ただの備忘録

現場を振り返ることを枷にして記憶の定着を図る。つまりただの備忘録。(主に舞台の感想)

「屋根の上のヴァイオリン弾き」@日生劇場 2017/12/17

名前は知っていたけど、どんな内容かは知らない作品の一つでしたが、実咲さん、さあや、ふうかちゃんの三姉妹が気になっていたので、友人に誘われ行って参りました。繰り返し再演されている作品でもあるので、多少は基礎知識を入れた方がよいのかなと思って公式ブログの「屋根で考えてみた」シリーズをチェックしてから臨みました。(見てから観劇することをお勧めします~) 

 

ameblo.jp

 

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演出:寺﨑秀臣

出演者:

テヴィエ : 市村正親、ゴールデ : 鳳 蘭、ツァイテル : 実咲凜音、ホーデル : 神田沙也加、チャヴァ : 唯月ふうか、モーテル : 入野自由、パーチック : 広瀬友祐、フョートカ : 神田恭兵、ラザール : 今井清隆

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初心者あるあるかと思うんですが、市村さんがヴァイオリン弾きであるもんだと思っていました。が、中の人のブログにあるように、ヴァイオリン弾きは「バランス」の象徴。

アナフテカのユダヤ人はみんな、屋根の上のヴァイオリン弾きみたいなもんだ。落っこちてクビをおらないよう気をつけながら、愉快で素朴な調べをかき鳴らそうとしている。(略)じゃ、なぜそんな危ない場所に住んでるのか?それはアナテフカが俺たちの生まれ故郷だからさ。じゃ、どうやってバランスをとっているか?一言で言えばしきたり、……しきたりだ! 

(パンフレットより抜粋)

 

単なる家族愛のお話なのかなと思ったら、「土地を追われる者・追う者」という社会的な一面もある作品でした。

ロシアの人たちがツァイテルとモーテルの結婚式に乱入してくる場面。神田恭兵さん演ずるフョートカが1人葛藤を抱えながら道を下ってくる姿に胸が苦しくなった。形だけでも荒らさなければならないフョートカとそれを目の当たりにするチャバ、幸せな結婚式が一気に殺伐とした場になっていく様が悲しくて悲しくて堪らなかった。3姉妹が(紆余曲折ありながらも)それぞれ嫁いで親元を離れたと思ったら、ユダヤ人はアナフテカの村を出なければならない状況に。もともと絶妙なバランスをもってユダヤ人とロシア人が共に暮らしていたのにも関わらず、「国からの命令」によって友達を追い出さなくてはならなくなった巡査をはじめとするロシア人。そして友達から土地を追い出されてしまうテヴィエをはじめとするユダヤ人。1905年前後のウクライナ地方を題材としているけれども、100年以上たった今でも同じ状況が世界のどこかで起きていると考えると苦しくなる。巡査が土地を出ていくように伝える場面から、ヴァイオリン弾きの姿が消えているんですよね。バランスが失われてしまった世界。

それでも希望をもってアメリカに渡ろうとするテヴィエ一家の後を追うようにヴァイオリン弾きが現れたときは、彼らはまた「バランス」をもって生きていくんだろうなぁと明るい気持ちになれた。

 

主役は流石なエンターテイナー市村さんなのでちょこちょこ遊びを入れたりして笑わせてくれる。それに鳳さんとの夫婦もコンビネーションがばっちりで笑わせてもらったww あと、三姉妹が可愛い。めちゃくちゃ可愛い。「結婚仲介の歌」の3人めちゃくちゃ可愛い。にまにまする。広瀬くんは2017年は舞台でけっこう拝見したけど、パーチック役が一番好きだなぁ。RJのティボルトやギャツビーのトムみたいな悪い系の男よりも、優しい朴訥とした青年のほうが広瀬くんの良さが出ているような。

 

当時の風習をさりげなくやっていたりするので、事前に中の人のブログを見ていて良かった。特にボトルダンスはこっちも緊張しながら見入ってしまった。ボトル固定されていないのに、あんなに踊れて凄い。そしてパンフ見て気付いたんですが、小南さんや楢木さんも出ていらしたんですね!!全然気づかなかった!!!

 

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「アテネのタイモン」@彩の国さいたま芸術劇場 2017

舞台が発表された時にそうそうたる面子に慄いたけど、トレーラーが公開されたときはテンションだだ上がった。柿アルシバイアディーズ、にやって笑うとか…!!!!衣装もおたくホイホイじゃないか!!!くそ!!!!!好き!!!!!! 

 

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シェイクスピアは難しいという先入観があったので、今回翻訳を担当した松岡和子さん訳の本を購入。 発売直後に書店で購入したときは、舞台のビジュアルが入った帯がついていた。

本を読んだ感想としては「舞台でやって面白くなるんだろうか…理解できるのな…」という不安。あらすじにある通り、お金持ちのタイモンが自分の財産を分け与えて続けた結果破産。友達と信じていた人たちに見捨てられ、人を恨みながら森で隠遁する。そして死ぬ。というストーリー(めちゃくちゃざっくり)。

 

さいたま公演は12/15(初日)、12/16ソワレ、12/23マチネ、12/26ソワレの計4回観劇。千穐楽も行きたかったけど、仕事が納まるかどうかという佳境に入っているこのくそ忙しい時期に休めないのは最初から分かっていたので、26ソワレをmy楽に。この日は収録カメラが入っていたけど、DVDにしてくれるのかしら?買うよ??ホリプロさま売ってくださいね??(圧)

 

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演出:吉田鋼太郎

出演:吉田鋼太郎藤原竜也柿澤勇人横田栄司
大石継太、間宮啓行、谷田 歩、河内大和、飯田邦博、新川將人、塚本幸男、二反田雅澄、他

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以下、ネタバレ。

まず驚いたのが、開演10分前くらいから演者が舞台上でアップを始めているというシステム。初日はゲネプロが終わったばかりなのかと思ってしまったw スッと入ってくる横田さん、ぴょんぴょん跳ねながら入る柿澤さん、最後にのそっと入ってくる藤原くんと観ていて面白かったww 鋼太郎さんは「寒くないですか?」とか前方席の方々に言葉をかけながら入って、「頑張ります」って小さくガッツポーズをしているのが可愛かった。

こんな感じのガッツポーズ

 

幕開けはワルツ。どうしても目が柿澤さんを追ってしまう~。前方席で観劇した時、相手の女性と会話していたけどそれが台詞なのか単なる会話なのか(感覚的には後者だったw)。

タイモン邸での晩餐は「最後の晩餐」を模していて、横1列に12人が席に着いて食事をしている。スローモーションになるところはほぼ最後の晩餐の絵と同じ構図になっていた(はず)。最後の晩餐ではヨハネにあたる位置(タイモンの右隣)に座っているのがアルシバイアディーズなのですが、「十二使徒とのうち最も年少」で、聖書では「イエスのすぐ隣には、弟子たちの一人で、イエスの愛しておられたものが食事の席に着いていた。」と記されているとのこと(Wiki+α調べ)。悲しいかな、アルシバイアディーズはタイモンのことを1人の人間として敬愛しているけど、タイモンにとってアルシバは憎むべき人間の1人なんですよね。と、Wikiの出典を調べていたら同じヨハネによる福音書にこんな記載も。「『わたしのパンを食べているものが、わたしに逆らった』という聖書の言葉は実現しなければならない」(13章18節) この晩餐会、「お流れをこちらにも!」とタイモンが自分のパンやワインを分け与えている演出になっていたけど、これは分け与えた人たちに裏切られるという未来を暗示していたのかなぁ(唯一アペマンタスはタイモン邸の食事はとっていない)。

 

お金の用立てをお願いしに遣いの者がそれぞれ友人(と思っている人)たちの家を訪ねるのだけど、三者三様の断り方が面白かった。お風呂の最中に立ち上がった瞬間にお花で隠すとかwww そうそうちょっと気になった役者さんがおりまして、ルーカラス役の谷田さん。めちゃめちゃかっこよくて色っぽくないっすか???アウトレイジ出てましたよね??(完全にイメージ)(アウトレイジ見ていません←) アウトレイジに出てきそうな威圧感最高でした。本にも出てきた「ララララ」をどう処理するのか気になっていたのですが、ちゃんとラララしてたw

 

客席での演出があるっていうのは事前に知っていたんだけど、こんなにも使うとは思っていなかった!!!特に柿澤さんのアルシバイアディーズ追放の場面。ぐるぐる回ってる。2周くらいしてるんじゃなかろうか。有難いことに前方の席に入ったとき、通路側に近くて見上げるようにお芝居を観ることができて迫力にビリビリした。あと噂通り良い匂いがしたw 翻訳本あとがきにもあるように、アルシバイアディーズの背景とか人物像とかがあまり書かれていないので、「なぜそんなにタイモンを助けようとした?」という疑問が本を読んだときも感じていて。それは芝居になっても拭いきれないところはあるのだけど、アルシバイアディーズとタイモンが出会うときの柿アルシバの本当に嬉しそうな顔つきとか、晩餐会のときにお金と女ではなくタイモン自身に敬意を表しているところから、将軍として名を成したタイモンを一軍人として尊敬していて、元老院の仕打ちは軍人を陥れるように感じて耐え切れなかった、というところなのかな。いやぁそれにしても柿アルシバの追放の場面の迫力は凄い。D列(?)の2席を客入れずにそこに立ち上がれるようにしていた。ただ前方席だと左右振り返ってみなければならないので観づらい。どこがベスポジなのかなぁと考えてみたものの、中~後列だと主に背中を見ることになるし、前列だと振り返らなければならないしで、まぁ結局「自分がどう見たいか」によりますね(‘ω’) 

 

演出では赤色が印象的に使われていた。タイモン邸の前で遣いの者が真っ赤な証文(借金の証書)を掲げて押しかける場面、タイモンがその証文を受け取ってばらまく様子は彼の体から噴き出す血のようにも見えた。最後の晩餐のときの大暴れは手加減一切なし。椅子を投げたり机をひっくり返したり。初日は投げた椅子が板の上で止まらなくてそのまま客席にダイブしそうになっててひやひやしたw「心の底からの怒り」というのを目の当たりにしてぞわぞわした。赤い証文が舞い落ちる様はタイモンの怒りであり燃え上がる邸。それが徐々に落ち葉に変わっていくのは燃え落ちるタイモン邸、腐敗したアテネであり、2幕の森の場面への繋ぎとなっていて美しかった。富栄えていた時の「白」から、裏切られた時の「赤」、そして人間を忌み嫌った時の「黒(こげ茶?)」と視覚的にも明確に移り変わっていった。タイモンは変わっていくけど、周りの人は一切変わっていないのも面白い。アペマンタスは最初から「黒(こげ茶)」、アルシバイアディーズは「赤」。執事のフレヴィアスは「白」かな?

  

2幕はタイモンと各役者のガチンコ勝負といったところ。特にアペマンタスとの応酬。お互い罵りあいながら、唾を相手の顔に吐きかけながら(リアルに)で客席からも「えぇぇ…」と声が漏れてしまうほどw でもちょこちょこ面白い箇所を作っていて、パンを客席に投げたり、花梨の実を藤原くんが顔の横に持ってきたりw それでもちゃんとすぐに真面目な流れに持っていけるのは流石。執事のフレヴィアスとの場面は涙が出そうになった。タイモンは友情を信じて他人に財産を分け与えていたけど、主従の関係にある執事や召使たちはお金の関係で成り立っているから自分をこんなにも慕っていることに気付けていなかったのが寂しい。フレヴィアスが元老院の人を連れてきたとき、タイモンが彫った墓碑の文字をじっと見つめてからその場を立ち去る後姿が辛くて悲しくて。きっとフレヴィアスはもうこの森には足を踏み入れないんだろうなぁと思った。

翻訳本に書かれていない場面で特に大きな違いがあるところが2か所気になっていて、そのうちの1つがタイモンとアペマンタスの2人が「悪党!」「けだもの!」と言い合った後に、タイモンがアペマンタスを掻き抱く場面。本ではそのまま別れているけど、タイモンは人間を信じたかった思いが捨てきれなかったのか。。。あの場面は苦しくなる。そして2つ目は盗賊が改心した後に撃ち殺す場面。初日に見たときはびっくりした。確かに本を読んだ時も「そんな綺麗な話あるかね…」と思ったところでもあったので、タイモンの話の流れとして納得がいった。盗賊たちが足を洗うと言ったときに客席からはくすくす笑い声も聞こえたけど、タイモンが撃ち殺した後さーーーっと静けさに包まれたのにはゾクゾクした。

 

最後のアルシバイアディーズがアテネに進軍してくる場面。元老院の「何か君の名誉のしるしを投げてくれ」に対して、初日はマントを外してその場に落としていたんですが、2日目以降は翻訳本通りに手袋を外していた。その手袋の外し方がさぁ、口で咥えて外してくれるんですよ??ありがとうございますですよ。記憶が怪しい部分もあるんだけど、初日は森でタイモンと遭遇するときから手袋をしていなかったような気がしていて、元老院の問いかけも手袋ではなくて「君のマントか、あるいは何か君の名誉のしるし~」と台詞を言っていたような。。。記憶をねつ造しているかもしれないけど…。演出を変えたのか、ただ単に初日は手袋忘れたか。個人的には手袋のほうが好きなので良いのですがね!

 

美術は秋山光洋さん。特に目を引き付けられたのが、赤い証文が山積みになった部屋のセット。芸術作品のように美しくて、赤色が強烈だった。

 

蜷川さん演出の舞台を観たことがないので、鋼太郎さんの演出がどう違ってどこが同じかっていうのは分からないんだけど、作品として面白くて「シェイクスピアって難しい」という先入観を壊してくれたのはとてもありがたかった。

叫ぶ場面が多いので、演者の皆様におかれましては喉のケアに十分お気を付けくださいませ…。しっかし柿澤さんはほんとに喉が強いなぁと。公演折り返しても掠れない、潰れない。驕らずちゃんとケアしてくださいな…!!

 

兵庫公演も楽しみじゃ~

 

2017年現場振り返り

明けましておめでとうございます。2017年の観劇納めは「アテネのタイモン」で無事に済ませました。めちゃくちゃあっという間に過ぎ去った1年。フランケンとか真悟とか、遠い昔のように感じるけどまだ1年も経っていないんですよね。濃い1年だった。ということで振り返り。

 

●「フランケンシュタイン」(6)

沼でした。Wキャストの面白さを実感した作品。あきかず、あきこに、かきかず、かきこに、4組み合わせを観ることができて本当に良かった。私の体がもっと空いていたらチケット足していたよ!それでも我慢できずに愛知芸術劇場の大千穐楽公演を観に行ったけど、行って良かった。あのカテコの景色は忘れられない…思いが強すぎて大千穐楽公演の感想をまとめることができなかったのが悔やまれる。成仏させたいとは思っているのだけど。

 

●「わたしは真悟

成河さんって何者…「運動は不得意」と仰っていたけど、どうしても信じられない。

 

●「キャバレー」

まさみ可愛かった。石丸さん歌うま。演出の一部が私の好みではなかったのだけど、まさみの魅力は十分に発揮できたのではないだろうか(何者)

 

●「ロミオ&ジュリエット」(16)

今年一番通った演目はロミジュリでした('ω') 組み合わせが何通りにもなるから、毎度飽きることなく楽しめた(ロミオはほぼ固定だったけど)。矢崎くん、馬場くんという素敵な役者さんにも出会えました~。「神父さまのメール見てないの!?」っていう台詞は絶対変えた方がいいと思います!!!(Toイケコ)

 

月組「グランドホテル」

ちゃぴさんのグルーシンスカヤが非常に魅力的で、私が抱いていた宝塚の娘役さんの印象が変わった作品。みや様のオットー可愛かった…

 

●「令嬢ジュリー

う~ん、難しかった…!!!というのが正直なところ。しろたんは美しかったです。

 

●「髑髏城の七人 season花」(3)

グルグル劇場幕開け。成河さん何者…(2回目)

 

●「紳士のための愛と殺人の手引き」(6)

大好き!!!コメディなんだけど笑いに走りすぎず、楽曲も難易度が高くて聞き応えがあって、アンサンブルさんも素晴らしくて、舞台セットも素敵で言うことなし!!!そして何より柿澤さんのモンティが可愛かったり、色気に目眩がしたり、野心に燃えていつもの(?)柿澤さんだったりで魅了されまくりました。紳士の千秋楽の夜に観念してFC入った。

 

●「王家の紋章

聖子さんと宮野さんの回。聖子さんは初めましてだったけど、歌うま。物凄い楽しそうにキャロルを演じていたのが印象的。帝劇ミュージカルだけど2.5っぽかった。

 

●「グレード・ギャツビー」(2)

ギャツビーという話がわたしには合わなかったけど、よしおさんはやっぱり歌がうまい。まりおさん可愛かった。

 

●「上を下へのジレッタ」

横ちゃんはじめ、皆さんビジュアルが手塚作品そのもので驚いた。「妄想歌謡劇」というのがピッタリ。楽曲もとても良かった!

 

●「レ・ミゼラブル」(5)

観れば観るほどはまる。感想ちゃんと書きたい。

 

●NEWS LIVE TOUR 2017「NEVER LAND」

今年もおじゃましてきました~。シゲアキはイケメン!シゲアキイケメン!楽しかった~

 

●「わたしは真悟」(4Kビューイング)

2017年1月は休みなく観劇が入っていたので真悟が1回しか見れなかったんだけど、渋谷にあるNHK放送博物館にて4Kビューイングがあるということですぐに申し込み。4Kにも堪えられる充希ちゃんの肌の美しさよ。そして小関くんは青じゃなくで緑色のカラコンだったのを確認した。「~であったと聞きます」じゃなくて「~であったといいます」でしたね!感想は手間なので書き直しません←。NHKには映像あるってことは、プレミアムステージで放送してくれてもいいのでは…?どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

●「俺節

演歌、馴染めるかなぁと若干の不安も抱いていたのですが、凄かった。これは凄かった。やっさんも福士くんもアンサンブルのみなさんも皆みんな凄かった!!! 

 

●「髑髏城の七人 season鳥」(2)

太一くんと未來くんの殺陣がえぐい。

 

●「Beautiful」

話の本筋としては人生の振り返りということで特別な物語性はないんだけど、楽曲の力でエンターテインメントに昇華されていた。アンサンブルさんが歌パート、プリンシパルが芝居パートと斬新な分け方。

 

●「グランギニョル

お友だちに誘われて行ってきました!シリーズものを全く予習せずに臨んだけど楽しめて良かった。ただ、演者がある台詞を言うとさざ波のように啜り泣く音が広がっていくという貴重な経験をしたww 単品の作品としてではなく、シリーズが好きな人向きの作り方かなぁという気もしたけど、ビジュアル含め殺陣も良かった。

 

●「ライオンキング」

 劇団四季の作品は一度は観ておきたいと思ってC席で観劇。夏休みというのもあってキッズが多かったけど、みんな食い入るように観てた。冒頭の「Circle of life」が圧巻で泣きそうになった。

 

●「罠」

 加藤くん主演のサスペンスもの。白石美帆さんの悪女役は素晴らしいね!

 

●「デスノート THE MUSICAL」(10)

再演ありがとうございます!!!初演のWOWOW放送で柿澤さんが気になる存在となった私にとってはある種思い出深い演目。「ヤツの中へ」の上ハモを聴いたとき、全身の毛穴が開く感覚を味わえました。柿澤さん本人も仰ってますが、「次」があるとしたらぜひぜひリューク役で登板してほしい!!!

2018/1/13(土)に再演のWOWOW放送がありますので皆さん観て!!お願いします!!

 

 

●「ノートルダムの鐘」

デスノートの大阪公演遠征時に京都まで足を延ばして観劇してきました。 ラストの場面が衝撃的でした…。2018年にKAATで上演されるので、タイミングが合えば観に行こうかな。(財布と相談)

 

●「ビリー・エリオット

泣いた。力ビリー回を観劇。彼は”ビリーそのもの”でした。踊ることへの衝動が溢れ出ていた。それを取り巻く大人たちもすごく良かった…。ほかのビリー役の子の回も観に行きたかったけど、タイミングが合わず…残念。

 

●「百鬼オペラ 羅生門

舞台なのに美しい情景が広がっていた。満島ひかりさんは美しかったです。吉沢君も美しかったです。こちらは2017年12月にWOWOW放送があったので、いつか再放送あるかも?

 

月組「ALL for ONE」

楽しかったーーー!!!!イケコ!!!!(握手) ちゃぴさんの男役と娘役の両方が堪能できる良き演目でした。宝塚初心者もめちゃくちゃ楽しめた。満足度高し。

 

●「人間風車」(3)

いやぁ怖かった。初めて舞台最前が人間風車って何事。視界に入れるのが辛い場面もあれやこれやと見えてしまいました。成河さんの語る能力はやっぱり凄い。

 

●「レディ・ベス」(7)

話の内容はムムムなところがありましたが、豪華なミュージカルでした。もっと組み合わせを考えてチケット取るべきだったーーーーと後悔。

 

●「HEDWIG AND THE ANGRY INCH special show」

本当にヘドウィグの演目が好きな方には不満・要望が多々あったかと思うんですけど(スタッフの「公開ゲネプロ」発言には私もイラっとしたけど)、ジョン・キャメロン・ミッチェルのヘドウィグをこの目で観ることができてただただ感動した。「Origin of LOVE」はぽろぽろ涙が出てきた。中村中さんがイツァーク役とヘドウィグのパペットとして台詞や物語の進行をしていたので、JCMは基本的に歌のみ。事前に映画を観ていたので話の流れは理解できたけど、まっさらの状態で観に来た人は「???」になっちゃったんじゃないだろうか。字幕が字幕をなしていなかった。

 

●「髑髏城の七人 season風」

松ケンの捨と天の1人2役。 生瀬さんがかっこよくて痺れた。こちらもちゃんと感想書きたいな。

 

●「リチャード三世」

佐々木蔵之介さん主演、プルカレーテ演出のシェイクスピア。蔵之介さんって裸が似合うよね(語弊)。「この世の思いを絶って死ね!!」が頭にこびりつく。2018/1/15(月)BSのプレミアムステージで放送されるので興味ある方はぜひ!木下順二訳の本も買ったので、放送を観てちゃんと感想書きたい。

www4.nhk.or.jp

 

 

●「アダムス・ファミリー

ラテン!タンゴ!橋本さとしさんのゴメスがイケおじ。 モーティシア壮さん美。

 

●「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」

今を時めく菅田くんと斗真さんの舞台。不条理劇だけど、ロズとギルに悲しさよりも愛しさを感じた。

 

●「アテネのタイモン」(4)

面白かった!柿澤さんのアルシバイアディーズが美味しい役どころで関係各所に謝意を表したい。がっつりストプレだったけど満足度が高くて!!!感想書く!!

 

●「屋根の上のヴァイオリン弾き

市村さんは流石なエンターテイナーだなぁと改めて思った。家族愛の話なんだけど、「土地を追われる者・追う者」という社会的な面もあって、見応えがあった。こちらも感想書きたい。

 

数えるかどうか悩んだけど、現実を知ろうと数えてみました。

舞台:84回(31作品)、コンサート:1回、その他:2回

なかなかですね!!自分で数えて引きました。去年より仕事忙しくなってるんだけどなぁ…。上期は特に仕事が忙しすぎて泣く泣く手放したチケットが何枚もあるんですよね。その中でも「パレード」は評判も良くて観たかったのですが…無念。なお、心の平穏のためにチケ代は計算しません。

 

演出・演者・楽曲・舞台セット衣装などなど総合的に考えて、2017年でベスト3作品を選ぶとしたら、「フランケンシュタイン」「紳士のための愛と殺人の手引き」「俺節」かな。「俺節」は再演難しいと思うけど、フランケンと紳士は再演してくれるって信じてるから!!東宝さま!!ホリプロさま!!どうぞよろしくお願いします!!!

 

2018年はもう6月ごろまでのチケット取っていて楽しみな演目がいっぱいあるのですが、何と言っても「スリル・ミー」の再演ありがとうございますうううう!!!!!自分の目で柿澤さんの「彼」を観ることはできないんだろうなぁと思っていたので、本当に本当に嬉しくてタイモン観劇前に興奮しまくりました。柿澤×松下、福士×成河の組み合わせとか本当に感謝しかない。しかしシアターウエスト…争奪戦ですよね…ゴクリ。徳を積むために精進します。

 

今年も素敵な舞台作品に出会えますように!!

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「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」@世田谷パブリックシアター 2017/11/12

この舞台が発表された時に「こりゃチケット争奪戦になるね…」と思い、取れたらラッキーくらいで先行抽選申し込んだら、運良く取れたので行ってきました。3階席だったのですが、1階と3階に立ち見のお客さんもぎっしりいて彼らの人気ぶりを目の当たりにした。生の斗真さんは震災後の渋谷(原宿?)の募金の時にステージにいたなぁと懐かしく思い出してたんだけど、最近どっかで見た気がすると思い返したら「デスノート」の大千穐楽公演にワイルドホーン夫妻と観劇してたのを見かけたんだった。めっちゃ最近。(話は変わるけど、世田パブの3階がめちゃめちゃ寒くて辛かった…11月なのになぜ送風があんなに…)

 

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作:トム・ストッパード

翻訳・演出:小川絵里子

ローゼンクランツ:生田斗真、ギルデンスターン:菅田将暉

ハムレット林遣都、座長:半海一晃、オフィーリア/ホレーシオ:安西慎太郎、

ポローニアス:松澤一之、ガートルード:立石涼子、クローディアス:小野武彦

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www.siscompany.com

 

演出の小川さんは今年シアターコクーンで上演された「令嬢ジュリー」を観劇したのですが、この演目は感想を述べるのがまぁ難しくて、古典というか戯曲は予習した方がいいなと学びました。今回話の筋である「ハムレット」は中学生ごろに読んだ覚えがあるけどなんとなくしか記憶に残っていなかったので、以前NHK BSで放送していたジョン・ケアード演出、内野聖陽さん主演の舞台「ハムレット」を観たのですが、「観といて良かった!!」と心底思いました(ジョン・ケアード版「ハムレット」面白かった) 

 

シェイクスピアの悲劇「ハムレット」の最後の最後で、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」の一行だけで片付けられてしまった、憐れな2人組「ローゼンクランツ」と「ギルデンスターン」。 本家ハムレットでは、どうあがいても日の目を見ることのない影の薄い2人組を、堂々の主人公にクローズアップした、いわば『ハムレット』のスピンオフ戯曲が本作です。(SIS conpanyサイトより) 

 

ハムレットのスピンオフ戯曲ということで少し構えていたけど、ロズとギルのかけあいが可愛くて面白かった~~まさにチラシの写真通り。起きたことに対して疑問も持たずに素直に受け入れるロズとなぜそうなったのかと理詰めで考えるギル。テンポの良い会話劇。かなりの台詞量を淀みなく話す姿に「菅田くん凄いな…」と唸った。インタビューで演出の小川さんが語っておりましたが、ロズギルの背後で「ハムレット」の内容が粛々と進み、彼らの行く末が不穏になっていくけれども斗真さんのロズの素直さだったり可愛さが物語を悲劇にさせない「救い」になっていた。

 

不条理。時代の大きなうねりに抗うこともできず、むしろ自分達が巻き込まれていることにも気づかぬまま、突然目の前に死が訪れていた二人。ハムレットが書き換えた手紙を読んだとき、彼らは「どうして?どこで誤った?」と考え、城の使いが自分達を訪ねたときに断れなかったときだと行き着く。でも分岐点はそこだけじゃなくて、遡ればハムレットと学友にならなかったら、親しくなっていなかったら、同じ学校に入っていなかったら、クローディアスが自分達のことを覚えていなかったら…いくらでも考えられる。のほほんとしたロズだけじゃなく、理論的に考えようとするギルでさえも死を避けることのできなかったというのが凄くリアルだなぁと思った。どうにもならない運命。

 

私にしては珍しく開演20分前から席に着いていたのだけど、入ったとき「わたし劇場間違えた?」と一瞬ヒヤッとした。舞台上に脚立やらパイロンやらが置かれているし、照明も下がっていて、なんなら袖からドリルやトンカチの音が聞こえていた。別の公演の舞台セット設営中なのかと思って、凄くそわそわした。これも演出の一部なのかなとじっくり見ていたのだけど、階段のところに無造作に2枚の白い布が落ちていたんですよね。それが凄く怖かった。行き倒れて亡くなった人に布をかけた、そんな感じ。10分くらい前からスタッフ(?)の人たちがモップかけたり、照明のフィルター替えたり、舞台上にあるものを片付け始めたんだけど、その2枚の布をてきぱきと畳んでいるのを見て、ロズギル二人の死が淡々と作業的に片付けられたように感じて、まだ始まってもないのに悲しくなった。

そして舞台袖からスタッフによって板が運び込まれたと思ったらその後ろにロズギルがいて、舞台が始まった。「どこから始まったのか」、ロズギルの運命だけでなく、舞台そのものもこの問いを投げ掛けられてるようで面白い。

 

ハムレット役の林くんが凄く良かった!ハムレットって苦悩や怒りに溢れている役柄だと思うんですが、林くんのハムレットは冷徹で新鮮だった。ポローニアスを殺してしまった後も、淡々とその死体を運んで、その場面にロズギルに遭遇しても何事もなく引き返す姿に笑ってしまったけど、イギリスに向かう船上で、手紙を書き換えた後にパラソル立ててサングラスかけて寛ぐ姿はとても気味が悪かった。

座長役の半海さんはときどき狂言回しとして語るんですが、それがまたヒュッと背中が寒くなるような怖さがあった。

 

舞台のラストは「ハムレット」と同じ。ロズギルの最期の描写はなく、ホレーシオのみが生き残り、イギリス大使から「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」と報告を受ける。その言葉を聞いたときに、「ハムレット」を観たときには感じなかった悲しみと愛しさが湧いてきた。

ハムレットを観るたびに、わたしはこのロズギルの2人を思い出すんだろうなぁ。

 

翻訳本買おうか迷ったけど、タイモンとリチャード三世が待機していたので一旦保留。タイミングを見て読みたい!

「レディ・ベス」@帝国劇場 2017/11/4、11/5マチネ、11/11マチネ

東京千穐楽よりも1週間ほど早くベスmy楽を迎えました~

 

11/4:花總、山崎、未来、古川

11/5マチネ:平野、加藤、吉沢、古川

11/11マチネ:花總、山崎、未来、平方

 

お花様のベスは10/16ソワレぶりなので約3週間ぶり?だったのですが、そのときとは全く違う「ベス」でめちゃめちゃ良くて痺れた…。個人的に「レディ・ベス」でもやもやしてた箇所をお花様が芝居で埋めてくれた。「そういう話だったのか!!!」と観劇後に興奮冷めやらなかった。

ちなみに10月分の感想↓  

ta-ma27.hatenablog.com

 

「シシィ*1みたいだなぁ」と思っていた花ベス。幼さが感じられて、パパ大好き!という気持ちが強く出ていたんだけど、それが王女としての自覚がある「19歳のレディ」に変わっていた。それもあって、前は姑にいびられる嫁のように見えていた未来メアリーとの場面も、年の離れた姉妹に見えた。

わたしが「レディ・ベス」という話にムムムってなった個所は10月分の感想にも書いているのですが、ベスが女王になることに受け身の姿勢が感じられたところ。それが久しぶりに観劇した花ベスではメアリーとの和解の場面で、自分が女王になることを決意したように見えた。「自分の心の導くままに」と口にしたそのときに。そのあとアスカム先生に「一人の女性としての幸せを生きる道」があるかを聞いているのは、ベス自身もすでにわかってはいるけど自分の選ぶ道の最後の一押しをしてもらうためのような気がした。ベスはガーディナーやメアリー、権力を持った人たちによって壮絶な人生を歩まされたからこそ、これから訪れる女王としての人生で苦しくて辛い局面に遭遇したときに「あのときロビンと結婚していれば良かった」という逃げ道を作らないため、自分の決断が揺るがないように。だからそのあとロビンに会うのも「女王として生きること」を伝えるためで、「あなたを愛しているけど女王として生きる決断をしたことをどうやって伝えれば」と葛藤する花ベスが泣ける…。それが「黄金のカゴ」という表現になるのかなと。これまで「傷ついた翼」の歌詞がネガティブというか、女王になるのがすごく受け身だなぁともやっとしていたんだけど、花ベスの覚悟を感じて聞くと全く印象が変わる。なんというか、ロビンへの愛を感じたというか(以前は「嘆き」を強く感じた)。戴冠式で玉座の前まで登って振り返ったとき、花ベスは未来を見つめていて、その姿は完璧に「女王」だった。

平野ベスは19歳女の子、という感じかな。彼女はロビンの手紙を受け取ったときも、とても迷っているように見えた。アスカム先生にも本気で聞いているような。だから「傷ついた翼」もロビンと離れることが辛くて堪らない。戴冠式で振り返ったあとも、平野ベスは視線が真っすぐで少し不安げに未来を見つめているように感じた(花ベスはきりっとした表情で視線が上を向いていた)。そこが平野ベスから感じる等身大の女性らしさというか、瑞々しさなのかなぁ。

 

取ったチケットが花總×山崎、平野×加藤の固定ペアだったのが悔やまれる。多分、花總×加藤、平野×山崎の組み合わせのほうが個人的にはしっくりきたと思う。いくさぶって愛の化身じゃないですか?(イメージ)。だから愛と自由を得ようと説得するところからベスの女王となる選択を受け入れるのが「いくさぶロビン、急に聞き分け良くなったね??」っていう思いがぬぐいきれなかった。それに対して加藤くんって相手の考えを優先して身を引くのが得意じゃないですか(お前。だから「傷ついた翼」で決意をもって歌う花ベスとその決意を受け入れる和樹ロビンは相性が良さそう。逆に平野ベスはいくさぶロビンのほうが「愛し合っていた2人」、というのが前面に出そう。(※どちらも観れていませんので、完全にイメージです)

 

最初で最後の平方フェリペは最高でした!!健康的な色気!!男!!!って感じが堪らない。「クールヘッド」で「一発命中よ~」のところのお顔がちょっと飽きてる感じが出ててゾクゾクしたし、頭を指でトントンってするときに、左目がウインクっぽくなるの可愛いかっこいいー!!大興奮。古川フェリペは「美」、美しい体躯を拝ませていただいている感じなんだけど、平方フェリペはまさに「色気」。おかわりしたい気持ち(チケット買い足し)を抑えるのが大変だった。そしてWキャストで全然役作りが違う~~結婚式では古川フェリペは恭しくメアリーの手を取りつつ周囲を用心深く観察しているけど、平方フェリペはメアリーの手を取っているのに見えないところですごい嫌な顔をしているww遠慮がないww あと、毒杯のところも古川フェリペは何か察している雰囲気があって、ガーディナーを殺すつもりだった…?と余韻を残すんだけど、平方フェリペは全く知らないね!素直に驚いているね!そこもまた良い。

 

個人的に圧を感じる歌が好きなので、メアリーは未来メアリーがめちゃめちゃ好きだった。未来メアリーは「女王になったからにはカトリックに何としても戻す!!」というアグレッシブさが気持ちいい。吉沢メアリーは「悪魔と踊らないで」を地声で歌えるのが凄い。そして未来メアリーよりも、「1人で」生き抜いてきた孤独さを感じた。その反面、フェリペ王子の肖像画を見たときの少女のようなときめきや恥じらいがすごく可愛かった。

ただ和解の場面での「あなたが女王になっても、カトリックを」というメアリーの願いに対して、ベスの「自分の心の導くままに」とのやり取り。メアリーがそれをどう受け取ったか考える度に、メアリーのアイデンティティーのひとつでもある「カトリック」が崩されたようで苦しくなる。ベスと「姉妹」としての和解はできたけど、「女王になる人」としての和解はできていないような。父親のヘンリー8世肖像画に手を伸ばす姿が痛々しい…。だからこそ、ベスが女王になったときに「自分の心の導くままに従った結果どうなったか」を明示してくれないと、メアリーが報われないのではと思ってしまう…わたし未来メアリーと吉沢メアリーが好きだから余計に。そこだけはイケコにどうにかしてほしかった。

イケコ的にはベスが「何者なの?」という問いに対し「プリンセス!」→「アン・ブーリンの娘」→「一人の女性」ときてからの、最後に「闇を恐れずに」での「クイーンエリザベス」で綺麗に終わりたかったのかなぁ。その後、ベスに台詞や歌がなくて初見のとき驚いた。

 

そうそう、和音さん演じるアン・ブーリンが肖像画から出てきたんじゃないかと思うくらいの美しさでびっくりした。アンの歌は基本的にエコーがかかっていて亡霊感が出るんだけど、B席端のほうで観劇したときにスピーカーの近くだからかエコーの方が強くて聴きづらかったのが残念だった…。

劇中ではアンの立ち位置が変わっていくのが面白かった。最初は母親であり、権威によって処刑された"憎しみと恐怖"の存在(首切り役人とセット)。それが「愛のため全て」ではアンが「一人の女性としての幸せを歩む道」を歌い、アスカム先生が「女王として生きる道」を説いて、ベスの葛藤を表しているんだけど、アンがロビンとの愛を喜ぶ"母親"であり、"ベス自身"でもあるように思えた。「愛される価値はあったの」の歌詞がベスの想いでもあるように感じたから。この曲が一番「母娘」を感じた。

 

余談ですが、オケピへの小道具ダイブを2回目撃したので記しておく←

・結婚式の場面で古川フェリペが聖書を床に投げるところ。高い放物線を描いているなぁと思ったら、バウンドしてオケピへインww 通常ならそのあとのガーディナーの部下が聖書を拾って捌けるんだけど、オケピに落ちちゃったものだから禅さんがオケピを指差して部下に「拾って持ってこい!」みたいなジェスチャーしてたw ちなみに翌日の公演では高く放り投げるのはやめて、めっちゃ低く投げてて笑ったw

・いくさぶロビンが輪っかのジャグリングをしたときにキャッチしそこねて、そのままオケピへイン。「川に落としちゃった」ってしきりにオケピ覗いてたw加藤(潤一)くんかな?一旦馬車を助けるために捌けるときに「ちゃんと拾っとけよー!」って言い捨ててすごい笑ったwwww

 

11月は2階席でも観劇したのですが、やっぱり盆の美しさは2階からの方が楽しめる!!1階後列でも見えてると思ったけど、見えてなかった← これから観られる方はぜひ一度は2階席に~ 

もしまた再演があるときはぜひ内容をブラッシュアップして欲しいなぁ。イケコ、ご検討くださいませ!

 

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*1:ミュージカル「エリザベート

「アダムス・ファミリー」@KAAT神奈川芸術劇場 2017/11/4ソワレ

マチネに帝劇でベスを観てから、はるばる横浜に移動してアダムスファミリーを観てきました!乗り換え時間ほぼゼロだったのもあって、16時過ぎに帝劇出→17時過ぎに最寄り駅に到着できた。意外に遠くなかった。

 

イメージ的にゴシック系の曲なのかなと思ったら、

ラテン!タンゴ!!踊る踊るアダムスファミリー~~~!

と楽しいミュージカルでした。

 

アダムスファミリーって1991年と1993年に本国で映画が公開されているんですが、その頃に小学生くらいの世代ってホームアローンと同じくらいみんな好きだったんじゃなかろうか。わたしは好きだった。

で、このビジュアルを観たときに再現度の高さに驚いたのと、懐かしさにやられてチケット買ってました。

www.parco-play.com

凄くない??まんまじゃない??昆ちゃんウェンズデーまんまじゃない???あとパグズリー役の庄司さんは高校1年生の女の子ですって。めっちゃ驚いた。

 

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演出:白井晃

出演:橋本さとし真琴つばさ壮一帆(Wキャスト)、昆夏美村井良大樹里咲穂、戸井勝海、澤魁士、庄司ゆらの、梅沢昌代、今井清隆

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観劇後、どうしても映画が観たくなってTSUTAYAに寄って借りて帰ったw思い返すと20年以上ぶり…?え…??最後に観たのは多分小学生のときだもんなぁ。映画を観て思ったのは、映画でもちゃんと踊ってた。ゴメスとモーティシア、踊ってた。ミュージカル改変じゃなかったよ!!

 

まず幕開けにハンドが現れて(?)、「ハンド~~~~~!!!!( ;∀;)」と懐かしさでいっぱいになった。頭からハンドのことなんかすっかり抜けてたけど、現れた(?)瞬間、一気に記憶がよみがえってきた。それに初っぱなからあの有名な「ダラララン♪ダラララン♪ダラララ♪ダラララ♪ダラララン♪」が奏でられてテンションが上がる。リピーターも多いのか、「パンパンッ」って間に手拍子している方もいた。

 

昆ちゃんウェンズデー、歌が突き抜けてて気持ちいい。映画のウェンズデーは無表情で淡々と毒づいている感じだけど、ミュージカルのウェンズデーは恋真っ盛りの女の子だからか感情の起伏が激しめ。私が観劇したのは壮さんモーティシア。あ~~~ほんっとに美しい。あの黒い細身のドレスを美しく着こなしてて眼福だった。宝塚の男役の方って長身スラッと体型だから、ほんと似合う。美。黒髪ロングもほんっと美しかった~~~。こちらも映画と比べると感情が表に出ていたかな?プリプリ怒っているモーティシアが怖くて可愛い。そして踊る。

橋本さんのゴメス、これは惚れるやつ。モーティシアを愛して愛してぞっこんのラテン男。ウェンズデーとモーティシアの板挟みにあって悩む姿は良きパパ。悩んでる姿も愛の言葉を捧げる姿も落ち込んでる姿も、全部面白くて可愛いんだよなぁ。そしてなんと言ってもめちゃめちゃ良い声。歌うま。「パリの下水道」っていう台詞は元々なのかな?「バ、バルジャン…?」と一人ざわざわしてたw

ウェンズデーもモーティシアも映画と比べると感情がすごく表に出ていたので、映画のイメージが強いと、「あれっ?」って思ってしまうかも(わたしは最初そうなった)。でも映画のまんまのキャラだと歌えないよなw、と思いなおしたら素直に楽しめた!

 

今井さんがフェスター役なんだけど、「い、今井さん…??」と何度見ても驚くwwフェスターってほんとにピュアなんだよぁとほのぼのしてしまった。

ラーチ役の澤さんがあまりにもラーチだった。これは本家の映画に出てても遜色ない…

 

人間役としてのルーカス一家は村井くん、樹里さん、戸井さんのお三方。村井くんはちょっと頼りないけどすごく良い人という雰囲気が滲み出すぎてた。なかなかこういうタイプの役者さんっていない気がする(チャーリーブラウン観たかった…!)。一番驚いたのが、アリスを演じた樹里さん。夫に不満を言えずに「良い妻」を演じていたところから、(パグズリーの薬の力で)自分の本心を解放した1幕ラストの歌が凄かった。圧倒された。歌がうまい。そこから夫婦2人が残って「休憩だって」と言って捌ける流れが面白かったww

 

アダムスファミリーって家族のなかで拷問したり、薬飲まそうとしたり、たまに殺そうとしたりとブラックネタ満載だけど、家族愛が凄くあるんですよね。というか「愛」を表現するために、ブラックなことをするというかw 子供のときに見た映画の記憶がもっとえげつないブラックネタを入れているって印象だったから、「もっと攻めていこうよ~!」と思ってしまったけど、映画見直したらそんなでもなかった。子供のときの印象が強烈だったよう('ω') あと、人間とお化けが結婚となると、「お化け側」へ行かなきゃいけなかったんじゃなかったっけ?と最後のエンドロールを観てもやっとしたんだけど、全然記憶違いだった。2のほうでフェスターの彼女が最後にお化けになってたと思い込んでたけど、その彼女は死んで、別の乳母が現れてただけだった。ルーカスはマーガレットと同じ立場と考えたら、あのラストは大正解だった!そうそう、アンサンブルさんが先祖のお化けという役で出ているんだけど、一場面だけカズン・イットが出てきてて、「あーーーー!お前はーーーー!」と懐かしさが爆発した。

 

ラストのゴメスとモーティシアのダンスが美しかった!壮さんのふくらはぎ!太腿!!!眼福!!

 

 

www.youtube.com

 

ゲネが真琴さんのやつしかなかったけど、雰囲気感じてもらえれば。

 

横浜公演は明日まで、地方もあるみたいなので懐かしさで溺れたい人はぜひ~。映画も見ておくとより楽しめるよ~見なくても楽しめるよ~~

1度しか聞いてないのに「我らアダムス♪」が頭の中で流れるキャッチーな曲!!

「レディ・ベス」@帝国劇場 2017/10/9、10/16マチネ・ソワレ、10/28ソワレ

キャストほぼ続投で3年ぶりの再演。初演は見ていないので、再演のみの感想です~!ネタバレあるよ!

 

10/9(初日):平野、加藤、吉沢、古川

10/16マチネ:平野、加藤、吉沢、古川

10/16ソワレ:花總、山崎、未来、古川

10/28ソワレ:平野、加藤、未来、古川

 

まず劇場に入ってすぐ、盆の美しさに目を奪われる!これが噂の役者を苦しめている盆か…!!見ている以上に傾斜かなりきつそう。10月は1階席の前方・後方と入りましたが、前方席はセンブロじゃないと盆の傾きによってちょっと見づらいかも(サイドだとしたら上手より下手のほうが見えやすそう)。A席センブロは盆の上の照明も綺麗に見えたので、照明も楽しみたい方は後方か2階席のほうが良いかも。11月は2階席にも入るのでそのあたりも楽しみたい。

 

チケットを取るときに、とりあえず古川くんが観れればいっか、という感じで取ったのでキャストにだいぶ偏りができてしまった。ベス・ロビン・メアリーの組み合わせ、もうちょっと考えればよかったと観た後に後悔するパターン。

 

平野さんはお初でしたが、歌お上手ですね!!自分が王女である自覚を持った20歳の女性で、父親を心から尊敬しているベス。(話変わるけど、平野さんってめちゃめちゃお顔が小さい!!かなり前方で座ったときに、あまりの顔の小ささにビビった。そして肌綺麗。つるっつる。) お花様はまだ"少女"という印象。父親も尊敬しているけど、それよりも「大好き!」っていう気持ちが前面に出ている。ときおりシシィと被る。(なんなら座組のエリザ感強くて、大谷さんとの場面は「父娘…!」ってなる) "レディ"のときの役作りは違うけど、"クイーン"になったときはお二方とも同じ雰囲気を纏っていた。でもお花様は「女王、何年やってます?」っていうオーラ。風格が凄い。平野さんはまさに「これから女王になると決意した女性」っていうイメージかな。個人的には平野さんの溌剌として聡明なベスが好み。

 

加藤くんは観る度に歌がうまくなってる気がする。そしてやはり彼は報われない役どころがまぁ似合いますね!!!ロビンが死んじゃう役じゃなくて良かった←   加藤ロビンは真面目。「歌って忘れよう」のときの、お前らちゃんと練習しろよの空気が部長。すごく真面目。居着く土地がないから流れ者として生きている。対するいくさぶロビンは全体的にチャラい、けど華やか。いくさぶ成分(?)多め。飽きたから次の土地に、とまさに「流れ者」。最後にイモーテルをベスに向けるとき、加藤ロビンはベスと共に生きる未来は消えたけど、女王としての彼女を讃えて送り出している表情がとっっっっても良かった。いくさぶロビンはなぜそんな笑顔…??いや、笑顔なのはいいんだけど、ロビンの報われなかった愛のくすぶりを感じられなくて、そんな吹っ切れるもんなのか??と「?」がたくさん出てしまった。

 

古川フェリペ。観るたびに思うけど、ほんっとに美しいなこの方は。びっくりする。小麦肌は初日だけ拝めました。「COOL HEAD」のイントロが流れた瞬間、それまでの曲調と明らかに違って「フラメンコ始まります??」って感じで初見のとき噴き出しそうになったww 初演のときの動画で見てはいたけど、スペイン王子の乱れたお姿最高です~~!!!双眼鏡でガン見ですよね。女性もののコルセットドレスを纏うとか好きに決まってる~~~!!

www.youtube.com

↑初演の時のPVだけど、1:51らへん。女性との絡み堪んない。

道行く人のときのロビン一行とのやり取りで王子の身分を隠そうとするフェリペ可愛いかな。フェリペがこんな面白キャラだとは知らなかったよw でも腹に一物ある演技は凄く良い。特に毒の場面でガーディナーに杯を勧めるところ。

 

吉沢メアリーはクールビューティー、未来メアリーは圧って感じかな。吉沢さんとお花様の組み合わせの観劇予定がないのが残念~。未来メアリーは平野ベスとのほうが相性良い気がする。お花様とだと、ベスがメアリーに謁見する場面とか姉妹ではなくて嫁姑の関係に見えて、お花様ベスもボロボロにやられてて。最後に和解するところも同じ境遇だった姉妹という感じじゃなく見えたんだよなぁ。でも平野ベスはすでに芯があるというか、やられても「何で私が!!??」っていう反発心が見えて、対等にやりあっている感じがする。吉沢メアリーはどちらとでも相性良さそうなイメージ。平野ベスとだと、より姉妹感が出る。

 

禅さんガーディナーと圭吾さんルナール。はい、好きー。好きに決まってる。ガーディナーは徹底して悪役なのが良い。「ベスを消せ」の台詞を交えながらの歌とか好きに決まってる。↑のPV動画の2:16ごろの曲。私の好みどんぴしゃ~。禅さんガーディナーの「レディ」の言い方がねちっこくて最高です。

 

それにしても衣装がほんとに美しい。かなり前方に入ったとき、間近で衣装観たんだけど、すっごいキラキラしてる。お金掛かってる~。メアリーの結婚式のときとかベスの戴冠式の衣装の煌めき凄い。あと、結婚式の時のアンサンブルさんの衣装が!!すごく!!好きです!!!赤×黒×ゴールドとかみんな好きなやつ!!え、皆好きだよね??プリント柄が綺麗だなぁと双眼鏡でガン見したら、何かの有名な絵画?オリジナルなのかなぁ。気になる。(皆大好きな衣装は↑動画の3:30のところ)

衣装の生澤さんの記事↓

http://community.pia.jp/stage_pia/2014/04/LadyBess09.html

ついでの舞台美術の二村さんの記事↓

http://community.pia.jp/stage_pia/2014/04/LadyBess08.html

 

 

全体的な感想としては、演者はいいんだけどなあ~というところでしょうか。歌うまな人たちが出ているので耳は幸せだし、見えるものも美しい。ただ曲の印象が薄いんだよなぁ。フェリペ、メアリーとスペイン側とカトリック側の皆様の歌は結構耳に残るんだけど、メインのベスとロビンの曲がいまいち耳に残らない。聴いているときは心地よいんだけど。こないだまでワイルドホーンの強めの曲たちを聴いていたからかな…?私は強めの曲が好みなのでそれもあるかもですが。ちなみに私の中で1,2位を争う好きな曲はメアリーの「悪魔と踊らないで」とガーディナー・ルナールの「ベスを消せ」。

「悪魔と踊らないで」の"悪魔"はプロテスタントであるベスのことを指しているっていうことでいいのかな?「良い種 悪い種」の歌詞はマタイの福音書13章から引っ張ってきているみたいですね。「悪い種」も「悪い実」もプロテスタントであるって考えると、毒麦を集めて燃やす=プロテスタントを火刑に処した、ってところを掛けているのかな。結婚式でも「ベスを火刑に処しましょう」って言っているし。ただ「七人の騎士」が分からないんだよなぁ。「騎士」で調べても「四人の騎士」しか出てこない。3人どこで増えた。

 

メアリーは時間を巻き戻そうとカトリックを強制して、プロテスタント(イギリス国教会)のベスを排除しようとしていたけど、最後は同じ境遇であったベスと和解する。までは話の流れとしていいんだけど、メアリーの「ベスが女王になってもカトリックを」と願うのに対して、ベスの「この心の導くままに行動する」との答え。この「心の導くまま」のアンサーがないまま終わってるのがどうもスッキリしなくて…。アスカム先生との「王国が現れる」の曲中で「全ての思想は自由と認めて 異なる意見許す 聞きましょう」と歌っているけど、このときは「レディ」の立場であって、「クイーン」の立場ではその考えを言っていないんですよ。女王の立場で語ってこそ本物だと思うんですけど(言葉の重みが違う)、それがないのがなぁ…。家に帰って調べてね!のスタイルなのか、イケコ…。父親ヘンリー8世の帽子を抱きしめるメアリーの胸中を想うと辛い。

あとちょっと気になるのがベスがロビンと歩む人生ではなく、女王として生きることを決める「傷ついた翼」~「闇を恐れずに」。ベスが「国民のために!」というポジティブな気持ちで女王になるのではなく、「自由な人生など歩めない王女だから、その人生を受け入れる」という感じなんですよね。王族に生まれた人はめちゃくちゃ共感できるんだろうなぁ~。個人的にはポジティブ要素も盛り込んでほしかったけど、とてもリアルな感情ではあるよなぁと感じた。

 

最後に一つだけ。なぜターザン!?!?!?なぜそれを選んだ…!?!?イケコ!!!ベスが幽閉されている建物に登ろうとするときもターザン。そして最終的に壁をよじ登ってて、「ターザンの意味!!!??」と心の中で盛大に突っ込んでしまった。

 

とまぁ色々書きましたが、11月もしっかり観に行きますよ~~。平方フェリペ楽しみじゃ~~。