!」→浦「いや、違うでしょ!僕がコンコンってして外から『カッキーお疲れさま!』って言うと、カッキーが『健ちゃん?入りなよ』っていうから開けたらウェーイって感じで見せてくるんですよ」→笑う柿澤さんww

●柿澤さんはS?

司「本日の公演でもありましたが、アドリブが多いですよね?」→浦「…??僕はほとんどないかな」→柿「僕もほとんど…」→会場「ええええ」→柿「僕の今日のネタh」→浦「あー!ネタって言ったー!!ww栗山さんに言っちゃおうw今日トロイの稽古で下にいるから」→柿「やめてww」→司「柿澤さんはSなんですか?」→柿「Sかどうかはわからないけど、禁断症状のところは愛なの。カズさん大阪出たいっていってたけど、アクシデントで出れなくて。だから少しでも出演時間を延ばそうという僕の愛」→会場拍手→柿「今日のネタは16日のマチネで「もう一回」ってやったら徹平が終わった後に「さらにもう一回ってやって」って言ったから!」→浦「徹平の指示だったんだね。じゃあしょうがない。」

てっぺいくんwwww笑ってしまったwwww

●ふうかちゃんから見た2人

特別ゲストとしてふうかちゃんもアフトクに参加。司「唯月さんから見たお2人はどのような方ですか?」→ふ「柿澤さんは優しいお兄ちゃん。浦井さんは面白いお兄ちゃんです」→司「面白いというのはどのあたりが?」→ふ「上手く言えないんですけど、面白いんですよね。廊下で会うときに「ヤァ!」って感じで」→柿「ちょっと、ナンパしないでもらえますかwうちの可愛い後輩なんですから」

●お酒のはなし

ふうかちゃんが聞きたいことは初めて飲んだお酒とお勧めのお酒。

司「浦井さんは飲まれないんですか?」→浦「以前、某諸先輩の池田成志さんっていう先輩に飲めよーと言われて飲んだら大変なことになったんですよ。蕁麻疹がでて。」→ふ「そのとき何飲まれたんですか?」→浦「カシスソーダ、とかそんな感じ…(小さくなる声)」

ふ「柿澤さんにはお勧めのお酒を教えてほしいです」→柿「スプモーニかな」→ふ・浦「スプモーニ…?」→柿「グレープフルーツと、なんだっけ…。なんだっけ?」と会場の問いかける柿澤さん。だけど静まる会場。浦「誰も知らないんじゃないの?」→会場「カンパリー!」→柿「あ、カンパリだ。そうだ。甘くてお勧めだよ。」→ふ「わかりました!」→浦「お酒の名前覚えてる?」→ふ「………モーニ?なんとかモーニ…」→柿「スプモーニね」

司「今飲みたいお酒は何ですか?」→柿「ビールですね!」→浦「ビール苦くない?」→柿「いや、確かにエビスとか黒ビールとか苦いのもあるけど、最近はホワイトビールって言ってヒューガルデンとか苦くないのもあるから!」(饒舌な柿澤さん)→浦「それって子供ビールみたいなもん?」→柿「いやwww違うからww」→司「浦井さんは子供ビールを飲まれるんですか?」→浦「飲んでませんww」

柿「あ、あと初めて飲んだお酒は劇団四季のときに京都でジーザス・クライスト=スーパースターにアンサンブルで出てたんだけど、ちょうど公演期間中に二十歳を迎えて。」→浦「それって春のめざめよりも前?」→柿「前、前。19歳で、ちょうど20歳を迎えて。最後手を洗う聖水入れがあるんだけど、終演後そこに並々赤ワイン1本注がれて。一気飲みしたのが最初」→浦「え……それ大丈夫だったの?」司「運動後ですよね?」→柿「終演後に。でも若かったから大丈夫だった。今は赤ワインはあまり飲まないかな。ワインだったら赤より白ワインが好き。」

柿「健ちゃんお酒に飲みなれてないからかな。台湾公演の時にみんなでご飯を食べたんですけど、台湾ビールってグラスに注ぐんだけど、だいたい3分の1かかなり少なくなってきたら注ぐのに、健ちゃんまだ8割残ってるところに注いでて」→浦「え?そういうものなの?良かれと思ってやってたんだけど」

 ●モノマネ

司「富山、台湾、大阪ときて、東京公演も折り返しとなりましたが、今はどのようなお気持ちですか」→浦「やっぱり……小池徹平は凄いですね」→柿「そこw」→浦「こんな違う二人を相手にシングルでやってて。『やがみくーん』って」→柿「え、今のモノマネですか?ww」→浦「いやいや!」→柿「モノマネしたかっただけじゃないの?w」 

 

あ~~~あっという間に千穐楽だよ!!!

再演版のCDとDVDの発売のお知らせ待ってるんだからね!!!!(言霊

「デスノート THE MUSICAL」@新国立劇場中劇場 2017/9/2ソワレ、9/9マチネ、9/10マチネ

東京公演始まったよー!!!

新国立劇場の中劇場は真悟以来だったのですが、空間がぎゅっとしているからどの席でも近く感じる。梅芸って広いよね…。

梅芸の感想↓(ネタバレしてるよ)

ta-ma27.hatenablog.com

 

9/2ソワレ、9/9マチネ、9/10マチネ:柿澤さん

 

まずはカズさんお帰りなさい!!( ;∀;) 大病を患ったのかなとか心配していたのですが、無事に復帰されて本当に良かった!!!オケピからの登場したお姿がリュークそのもので冒頭からワクワクした。 

カズリュークはおどけているときとそうじゃないときとのギャップが凄い。

誰かと初めて会うときは毎回きちんと仰向けでスタンバイ。毎度髪を丁寧に整えてたりして笑いが起きていた。9マチネからはLと最後に会うときは準備体操してから仰向けに。バリエーションが増えてるww

妹にバッキューンされたとき、心臓撃ち抜かれちゃって、ジタバタするんだけど、10マチネはジタバタしたあとに「スナイパーかよ…」って呟いてて笑ったww

あと「Are you りんご?Are you りんご~?りんごっはどこでしょっお!」(※ミサミサの曲のメロディーに乗って)「だいどころー!」「バッキューン♥」っていう一連の流れに柿ライトが笑い堪えきれなくなってたwムフムフしながら扉閉めて息を整えようと大きく一息ついたけど、「父さんは大丈夫なの?」っていう台詞が笑っちゃってて、別所パパに「お前こそ大丈夫か?」って聞かれてしまっていたwww 可愛いなおい!

しかし怖いときの声のトーンと違いすぎて…!

「死神」としての声を出すとき、喉の奥でグルグル鳴っていて凄く怖かった。はまめぐさんのレムが音を引き伸ばすように話すのは「死神」というよりも「神」のように感じたけど、カズリュークはまさに「死神」。

そういえばはまめぐレムは東京初日は大阪と同じように片言のような話し方だったけど、9日と10日のマチネはずっと人間っぽくなっていた。ちょっとだけ言葉を区切る箇所をずらしたりしていたけど、人間との会話がスムーズ。だからかその分「愚かな愛」のドラマチックさが凄みを増している。やばい。崇めたい

リュークはライトと友達のようなフランクさがあったし、君ら仲良いね?っていう空気感があった(だからこそラストの場面が怖かった)けど、カズリュークは一定の距離は保ちつつの遊ぶときは遊ぶというまさに「ライトは暇潰しの相手」。

  

舞台の上・下手に棒があるんだけど、それが光るときはリュークしか触れていない。レムを殺す話をしているときにライトはおもむろにその光る棒に触れている、という感想をネットで発見。それを踏まえて観ると「確かに」と思うことが多々あった。

 

舞台上手はライトの部屋があって、扉の向こうには家族。 

その反対側の下手には死神が触れる光る棒。

 

一幕序盤のミサミサのコンサート帰りに妹が歌う「正義」。このとき柿ライトは舞台の中央にいて、妹の声をきちんと聞いていた。途中「夜神月」に戻れそうな瞬間が何度もあったけど、リュークがそれを許さなかった。ライトの動きを制して何かを語りかける。そのあとのライトの顔は「キラ」だった。

父親が歌う「正義」。ライトは壁の下手側に立っていて、そこに一筋の白い光が当たる。柿ライトの顔は…なんというか悟っているというか心は決まっているというか。柿ライトって父親のことを尊敬している気持ちはぶれていないと思っていて、だからこそ父の「神になれ」と彼の「神になる」の意味が真逆となっているのが怖い。父の言葉をことごとく逆の解釈をしている。このときの一筋の光は境界線なのかなと思った。上手側の「家族」から離れて、どんどん下手側にある死神が触れる光る棒に近づくライト。「神の領域」と「人間の世界」の境界。父が言う「一線を越えてはならぬ」はライトには伝わらなかった。

「愚かな愛」のあとのライトの部屋でのレムとの会話。壁の下手側には一筋の光。彼はこの境界を越えて光る棒に触れてしまった。

その一線を越えさせたのは、Lの存在なのか…?それとも己の欲…?

 

父親に関して気付いたのが、要所要所でライトと父親が対峙している構図だったこと。冒頭の「デスノート」で舞台上部にいるライトと板の上の父親。もちろん「一線を越えるな」も。そして「秘密と嘘」のときに中央にLがいて、下手に父親、上手にライト。父親とライトががっつり向き合っている瞬間があった。父親の「正義」とライトの「正義」の対峙。

(「秘密と嘘」の場面、ライトがPCを持って床に寝転ぶんだけど、ちゃんとPCの画面がスクロールで動いてて驚いた!てっきりハリボテかと思っていたからw人物相関図的な画面だった)

 

デスノにおける盆の役割って死への秒を刻む時計を表していると思っていて。リュークに名前を書かれたあと、ライトは12時(0秒)の位置から盆が回って40秒の位置で死ぬんですよね。その40秒が近づくとそこから逃れようとするライト。死から逃れられないのは自分が一番知っているのに抗ってしまう人間。 

10日マチネの柿ライト、その死へのカウントダウンが始まるとき、片足は盆にのせて動き出しているのに、もう片方の足は必死に盆に乗らまいと耐えていた…なんか凄く柿澤さんだった。

 

新宿駅での「デスノート リプライズ」とラストの「最期の時」の狂った笑いをする柿澤さんがすごく怖い。だけどすごい好き。

梅芸では「ヤツの中へ」のラストを高い音で歌っていてすごい興奮したけど、東京では歌ってない?梅芸だけの特別ver.だったんかしら。

 

わたし基本的に双眼鏡は柿澤さんロックオンなんですが、入学式のところの銀橋上手にいるてぺLを直視したときにめちゃめちゃかっこよくて、ウッとなった。ビジュアルがまんまLなのに、隈あるのに、かっこいいって最高ですよね。銀橋で上手下手でLとライトが分かれるのほんと困る。あっちも観たいのにこっちも観たいってギリギリする。

 

2日ソワレの柿ライト初日のカテコ。袖に捌けていた柿澤さんがカズさんに飛びついてハグしてた…!そしてカズさんが捌けるときに梅芸でリュークをやった俵さんが捌けるのを止めてハグ( ;∀;)めちゃくちゃ拍手が大きかったよ~~~

そのころ柿てぺは上手側で仲良く肩組んでたけど、視線が自分たちじゃないのを察して後ろを振り返ったらカズさん俵さんがハグしてたから、手でひらひらしてたw

カズさんと俵さんの2人でアフトク開催されるほど、俵さんの評判は本当に良かったんだろうなぁと思うと胸が熱くなる。どうかどうかどこかに俵リュークの痕跡を残してくれませんかホリプロさま…!!CDでもDVDでもどっちでもいいよ!(言霊

 

あっという間に東京公演折り返し。

浦井くんのライトも観たいけど千穐楽しかチケットないよ!余裕こいてたら土日なくなってたよ!!追加で1回観に行きたいけど、どうだろうか…。